本日、9/10に続いて2回目の岩泉の災害ボランティアです。
国道455号線の通行止めがいよいよ解除となり、盛岡からのアクセスが良くなりました。
今回は盛岡市社会福祉協議会のボランティアバスに乗って、岩泉町小川地区の泥出しの作業です。インターネットでの募集は定員15名ということでしたが、下の方は大学生ぐらい、上の方は多分70代ぐらい、やる気みなぎる老若男女、当日受付の分を合わせて20名近くの参加です。
予め出発前に班分けし、岩泉社協小川サテライトに着いてからは、班ごとに依頼主のところへ移動します。
みなさん、角スコップや剣スコップを持参しておりますが、社協でも用意しているので、持ってない方は受付の際に確認しておけば貸してもらえるはずです。汚れてもいい身支度に、長靴、厚手のゴム手、マスクがあればボランティアに参加出来ます。
台風通過からもう2週間が経過しているというのに、復旧作業ははかどっていないようです。
小川中学校のグランドは泥が乾いてひび割れる。
台風から2週間が経ってなお、かつての清き流れが戻ってこない小本川。
今日の依頼主さんのお宅にはもう何日かボランティアが入って作業していたとのことですが、重機の入れない狭い場所での復旧作業は人力に頼らざるをえなくスピーディーにはいきません。とにかくボランティアの数が圧倒的に足りません。ボランティアが来るのを待っているお宅がたくさんあるんです。
作業は20分ごとに休みながら。重たいものを表に出したり、狭い場所での作業はこまめに休みながらじゃないと出来ません。
我が班は総勢5名。盛岡の市議会議員、焼き鳥屋の社長、宮城からお越しの方、元リンゴ農家の方、私。こう書くとバラエティーに富んだメンバーですが、全員登山愛好家。こういう時に山の人は頼りになる。初めての方同志でも、作業を通じて結束力も強まる。
今日の作業のメインは半地下にある収納スペースの泥出しですが、それ以外にも水を吸った畳やパレット、冷蔵庫、食器棚の搬出も。こんな作業を80歳を越えた老夫婦2人で出来るでしょうか?お隣のおばあちゃん家も、やはりボランティアが来て片付けをしていったとのこでしたが、しかしまだ途中。とにかくボランティアが足りないんです。こんな作業をお年寄りだけでやれというのは無理です。
収納スペースにあったものはなんもかんも泥んこ。
余計なものを搬出してからの泥出し。泥は土嚢袋に入れて外へ出していきますが、頑張れど頑張れど、人力の限界。。。今日の目標全部終了とはいきませんでした。
ですが、依頼主の方には本当によくしていただきました。岩泉のお袋の味「火打餅」もご馳走になりました。自分たちのことで手一杯なはずですが、こうやってもてなしてくれる心遣い。おばあちゃんが「上手に作ろうと思ったけど出来なかったよ。」なんて言いうの聞くだけで目頭が熱くなります。いえいえ、とっても美味しかったです。
ボランティアが来ることで復旧作業が前進するのは当たり前ですが、こうして地域の方々の話を聞いたりすることも、それ以上に大事なことのような気がしますね。
我々ボランティアは今日帰ります。ですが、おじいちゃんもおばあちゃんも、ここにとどまって、また明日もボランティアが来るのを待っているんです。
最近、報道量が少なくなったように感じる岩泉ですが、全然まだまだボランティアが足りません。進んでません。
岩泉町社会福祉協議会
盛岡市災害ボランティアバス
岩手県社協災害ボランティアバス