老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

民主党は船舶検査法案を急ぐなかれ

2009-10-24 06:46:37 | 北朝鮮問題
自民党が北朝鮮船舶検査法案を次の臨時国会へ提出する動きにつられて、岡田外相は内閣として対案を提出すべきと官房長官と閣内に訴え、それに呼応して社民党福島党首も海上自衛隊ではなく、海上保安庁が検査する事を条件に嫌々ながら同調の意向のようである。

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S2200H%2022102009&g=P3&d=20091022

このような閣内の動きに対して、民主党の山岡国対委員長は先日鳩山首相・小沢幹事長をはじめとした内閣と党の幹部会談の意向を受けて、臨時国会で検査法案を成立させることは日程的に難しいとの婉曲的な見解を記者団に述べている。

http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3S22026%2022102009&g=P3&d=20091022

小沢幹事長出席の内閣と党の会談内容だけに、党は内閣よりも検査法案成立には慎重なスタンスのように思われる。おそらく小沢幹事長は直近の中国、北朝鮮、米国の動向を見極めてからでも遅くはないと見ているのではないだろうか。また現状では静観するのが適切である。

先日の日・中・韓の首脳会議で、鳩山首相も中国の温家宝首相から北朝鮮の金正日主席との会談模様を聞き、対米、対日交渉にも前向きになっている様子を聞かされているはずである。そして鳩山首相も温家宝首相の説明を信じたいと記者会見では述べている。また最直近のニュースでは、北朝鮮の政府高官が米国を訪問して、非公式に米朝会談の下打ち合わせをするのではないかとも報じられている。

これらの状況を踏まえれば、ここ2~3ヶ月間が北朝鮮が6カ国協議に復帰するか否かのターニングポイントであろう。このような時期に日本が船舶検査法案を成立させ北朝鮮の感情を逆撫でするより静観すべきが生きた外交である。

仮に中朝首脳会談で地均しされた米朝会談が不調に終わり、結果北朝鮮が再び核実験やミサイルをとばして来るようなことがあれば、それから船舶検査法案を国会に提出しても遅くはない。

野党自民党の法案提出に対しては、現在の中朝・米朝の動きが極めて重要であり、民主党としてはその結論を静観すると述べ、堂々と自民答案を否決すればよい。それが自民党とは違う民主党の北東アジア外交のはずである。

「護憲+BBS」「新政権ウォッチング」より
厚顔の美少年

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