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ヘルボーイ:捻じくれた男

2015-12-20 | 漫画
前巻「疾風怒濤」が衝撃の終わりを迎えたヘルボーイ。
第3部となる「HELLBOY IN HELL」も本国で刊行されており、
大河ドラマとなる長編シリーズの先も気になるところではありますが
今回の「捻じくれた男」(The Crooked Man and Others)は
長編の過去や間に収まっていくエピソードの短編集となっております。

表題作「捻じくれた男」はアメリカの民話と、
マンリー・ウェイド・ウェルマンのパルプ小説「歌い手ジョン」シリーズを下敷きにした
悪魔「捻じくれた男」と魔女たちにヘルボーイが立ち向かう物語となっており、
アートは70年代ホラーコミックで活躍したリチャード・コーベンが担当。

「船に乗り込み海に出る奴ら」は海賊黒ひげの首をめぐる物語であり、
ヘルボーイのゲーム(日本未発売。メーカーは今話題のコナミ)の
プロモーション用に描かれた1作となっています。
ストーリーはミニョーラとジョッシュ・ダイサートの共作、
アートはジェイソン・ショーン・アレクサンダー(「エイブ・サピエン」のコミックを担当)。

「モロクの礼拝堂にて」はゴヤの絵とモロク信仰に着想を得た、
ミニョーラ自身による久々のヘルボーイ作品であり、
近年ライティングが中心になっていた自分自身へのリハビリを兼ねたという作品です。

最後の8ページの掌編「ほくろ」は、「闇が呼ぶ」の前日譚であり
アートはダンカン・フィグレドが担当。
2008年のフリー・コミックブック・デイに配布された作品です。

脅威の捻子頭と興味深き物事の数々」のように
一冊まるごとマイク・ミニョーラのアートを堪能できる、という作品ではありませんが
「ヘルボーイ」というキャラの魅力を十二分に堪能できる短編集です。

帯予告によると、次の刊行は短編集「The Bride of Hell and Others」の模様。
「捻子頭」からは約1年だったから、今度はもっと刊行ペース早まるといいなぁ。


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