風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

1管ずつが主役

2018-10-30 | 被爆樹木のパンフルート

パンフルートは1管で1音程の音しか出すことはできません。

 

  

 

パンフルートは管楽器の範ちゅうに入りますが、フルートやクラリネットのように1つの

管で全ての音は出せません。

1音しか出せない管の集まり(ルーマニア標準アルトで22管)なのです。

ゆえに1管が独立した主役の集まりだと、私は製作しながら強く感じています。

したがって単独の管のとき一人前に育て上げなくてはなりません。

完成を急ぐあまり未成熟のまま組み立てると結果はよろしくありません。

 

   

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


小穴でまずは貫通させる

2018-10-28 | 被爆樹木のパンフルート

木材縦方向の穴あけは、まず小さな径のドリルで穴を貫通させるところから始まります。

 

  

 

木材円柱に穴をあける作業は可能な限りの小さいドリルで貫通させることです。

とは言えあまりにも小さな径(2~5㎜のドリル)だと)曲ってしまいます。

工房では経験値として6mmのドリルから始めて8㎜・10㎜としだいに穴を大きくし

て行く方法を取っています。

また、穴が深くなるほど曲がりは増幅されますので半分位置で止め、逆面から掘り進め

中央部分で穴が合うようにあけていきます。

テノールパンフルートの低音部管は長さ370㎜ありますので6㎜のドリルでは届かな

いため10㎜木工ドリルで貫通させるようにしています。

 

  

 

 風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで

 


干柿つくり

2018-10-26 | 日記

パンフルート工房のあるこの地区では稲刈りも終わり、冬を迎える準備に入っています。

 

  

 

先日はパンフルート瀬野教室の皆が工房に来て渋柿や富有柿をもいで帰られました。

今日は渋柿の木の残りの実と、もう1本の木の柿の実をすべてもいで来ました。

これからできるだけの実の皮むきをして残りは近所の方におすそ分けの予定です。

皮むきは晴れの日が最適です。

雨の日に行うと表面の乾きが遅く雑菌がついて干し上がった頃にカビが生えてきます。

皮むきはなかなか手間のかかる作業ですが、美味しい柿を食べている姿を想像して頑張って

います。

 

  100個ぐらいの柿を2階南向き軒先に吊るしました。

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

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瀬野教室と愛好会教室でも試してみる

2018-10-24 | パンフルートレッスン

 

ヨルグ先生のレッスンを受けた後教室がありましたので試してみました。

 

   

 

ムルク先生とヨルグ先生の教えを強引に一言で表現すれば、ムルク先生は楽器の構え方

から入り規格を重視します。

ヨルグ先生はおおらかに「息継ぎの箇所は自分で決めてよい」など個人個人が吹きよい

方法を追及していくように教えられます。

リラックスして伸びの良い音を出せる方向に導いて行かれます。

私もヨルグ先生の方に共感できますので1週間後にあった瀬野教室、広島パンフルート

愛好会教室でもヨルグ先生の教えを披露いたしました。

  

    

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


ムルク先生とヨルグ先生

2018-10-22 | パンフルートレッスン

パンフルートの教え方はその先生が歩んできた道で多少違ってくるようです。

 

  

 

私が最初についたパンフルートの先生は中村純(なかむらあつし)さんで、中村さんは

30数年前スイスのムルク先生に師事されました。

その後日本に帰り広島の職場を起点にパンフルートを広く教えてこられました。

ムルク先生の教えは「唇左右のを引っ張り平らなアンブシュア(唇の形)を作る」こと

です。

この形では唇全体の筋肉を硬直させ圧力の高い鋭い空気を送り出します。

音は鋭く瞬時に立ち上がります。

一方今回のヨルグ先生は「フゥー」と、どちらかというと唇を丸めてとがらせて吹くこ

とを教えられました。

この形では空気のでる唇中央部分だけの筋肉使いで残り部分はリラックスしています。

音は柔らかくゆっくと立ち上がります。

どちらも一長一短ありますので両方を体験・検証して曲で使い分けて行きましょう。

 

  

   

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで