蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

六曜  (bon)

2016-10-06 | 日々雑感、散策、旅行

 “ろくよう”または“りくよう”と読みます。 大安とか仏滅・・のあれです。

 旧暦時代の暦は、日付、曜日、二十四節気、七十二候などの科学的、天文学的な事項が書か
れるほか、日時・方位などの吉凶、その日の運勢などを表す歴注のひとつに、この六曜があり
ます。

 先日(9/28)、FBで、『友引が決まらない。葬儀業界を震撼させる2033年旧歴問題』の
記事を発見したと教わり、そういえば、旧暦の2033年には、8月から、11月の間に一月しか入ら
ないという問題があり、9月か10月のどちらかがなくなる・・という事態が発生するのです。
         詳しくは、当ブログ「閏(うるう)9月と十三夜」(2014.10.27)をご参照ください。 
そんなことから、何となく引っかかっている“六曜”について、まとめてみました。

 ウイキペディアによれば、六曜は元々は、1箇月(≒30日)を5等分して6日を一定の周期とし
て、それぞれの日を区別するための単位として使われたそうで、そもそもは中国で生まれたと
言われています。 しかし、いつの時代から暦として確立されたかなどについては定かではない
ようで、一説に諸葛亮が発案したなどの俗説があるようですが、全くの根拠はないとのことです。

           (ネット画像より)


 日本には、14世紀、鎌倉から室町時代あたりに伝来したとされ、その後名称など、少しずつ
変化しながら、19世紀初頭に現在の形になり、幕末頃には、民間の暦にさかんに記載されるよ
うになったそうです。

 六曜には、ご存じ、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口 の6種類の曜があります。これらは、
その日の吉凶や運勢などに関連付けられ、人々は、例えば、「仏も滅するような大凶日」の意味
をもつ“仏滅”は、六曜の中で最も凶の日とされ、婚礼などの祝儀を忌む習慣があり、 逆に、
「大いに安し」の意味の“大安”は、六曜の中で最も吉の日とされ、何事においても吉で、成功
しないことはない日とされ、特に婚礼は大安の日に行われることが多いほか、自動車の登録日や
納車日、建物の基礎工事着工日や引渡日をこの日にするという人も少なくない とあります。
 また、冒頭の“友引”については、「凶事に共を引く」との意味で、友引の日には、葬儀場は
休業する習わしがありました。最近では、休業しないところもあるようですが、それでも気に
する人がいるようです。 本来、仏教とは何ら関係がないのですね。 しかし、吉凶に関して、
今日でも、何かと“ゲン担ぎ”する人がいますね。

 明治時代には、吉凶付きの暦注は迷信であるとして、政府はこれらを一切禁止したそうですが、
実際にはこの統制も押し切ることは出来ず、現在のカレンダーなどには殆ど六曜が記載されてい
ます。とくに、勝負事に関する内容が多く、このため、公営競技の予想紙等には、現在でも日付
欄とともに掲載されています。

 考えてみると、あまり根拠もはっきりしないままに、昔から続いている習慣?みたいな感じの
六曜は、最近では、カレンダーは勿論、手帳などにも記載されたりして、今日に於いてもなお
影響力があるのですね。 結婚式は大安が良い、葬儀は友引を避けるなど、主に冠婚葬祭など
儀式に結びついて使用されています。

 

 ところで、この六曜は、旧暦の月日によって決まっているのです。先勝、友引・・などのそれ
ぞれの意味は割愛しますが、旧暦の毎月1日の六曜は 次のように固定されています。
(閏月は前の月と同じになります。) 
そして、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口 の順で繰り返すのです。

                     

 また、旧暦の月日から計算で、次のように六曜が決まります。すなわち、旧歴の月と日の
数の和を6で割り、その余りから決まるのです。

         

 たとえば、旧暦の
        1月1日は、1+1=2, 2÷6=0あまり2 →先勝
        3月3日は、3+3=6, 6÷6=1あまり0→大安
        5月5日は、5+5=10, 10÷6=1あまり4→先負
         ・・・

 などとなり、これで計算して行きますと、お釈迦さんが死んだ日とされる2月15日は、必ず
仏滅(2+15=17、17÷6=2あまり5で仏滅)となりますが、これは全くの偶然なん
だそうです。仏滅という字面からなにやら、“仏陀が入滅した”などと解釈され易いですね。


 最後に、これまで私自身、“どうしてだろう?”と思っていた部分について、明らかになった
ことをメモしておきます。 なぁ~に、簡単なことなんです。 疑問に思っていたことといいま
すのは、日にちの下に記された、六曜が、その順番に繰り返すのですが、ある日突然、その順序
が崩れて(飛んで)しまうということなんです。
 日付に六曜が割り当てられることを「配当」というそうですが、この配当は、六曜の順に進み
ますが、上で述べましたように、1日(ついたち)については、それぞれ月に固定されていますから、
順が飛んでしまうのは、旧暦の1日の時に起こるのですね。 

         

 今月(10月)は、1日が丁度新月(朔)ですので、新暦も旧歴も同じ1日となります(旧暦は
9月1日)が、新暦の10月31日は、旧暦では10月1日となりますから、ここの所で、六曜が10月1日
→仏滅 となってしまい、先負がなくなる(飛んでしまう)のです。 
 新暦のカレンダーの上で、規則正しく循環していた六曜がある日突然途切れたり、同じ日の
六曜が年によって、月によって異なっていたりする。このことが神秘的な感じを与え、これも
六曜の人気の要因の一つともなっているというのです。


        今年も咲いてきました マユハケオモトです。(六曜とは無関係です。
           (2016.10月)

 

 

 

 

 

 

 


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