老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

猶、平和を求める 狂騒と思惑の中で

2009-04-06 09:51:00 | 民主主義・人権
このところ、政府やマスコミには、一本調子の刺激的・攻撃的な言動が目立つ。過剰で継続的。しかも、これでやめたわけではない。また、ミサイル発射一つ止められる見込みもないのにである。アメリカ政府にしてもそうだが、しかし、将来を見てその態度は抑制的。これには、北朝鮮への対話路線を求めてのこと…。

一体、麻生政権の思惑、戦略とは何だろう(あるとしたら)?通例の北朝鮮(外国)へ戦争か平和か(対話)を迫ることだろうか?残念ながら、そういう正攻法のものとは見え難い。それより、国内政局向けの思惑がみえる。早い話、矮小だが、政権の浮揚・支持率アップ・選挙対策。世論対策…世論の動き、ブレにもよろうが。そして、マスコミ・TVなども、本来任務を離れ、遺憾ながら、これに大挙・同調している現在。

他方、沖縄の石垣島には、米軍・艦船が入港を強行。秋田・岩手には、ミサイルが一時実戦配備された。なんと、東京都でも。石原知事もこれに賛同した?更に、大本営(首相ら)は地下にもぐり、実戦配備された周囲には鉄条網さえ敷かれた。

しかし、肝心の国民はお構いなし。否それどころか、政府・自衛隊による4月4日のミサイル発射・大誤報で、日に2度も右往左往させられ、安心・安全を、大事な日常性を破られてしまった。それのみではない。日本政府(の危機管理体制)のお粗末を世界に披瀝・発信してしまった。
 
しかし、このお粗末、決して看過できるものではない。そもそも“迎撃”を目的にした配備体制だった筈。仮に、迎撃していたら、外国に着弾したら、それは先制攻撃と受け留められる。日本が戦争を招く危険を垣間見せた。このお粗末は、先日の中川前財務相の酔いどれ会見に、踵を接するもの。政府(麻生政権)の…表(強さ)と裏(脆さ)の落差は極めて著しい。この理は、世界の指導者(権力者)には、ミエミエのことだろう。組みし易し?とでも見えただろうか。

ところで、問題は、私であり、われわれ(国民・市民)である。国民主権の世である限り、上位の決定権者として、私乃至われわれがいる。狂騒の中で、尚更強く思った。
 
今般、政府による戦時体制の片鱗を認めた人々も多数いたろうと思う。平和の中(下)でなければ、十分享受できない人権。戦争、戦時体制を敷かれれば、縷々ご案内のとおり、人権尊重は重大な制限を蒙り、安心・安全も脅かされる。平和でなければ、人権も生活の豊かさも活動も、コミュニケーション(ネット)も自由を奪われる、その平和への思いを強くした。

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士


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1 コメント

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今回のロッケト騒動、最大の教訓 (hamham)
2009-04-06 11:37:59
蔵龍隠士さん。今日は。
TBをいただきまして、有難うございます。
こちらの記事を読ませていただきまして、まさにその通りだと思いました。今回の問題に関連して、大変重要な点に気付かされました。有難うございます。

>しかし、このお粗末、決して看過できるものではない。そもそも“迎撃”を目的にした配備体制だった筈。仮に、迎撃していたら、外国に着弾したら、それは先制攻撃と受け留められる。日本が戦争を招く危険を垣間見せた。

「誤報知」→“迎撃”→先制攻撃と受け留められる。
大変なことになるところでした。

高度になった現代の戦争では、「誤探知」、「誤報知」、「誤作動」、「誤ったボタン押し」・・・は避けられません。

今回の自衛隊、政府の「誤探知」、「誤報知」は如実にこのことを実証して見せました。自衛隊、政府は訓練ではなく、実地に、真剣勝負の場で誤ったのです。

日本国憲法の平和理念、条項、国連憲章の先駆的な平和原則の偉大さに改めて敬服いたしました。

「仮想敵国は持たない」、「先制攻撃はしない」・・・
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