老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

政権寄りメディアに負けない国民の声を

2015-01-26 14:08:24 | 安倍内閣
元旦、東京新聞の1面トップ記事は、安倍政権が武器輸出とタイアップして軍事版ODAを画策していることをスクープしました。日本の軍需産業から武器を購入したい国に補助金を出そうというわけです。私には、歳末のドタバタ衆議院選で勝手に「国民の支持を得た」と自負した安倍政権に呼応し、官民一斉に「机の引き出しに隠していた青図面」を引っ張り出し、動き出したように感じました。

それにしても第2次安倍政権になってから、NHKを筆頭としたTVメディアは政治ネタ、特に政権に不利になる情報や批判的な報道をしなくなった気がします。歳末の衆議院選直前には自民党からTVメディアへ「公平な政治報道」という名の下に政治的な論点・争点を封じるような通達がありました。実際に自主規制なのか、NHKでは政治ネタに関わる特集番組が放送延期になったとか。一方、投票日前の週明けに「株価が上がった」という臨時ニュースのテロップが流れ、私はその唐突な扱いに「安倍政権の経済政策を評価する」意図を感じました。

そして先々週、「紅白歌合戦の舞台裏」と称してサザンオールスターズの桑田さんが勲章を不敬に扱ったと批判されました。同時に、NHKがコント爆笑問題の番組出演に際し政治ネタを封じた、と。また、政府が海外向け政治報道を強化するために予算を増やすとも。これでは、政党助成金を受けつつ企業献金を受け取るような「ぼったくり」行為と同じこと。もはやNHKは公共放送ではなく国営放送になりつつあるので、視聴料の強制徴収をやめるべきです。

政権に都合の悪い情報は国民に伝えず、政権に都合のいいコトを裏で進める。国民の反対意見や批判する声を「民意を汲んでいる」とうそぶき、無視して粛々と進める。あれほど手なずけていた沖縄県政が民意でひっくり返ると、意に沿わない新沖縄県知事との面会を拒否して沖縄振興余算を削る。その経緯を伝える、大々的に批判するTVメディアはありましたか?テレビ朝日の報道ステーションくらいかも・・・

主権在民・民主主義の国であるはずの日本で、こうも簡単に報道とメディアが操られてしまうとは、驚きを通り越して戦前戦中のような怖さを感じます。それは70年前に泥沼の戦争へ突き進んだ日本を連想するからです。私は常々「なぜ、太平洋戦争は止められなかったのか。原爆投下前に負けを認めなかった戦犯は誰か」と思っていましたが、安倍政権の独断暴走ぶりと逐一批判の声を上げない野党を見ていると、暗たんたる気持ちになります。

メディアが政権に牛耳られるのは恐ろしいことで無力感はありますが、私たちは安倍政権に「石つぶて」を投げ続け、野党政治家に石つぶてを持たせなければなりません。日本の役割は自衛隊員をイスラム国の紛争地域に派遣して「火に油を注ぐ」ことではありません。都合のいい「平和」を唱え、裏腹のコトを進める安倍総理。油を注いだ結果責任をとる気も火ダルマになる覚悟もない(覚悟されても困るけど)安倍総理!解釈改憲をゴリ押しして、自衛のための隊員達を火ダルマにしては(殉職させては)いけません。

「護憲+コラム」より
猫家五六助

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