風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

被爆樹木根っこの部分パンフルート納品

2019-01-30 | 被爆樹木のパンフルート

昨日岩田英憲さんが当工房に来られて完成したパンフルートを試奏されました。

 

  

 

岩田さんはスポーツクラブを出たところで私からの着信に気付きトレーニング姿のまま

パンフルート工房にかけつけてくれました。

本来新製作パンフルートはもう少し長く手元に置き糊の乾燥を待ったりするものですが、

7月のコンサートにメイン楽器として使いたいということで、ならし期間をも岩田さんに

まかせることを伝え本日納品となりました。

岩田さんの試奏をそばで聞いたところでは私の予想範囲内でよく鳴っていました。

ただテノールパンフルートの低音部が音が失速していたので「注意深く音を立ち上げるよ

う」申しておきました。

岩田さんは曲の調に合わせて調律をする演奏家なので、この楽器のために創る曲に合わせ

て調律し変えると言っておられました。

今年7月の広島でのコンサートのおり、この楽器がどのような発信をしてくれるか楽しみ

にしております。

 

  

 

 風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


新鮮な音の魅力にはまる毎日

2019-01-28 | 被爆樹木のパンフルート

新製作のパンフルートを吹き込んでいるうちに、新鮮な音の魅力に取りつかれてしまいま

す。

 

  

 

できあがったパンフルートを試奏するときはいつも新しい音の世界が広がります。

自然の一部だった物質が楽器となり音としてこの世に発信してくれる感動はもちろんある

のですが、性格が一つずつ違うので今までの聞いたことのない響きがあるのです。

改めてパンフルートの音の不思議さを体感します。

いつも「この音を素直に受け入れてくれる人に渡るといいな」と思いながら接しています。

とは言え製作者のできるのはここまでで、演奏者に未来を託すしかありません。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


ならし運転

2019-01-26 | 被爆樹木のパンフルート

新しく組みあがったパンフルートは音の統一性がないのでしばらく吹き込みます。

 

  

 

パンフルート新作品への音入れは管同士で振動を受け合うという意味合いもあるので

しょうか、各管の響きかたなどは違っています。

違うということを前提に吹き込んでいくと、しだいに方向性が見えてきます。

だいたいの性格はつかめるのですが、この段階では低音域・中音域・高音域がそれぞれ

別の主張をすることが多いです。

性格の統一性を求めるのは少し先にして、ここでは音の立ち上がりを重点に同じような

形になるように吹き込みを進めます。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


各管の音の立ち上がり方を見る

2019-01-24 | 被爆樹木のパンフルート

パンフルートの新製品は音バランスのチェックが最終工程となります。

 

  

 

パンフルート製作の最終工程は各管の音の立ち上がり方を見ていくことから始まり、全体

のバランスの中でその管の役割を果たしているかチェックして行きます。

音階を吹いたり曲を吹いたり、完成した楽器の隣近所の相性を確かめます。

曲を吹く場合もオクターブ下げたり上げたりして全管まんべんなく吹き込みます。

新しく完成したパンフルートの管どうしは、1本の木や同じ場所で同じ日に伐採された

竹であっても個性の違いがあり各々の主張が混じり合います。

新楽器は最初から各管が同じ方向を向いているわけではないのです。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

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底箱型部分のニス塗

2019-01-22 | 被爆樹木のパンフルート

被爆樹木カイヅカイブキの根の部分パンフルート外観の仕上げです。

 

  

 

ニスを重ねて塗るときの基本は「下地へのペーパー掛け」です。

下地をできるだけ滑らかにして薄い透明の被膜を作るのですが、ニスを1回塗りして乾燥

させてみるとかなりの凸凹があります。

この形状をそのままに塗り重ねて行っても凸凹は直りません。

塗り1回ずつ乾燥後目の細かいペーパーをかけながら凸部分を取り除きます。

パンフルート底ラインに張り付けてある箱型部分は3回塗りで作業をしております。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで