ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




大島屋。中央区八丁堀2-22。1984(昭和59)年6月17日

お神輿が行く通りは新大橋通りで、右手にすぐ八重洲通りとの八丁堀交差点。写真右端のビルはその交差点角に建つエンパイヤビル(1972年竣工)。エンパイヤ自動車(株)という自動車部品などを扱う商社の本社がある。その左へ大島屋新館(うなぎ)、大島屋、末広ビル、ヨンゴー。
大島屋は戦後すぐの創業である。ご主人の大島一雄氏が『わが町・八丁堀私の八丁堀』に「わたしの戦後史」の題名で寄稿しておられる。それによると、氏は昭和21年3月に中国から引き上げてきて、築地で働き始める。当時はすべて統制品で、川魚なら統制が解けるのも早いとみてうなぎ屋を始めたという。仕入れたうなぎを亀島川の生簀に飼っていた時期もあるらしい。
ぼくはここで食べたおぼえはないが、うなぎが2段に入っている丼は話には聞いていたから有名だったのだろう。そのうちに、と思っているうちにいつのまにか廃業してしまったようである。


よし田。八丁堀2-22
1984(昭和59)年6月17日

エンパイヤビルの裏の路地。写真手前は元は喫茶店か洋食屋だったような造りの民家。以下、奥へ「よし田(鳥料理)」「コーヒー・BOB」その2階に「並木刺繍店」「とみ(居酒屋?)」鈴らん通りに出る角が「マルイ洋品店」。
写真に写っている範囲は、よし田が「蕎麦・如月」に替わったが、建物はそのまま。BOBと並木刺繍は変わっていない。現在でも同じような写真を撮ることができる。

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