ピカビア通信

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キングコング

2017年05月09日 | 映画


「キングコング 髑髏島の巨神」、如何にも子供だまし的な映画に思えるがこれが結構面白い。ハングル字幕の原語版で見たが、細部の内容が分からなくても十分楽しめた。小気味よく人を踏み潰すキングコングは大魔神に見えたし、過度にヒューマニズムを強調することなく恋愛描写もさらっと流しテンポよく進むし、島の神としてのキングコングに自然と感情移入できるようになっているしで、子供だまし的「スターウォーズ」「ハリーポッター」は見るに堪えないがこれは最後まで楽しく見られる。「シンゴジラ」よりも数倍面白い。

最初の島に向かうヘリコプターの場面は殆ど「地獄の黙示録」だし、できればドアーズの「ジエンド」を流してもらいたかった。映画の時代設定がベトナム戦争終結直後というのもあり、「地獄の黙示録」を思わせる場面はいくつかある。それとこの島に墜落して生き延びてたパイロットが、同じく墜落した零戦のパイロットの形見である日本刀を大事にしていたり(島では相棒となっていたがすでに死去)、その零戦の部品で脱出用のボートを作ったりと日本人がちょっと反応するような場面も用意されている。28年ぶりにラジオで聞く音楽がデヴィッド・ボウイの「ジギー.スターダスト」というのもグッとくる。そう考えると、この映画は40以上のおじさんが楽しめる映画なのかもしれない。ということでR40に指定。

後、コングと戦う不気味な骸骨トカゲが出てくるのだが、あの鳴き声はハイエナが基になってるのではないかとNHK「プラネットアース」のブチハイエナを見て思った。
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