緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

マルタ・デヤノヴァ演奏 モーツァルト作曲ピアノソナタ全集を聴き始める

2023-12-07 21:58:16 | ピアノ
マルタ・デヤノヴァさんの演奏に出会って1週間経っただろうか。
中古CDでシューベルトのピアノソナタ集、スクリャービンとプロコフィエフ作品集、そして今日届いたモーツァルトのピアノソナタ全集と立て続けに買い集めてしまった。
これらの曲の全てはYoutubeでも聴けるが、Youtubeに投稿されているものは音が劣化しているのが常なので、本格的に聴いてみたいと思うのならばちゃんとお金を出してCDやレコード(中古で十分)を買って聴いた方がいい。
演奏の真価はYoutubeの投稿音源では得られない。

今日買ったモーツァルトのピアノソナタ全集は6枚組で600円という格安で、箱や解説書が小汚かったがディスクは全く問題なかった。



今日で半分ちょっと(4枚目の初め)聴いた。明日で全て聴くことになるだろう。
モーツァルトのピアノソナタ全集は今までリリー・クラウスやヴラド・ペルルミュテールの録音で聴いてきたが、どんな演奏だったか全く思い出せない。
モーツァルトの音楽が私の好みにあまり合致しないということもあるが、ピアノの音が好きな以上は部分的にでも記憶に残っていいはずだ。
しかし今日聴いた、マルタ・デヤノヴァさんの演奏は1回聴いただけでかなり心に刻まれた。

何が違うかというと、音の純度が高いこと、芯のある美しい音だ。一度聴いたらなかなか記憶から抜け落ちないインパクトがある。
しかもテクニックが物凄い。これほどの高いレベルの技巧を持ち合わせたピアニストはなかなかいるものではない。

マルタ・デヤノヴァさんの録音は1980年代から1990年代半ば頃に集中しているが、それ以降の録音が無い。
この期間ピアノを中断していたのではないか。
10年くらい前にプライベート録音でYoutubeに投稿した演奏録画がいくつかあるが、60過ぎの頃だと思われる。
長い間ブランクがあったような演奏に感じられ、ミスも多いが音と音楽の表現や組み立ては一流だ。
最盛期は上記の期間であるが、多分彼女が30代半ばから40代の頃であろう。多分私より10歳以上は離れていると思う。

マルタ・デヤノヴァさんはコンサートでも地味な服装だ。録音が多く実力派だけど日陰の存在だったような感じがする。
その点はマリヤ・グリンベルクと共通している。

モーツァルトのピアノソナタのヘ長調、K.280の第2楽章を試しに聴いていただきたい。
そして内田光子などの知られたピアニストの演奏と聴き比べをしてみて欲しいと願いたい。


Piano Sonata in F Major, K. 280/189e: II. Adagio
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