老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

イラク帰還米兵アッシュ・ウールソンさんの講演会(7/9)

2010-07-11 13:31:30 | イベント情報
7月9日、地元の9条の会が、イラク帰還米兵アッシュ・ウールソンさんの講演会を開きました。2008年のピース・ウォークで広島から70日間歩き通して幕張の9条世界会議に参加した米兵といえば、憶えていらっしゃる方もあるかもしれません。

アッシュは、大学にいく学費がほしくてウイスコンシン州の州兵として入隊し、イラクに派遣された方です。普通州兵は、自然災害が起きた時の救助や、自国が攻められた時に郷土を守ることが任務で、通常外国には派遣されないことになっています。ところがこの時は、イラクやアフガニスタンの戦争が悪化して兵士が不足したために、州兵も派遣されたそうです。
 
イラクで、米軍が宗派の対立をあおって武器を供与したりして内戦に仕立てあげ、イラク人を「ハジ」と呼んで人間扱いせずに殺しまくった現実を体験し、アッシュも他の多くの帰国米兵と同じくPTSDになったといいます。最近はほとんどなくなったが、夜中に悲鳴を上げて飛び起きるなどという症状を、キャラバンで同行した方がみたとのことでした。
 
こういった経験をしてきたアッシュは、戦争は絶対だめだと強調します。そして憲法9条を絶対守ってほしいと。「9条は、日本ばかりか世界の希望の星。だけど、9条は日本の皆さんにしか守れません」「戦争で得るものは何もない」「9条のすばらしい理念を世界中の国に広げ、それぞれの国が9条のような憲法をもつことを願う」と。

大学院の夏休みを利用して、今年も通訳をつとめる日本の若者たちとキャラバンで日本各地を回っているアッシュの訴えを、ぜひ広めてゆきたいと切実に思います。
 
彼の話の後、キャラバン隊長のジャーナリスト柴野徹夫氏の講演がありました。彼が講演の前後に唱えるという「呪文」をご紹介しておきます。
 
 「知らないって 怖いこと 知らされないのは もっと怖いこと
  だが 知ろうとしないなら それは あなたの罪  そして
  知っているのに 行動しないなら あなたは いったい 誰?」
 
 「もはやマスメディアが 真実を報道しないのなら 私たち市民一
  人ひとりが 本当のことを 語り広げていくしかありません」

たまたま、講演会後の夕食の席に、今まで通訳をした人たちが何人か来ていました。みな素人の大学生などですが、通訳といっても、キャラバンに同行して24時間行を共にし、アッシュの講演の通訳をするという重労働をしてきた男女です。こういう若者がいる、ということでもとても心強く感じました。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
松林

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なぜ東京一極集中なのか | トップ | ねじれ国会を超党派の政策実... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イベント情報」カテゴリの最新記事