老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

高浜原発再稼働を差し止め 福井地裁が仮処分決定

2015-04-16 12:00:35 | 原発
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、定期検査中)の再稼働をめぐり、福井地裁の樋口英明裁判長は14日、地元住民らの訴えを認め、運転を禁じる仮処分決定を出した。原発再稼働の可否を決める新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘し、新基準を満たしても安全性は確保されないと判断。政府の原発政策に根本から見直しを迫る内容となった。
(朝日新聞より)
http://www.asahi.com/articles/ASH3X43MLH3XPTIL00M.html

いいね!この判決。

「護憲BBS」「新聞記事などの紹介」より
厚顔

====

厚顔さんの「いいね!」を予見したような記事がありました。
東京新聞4/14付け、本音のコラム「名判決をもう一度」鎌田慧さん(ルポライター)の記事を転載いたします。

+++++++ ここから +++++++
理性なきというか、恐れを知らぬというべきか。電力業界は性懲りもなく、関西電力高浜原発から一点突破、再稼働をはじめようと画策中だ。

ところが、昨年12月、たった9人の住民が、高浜3、4号機の運転差し止め仮処分を福井地裁に申し立て、関電を周章狼狽させた。裁判長は第2回審尋日を、福島事故悲劇の記念日の3月11日に指定した(意味深甚)。これで負けを予測せざるを得なくなった被告関電は、大会社にあるまじき、「裁判官忌避」というとんでもない戦術にでた。

が、きょう14日の午後、福井地裁は命令をだす。全国の原発反対運動を担ってきた人たちは、「3、4号機を運転してはならない」との命令がだされることを確信している。なぜか。

裁判長は昨年5月、歴史的な名判決をだした、あの樋口英明判事だからである。「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失」

原発推進、沖縄虐待、戦争一本道、理性の声を拒否している、頑迷・安倍首相にさえ理解できる人間の声である。樋口裁判長はこのとき、「幾世代にもわたる後の人々に対する我々世代の道義的な責任」を強調した。

高浜決定に続いて、22日には、川内原発の運転差し止め仮処分について決定が出る。元気をだそう。
+++++++ ここまで +++++++

この「運転差し止め」判決を聞いて、「粛々と進める」とコメントした菅官房長官は、ハッキリいって政治家失格です。裁判長(司法)が「再稼働は安全じゃない」と言っているのに、一体誰のほうを向いて政治をしているのだろう。

安倍首相は「ええ恰好しい」の戦争ごっこと富裕層を喜ばせる「見せかけの株価演出」が大好きで、国民の安全を守る気が全くないらしい。こんな政権とそのスポンサーには早く消えてもらわねばならない。

みんなで「アベノダウン平和主義」を唱えませう!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助

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国民の生命と財産を守るスタンスのあるなし (竹内春一)
2015-04-16 14:28:06
国民の生命と財産を守るスタンスがあるから、原発再稼働差し止め判決となる。ではその他の政府役人には、その気が無いのだろうか。福島原発でも沖縄米軍基地でも同じ疑問が出てくる。
たとえその気が合っても、権力が無ければ、国民の生命と財産を守れない。つまり、見かけは選挙で選ばれた国会が国の最高権力を持っているが。それは建前だけで、実際の権力は米国にあるというのが、結論になる。

その結論はアメリカの金利が上昇すれば、少しずつではあるが、劇的に明らかになる。アメリカが経済破綻するときに日本経済をどうするかはアメリカ次第である。小泉政権時代、アメリカは財政が苦しいから、日本に30兆円出してくれと言った。郵貯銀行は30兆円のアメリカ国債で要望に応えた。1014年10月アメリカはQEを止めるから、日本が代わりにやってくれと言った。日本は11月からQEをやって今日に至る。QEは一旦始めたらやめられない。

日本人は生命と財産は自分のものだと思っている。しかし絶大な権力の前では、空虚な思い込みである。
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国は選べないが旅行先は選べる (竹内春一)
2015-04-16 21:51:51
「中国人はなぜ大挙して日本に桜を見に行くのか?」という人民日報の記事があった。
ーーー
清明節(4月5日)の連休前後、中国人観光客が花見のシーズンを迎えた日本を大挙して訪れたことで、多くのホテルが満室となったほか、桜の名所が中国人観光客であふれ返った。データを見ると、今年の1月~3月、観光ビザで日本を訪れた中国人観光客は70万人近くとなり、すでに2014年の年間訪日中国人観光客数とほぼ同じ水準に達している。
。。。。
国内の旅行や消費体験は、実際日本や欧米の成熟した市場とは大きな差があり、中国における旅行や買い物における高級志向のニーズは、往々にして空回りした、感情が伴わないものになっている。人々の収入が上がるにつれて、情報や視野が広がり、時代遅れのサービスや質の悪い商品に対して容認できなくなってきている。旅行はまさに流動性が非常に高い市場であり、そのため大部分の高価格高品質の旅行ニーズが能動的に流れ出てしまい、人々はより良いサービスを提供する海外の地域に移動している。日本がそうであるだけでなく、韓国や香港、マカオ、欧州もそうだ。
ーーーーー
旅行先を選べるように、国も選べるようになれば、中国の市場サービスも、日本の政治行政サービスも、きっと良くなるでしょう。
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