太古から現代への橋わたし世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の
「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。
雪の工房と裏山 冬はストーブのそばで暖めながらのミツロウ調律作業
パンフルートにとってミツロウはなくてはならないものです。
というよりミツロウがなくてはパンフルートは楽器として存在すらできません。
一部にはミツロウを使わない調律法もありその方にとっては異論もありましょうが、ここではミツロウ使用を前程に話
をすすめます。
パンフルートに興味のあるみなさんはすでにご存知のようにミツロウはミツバチの蜜をためる容器(巣)からできて
おります。それを溶かしてロウ状に固めたものが蜜蝋(ミツロウ)であります。
生のミツロウは少し固くてもろいためパンフルート管の底にうまくくっ付きません。
もうすこし柔らかくねばりをもたせるよう調合いたします。
3、調合の材料 ミツロウの主成分は油です。ミツロウを柔らかくするため身の回りにある油製品で実験を繰り返し
ましたが、現在は固形油である「ラード」を調合しております。
ミツロウ同士がくっ付きあう粘りをもたせる材料を見つけるのがたいへん時間がかかりましたが、
インターネット内を閲覧している時「松ヤニ」という字句が飛び込んできまして、これを実験して
みようと早速材料を購入しミツロウに溶かし込んでみました。
調合の量とか溶けあわすタイミングとか何度か試作をしてパンフルートの調律に最適な品物に
しあげました。
パンフルートの購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。
広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf