ハワイ王国の王妃 クィーン・エマ の百合

細長い薄いむらさき色のツボミから，とても長い白い花びらが開く，
クィーン・エマ・リリー Queen Emma Lily ，学名 Crinum augustum 。

ヒガンバナ科でハマユウの仲間です。
原産地は モーリシャス、セーシェル諸島。

ハワイ王朝のカメハメハ4世 (1834–1863) の妃クィーン・エマ (1836-
1885) はカメハメハ4世と 1856年に結婚。アルバート王子 (1858-1962)
を産みましたが，王子は4歳で死亡し，夫カメハメハ4世もその翌年亡く
なりました。彼女はまだ27才，結婚生活はわずか7年でした。
しかし女王病院の設立など慈善活動に力を注いだ王妃は国民から敬愛
され，のちには女王に推挙されました。彼女が好きだった花なのでこう
名づけられたそうです。

なおクィーン エマ リリーはワインレッドで，まっ白のものをスパイダー
リリーと呼ぶ，とするサイトもありますが，海外サイトを参照しても，
花びらの表が白か，わずかにピンクがかった花しか見つかりません。
スパイダー・リリーはクィーン・エマの別名ではないでしょうか。
　　　　　　　(埼玉県川口市　　川口グリーンセンター　120929)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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