ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




湘南魚宇。神奈川県鎌倉市腰越3-15。2013(平成25)年3月14日

星野写真館の向かい側にあった魚屋。広い間口の店だ。江戸期の創業という。店舗の二階は改装したのだか増築したのだろうが、なんとも奇妙である。一階は出桁造りの日本の伝統的な商家の造りだが、二階は近年の看板建築風。
ストリートビュー(2015年10月)を見ると3階建てのマンションに建て替わっている。『空と、海と、江ノ電と。>今は亡き「湘南 魚宇」(2016.01.15)』には「2014.12.31閉店」とあった。



左:甲州屋酒店。腰越3-15。1992(平成3)年5月3日
右:中原町祭典事務所。腰越3-20。2013(平成25)年3月14日

魚宇(現在はマンション)の右がマンションでその右が甲州屋。二階の看板が変わったがその下の「SUNTORY…」の看板が写真のままなので、店の雰囲気は変わった感じはしない。
中原町祭典事務所とした建物は甲州屋から東へ110mのところ。建物名はGoogle地図から。町会事務所だろうか。中原町というのは腰越の中の地名だったようで、小動(こゆるぎ)神社の祭礼などでは、昔の町ごとにまとまるようだ。『江ノ電の駅跡を訪ねあるく その3』によると、江ノ電の開業時(片瀬-行合橋(現七里ヶ浜)間は1903(明治36)年)には「中原」という停留場があったという。少し西へ行った「かねしち魚店」の十字路の辺りだろうとしている。1918(大正7)年に廃止された。

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