9月14日の朝日新聞「問う 集団的自衛権」シリーズの中で、軍事ジャーナリストの田岡俊次氏は、「タカ派の平和ぼけ、危険」として、以下のような現状認識を示しています。
===以下転載===
――米国は、集団的自衛権の行使容認に熱心な安倍晋三首相を評価していると思いますか。
「今の米国の国家目標は財政再建と輸出倍増だ。そのために、巨大市場を抱える中国を封じ込めるのではなく、抱き込もうと努力している」
「行使容認は中国の猜疑(さいぎ)心を招きかねない。もはや米国にとって集団的自衛権は無意味・・・。」
===転載終わり===
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309130724.html
続いて、田岡氏は「日本は1人だけ泳ぐのが遅い水泳選手が、ターンを終えたほかの選手達と反対方向に泳いでいるようなものだ」と、安倍晋三氏とその取り巻きが、前の内閣時代に抱いて実現できなかった野望を、6年以上たった今、国際情勢の変化を認識しないまま、持ち出している愚を、的確に表現しています。
その上で、安倍総理らが言う「安全保障環境の悪化」について、
「北朝鮮が核を使う確率は低い。」
「中国が尖閣諸島の領有権を主張しながらも『棚上げでいい』と言うのは、日本の実行支配を認めているに等しい。」
とし、
「安全保障の要諦は敵を減らすことだ。敵になりそうな相手はなんとか中立にすることが大切で、あえて敵を作るのは愚の骨頂だ。タカ派の平和ぼけは本当に危ない」
と結んでいます。
アメリカ政府でさえ、シリア情勢で一旦振り上げた拳を下ろそうとしている現在、「改憲」の夢実現を追い求めて、わざわざ敵を作り出そうとする日本政府。自分の意向に沿って物をいう「安保法制懇」の虚言を流布し、法制局人事に手を突っ込み、反対意見や批判に対しては菅官房長官に「不快感」を表明させるという、独裁的手法を好んでとり続ける安倍総理。
こうした総理とそれを諌めることのできない今の政府が、私達をどこに連れて行こうとしているのか、私達はよくよく注意しておく必要があります。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子
===以下転載===
――米国は、集団的自衛権の行使容認に熱心な安倍晋三首相を評価していると思いますか。
「今の米国の国家目標は財政再建と輸出倍増だ。そのために、巨大市場を抱える中国を封じ込めるのではなく、抱き込もうと努力している」
「行使容認は中国の猜疑(さいぎ)心を招きかねない。もはや米国にとって集団的自衛権は無意味・・・。」
===転載終わり===
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201309130724.html
続いて、田岡氏は「日本は1人だけ泳ぐのが遅い水泳選手が、ターンを終えたほかの選手達と反対方向に泳いでいるようなものだ」と、安倍晋三氏とその取り巻きが、前の内閣時代に抱いて実現できなかった野望を、6年以上たった今、国際情勢の変化を認識しないまま、持ち出している愚を、的確に表現しています。
その上で、安倍総理らが言う「安全保障環境の悪化」について、
「北朝鮮が核を使う確率は低い。」
「中国が尖閣諸島の領有権を主張しながらも『棚上げでいい』と言うのは、日本の実行支配を認めているに等しい。」
とし、
「安全保障の要諦は敵を減らすことだ。敵になりそうな相手はなんとか中立にすることが大切で、あえて敵を作るのは愚の骨頂だ。タカ派の平和ぼけは本当に危ない」
と結んでいます。
アメリカ政府でさえ、シリア情勢で一旦振り上げた拳を下ろそうとしている現在、「改憲」の夢実現を追い求めて、わざわざ敵を作り出そうとする日本政府。自分の意向に沿って物をいう「安保法制懇」の虚言を流布し、法制局人事に手を突っ込み、反対意見や批判に対しては菅官房長官に「不快感」を表明させるという、独裁的手法を好んでとり続ける安倍総理。
こうした総理とそれを諌めることのできない今の政府が、私達をどこに連れて行こうとしているのか、私達はよくよく注意しておく必要があります。
「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子