すーさんの山日記

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岩手山 焼走りコースの花

2010-06-27 13:31:25 | 岩手山
1732年の噴火の際、流れ出した溶岩流。それが焼走り溶岩流であり、国の特別天然記念物に指定されています。
北東山腹の標高1290~920mの5ヶ所の火口から1週間にわったて溶岩流を噴出し、長さ3.4km、最大幅約1.1kmの焼走り溶岩流を形成しました。(参考文献:岩手山・秋田駒ヶ岳自然観察ポイントマップ)
つい最近まで、火山活動の活発化にともない、入山が一部禁止されていた岩手山。今でも立派な活火山なのであります。

この時期の岩手山の目玉と言えば、第1火口からツルハシ分かれにかけての砂礫地帯のコマクサの大群落。
群落の規模で言えば、日本屈指間違い無し。秋田駒ヶ岳と岩手山で日本の1位2位を争う大群落でしょう。おそらく。

とは言え、登山口からコマクサの大群落までは、ほぼ樹林の2時間半。この蒸し暑い気候の中では、決して楽な道のりではありません。
 
歩き始め、ミズナラ林の林床の花はあまり多くありませんが、そんな中でイチヤクソウはよく目立つ。コバノイチヤクソウ?
  
地味なところでアオヤギソウ。シュロソウ属。コバイケイソウなんかの仲間です。そして、まさにユウレイと化したギンリョウソウ。ゲゲゲの鬼太郎の目玉のおやじ的。
 
ケヨノミの実(多分)。これから熟して、黒紫色になるのかな?そして、タケシマランの実。この間まで、花つけてたと思ったら、もう実ですか・・・。季節は移ろう。
  
ハクサンチドリは通常こんな色ですが、シロバナのハクサンチドリ発見!珍しい。コミヤマハンショウズルは岩手山ではポピュラーな花のひとつ。

ナナカマドの花に群がる虫たち。この時期、花という花に虫がいる。こんなに虫っているんだね。
 
第1火口を過ぎて、しばしザクザク道を登れば、いよいよ今日のメインディッシュ!コマクサの大群落。個体数で言えば、岩手山のほうが多そう。見応えという点では秋田駒ヶ岳。という感じでしょうか?
 
オヤマソバ、ミネヤナギ、ダケカンバなどに交ざって咲いているので、どうしても見応えという点では、秋田駒に軍配が上がる・・・かな?
 
しかし、ご覧あれ、この気品溢れる佇まい。やはり高山植物の女王は、このコマクサをおいて他に無し。
 
今日の目的は山頂にあらず。岩手山のコマクサに久しぶりのご対面をはたせば任務終了。焼走りを俯瞰しながら下山。すると・・・よよっ!トレラン愛好会の方々が下りて行きます。なんでも一番速い人は、登山口から山頂まで通常のコースタイムで5時間のところ、1時間50分で登ったんだとか・・・スゴすぎる・・・。

中国ツアーのため明日上京、明後日出発。しばらく八幡平の大自然ともしばしの別れ。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
焼走りコース (盛岡のK)
2010-06-27 16:59:51
お久しぶりです~。
わたしは昨日焼走りコースにて平笠不動避難小屋まで行ってきました。

白いハクサンチドリはわたしも発見でしたよ。
そして、コマクサの後、シラネアオイにサンカヨウの群落を堪能してきました♪
こちらも見応えありました。


中国ツアー、お気をつけて!
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そうだったかあ・・・ (RST)
2010-06-27 17:57:14
ご無沙汰してます。Kさん。

そうでしたか。平笠不動まで行くと、シラネアオイにサンカヨウ。でも今日は、コマクサでお腹いっぱいでした。そして明日出発なので、無理しないところでおしまい。

あのシロバナハクサンチドリを見つけたとは!さすがです。
多分、あの1株しかなかったと思いますよ。

中国・四川の山も花いっぱいですよ。きっと。
返信する
Unknown (I氏)
2010-06-28 04:34:39
こっちはチロルでアルペンブルーメン見てます。
今は、インスブルックのホテルで、TVでW-CUP観戦中。

四川省の皆さんへよろしくお伝えください。
今夏は行けそうになさそうです。
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了解です (RST)
2010-06-28 08:03:41
四川の皆さんには、「よろしくっ!」って言っときます。

ヨーロッパの花もいい時期ですかね?
ヨーロッパ巡業、お気をつけて。
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