ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



佐々木研究所。駿河台2-2。左:1985(昭和60)年2月24日、右:同年7月7日

佐々木研究所がどういうものかは財団法人佐々木研究所を参照してもらうとして、写真の建物は昭和13年竣工で、設計は土岐達人となっている。
土岐達人は東京大学の建物などを設計した内田祥三の門下で、ネット上では杉並区の浴風会本館が内田との共作として見つかる。
間抜けなことに建物全体を写した写真がない。佐々木研究所のHPにきれいな写真が載っているのでそれを見ると、インターナショナルといっていいのか、バウハウス派なのか、とにかく戦前の建築としてはユニークである。杏雲堂病院の建物とは受ける感じがほとんど逆である。やはり時代の違いだろうか。
昭和12年に始まった日中戦争は昭和13年には徐州占領にまで進んでいる。建物はなかなか軽快だが世の中は暗くなる一方だったと思われる。


中央大学会館。駿河台3。1985(昭和60)年7月7日

1978年に八王子へ移転した駿河台の中央大学だが、このビルだけは都心の拠点として残した。現在は建て変わって「中央大学駿河台記念館」という。
1955(昭和30)年10月着工、翌8月竣工で、設計は阿部美樹志事務所および中大施設課、大成建設の施工(中央大学年表データベースより)。

中央大学会館
『今日の中央大学』というパンフレットのような写真集より転載。
奥付には「発行者 中央大学創立80周年記念事業委員会事務局長 小野三郎・印刷所 株式会社清水印刷所 1965.10.8」とある。

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