ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




旧京成倶楽部。千葉県市川市真間1-9。2003(平成15)年11月19日

京成本線の市川真間駅の北に、ホームからも見えている建物。『「帝都」の残映>伊藤邸』では、1929(昭和4)年に建てられた木造2階建ての建物。「京成電気軌道社の社員倶楽部として建てられたが、竣工後まもなくから葛飾瓦斯(現京葉ガス)の本社屋として使用され、現在は個人の住宅として使用されているという変遷が激しい建物」。したがって当ブログでは建物名称は「伊藤邸(旧京成電気軌道社員倶楽部・旧葛飾瓦斯本社屋)」で、『日本近代建築総覧』に「伊藤和夫邸、市川市真間1-9-10」とある建物である。ネット上では「旧京成電鉄社員倶楽部」としているのが多い。
東京東郊における都市形成過程~京成電鉄市川真間駅周辺部を対象として~』では、「京成倶楽部(社員の福利厚生施設)」は1929年に竣工してすぐに京葉ガスの本社となり、1945年からは個人住宅になった、としている。
市川真間駅の前にあった京成電鉄診療所(現在は取り壊されて京成不動産が管理する駐車場になっている)の前に「本多貞次郎頌徳碑」がある。本多貞次郎は京成電鉄の創業者で政治家でもあった。京葉ガスの創立にもかかわっている。また、旧京成倶楽部、市川医師会館、京成電鉄診療所、がある真間1-9のほぼ全域が本多貞次郎邸だった。



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