風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

完全5度の響き

2020-05-29 | パンフルート演奏研究

みなさんは中学・高校時代に習った「完全○度」と言う言葉を覚えているでしょう。

 

  

 

教科書によると、完全音程は1・4・5・8度となっております。

1・8度の響きは同音でもともと響き合うようにできています。

5度の響きは異質の組み合わせではありますが、割り切れる友達ともいうべき

関係でありまして気心が合うのです。

曲の中で5度飛びが出てきたら「間違うのではないか」とびくびくしながら吹く

のではなく、落ち着いて安定した音を響き合わせましょう。

下図のように7度上の5度はどの調でも半音下がりますので、減5度となります。

 

  

 

風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)
連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


5度飛びは音飛びの柱

2020-05-26 | パンフルート演奏研究

音楽を楽しむ我々にとって耳に飛び込んでくる5度の響きは心地良いものです。

 

  

 

私の生活は早寝早起きで夜が明ける前に起きてパンフルートの練習をしています。

昨日窓の外に光のスジが見えました。ホタルです!!

「早起きは3文の得」ですね。

5度飛びは音楽の響きを支え安定的に進める大きな柱です。

曲の中で5度飛びが出てきたら心豊かに響かせたいものです。

技術的には3度・4度と管飛びでコントロールできても5度となると感覚をつかむ

のが難しくなります。

上昇5度・下降5度とありますので繰り返し練習いたしましょう。

3度から始めて4度・5度と管飛びの違いを比較しながら繰り返し練習をするのも

一つの方法でしょう。

これらは楽譜なしで出来るものですから、頭の中でドミソ(ほかのコードも)の和

音をイメージしながら練習しましょう。

 

  

 

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5度飛び

2020-05-23 | パンフルート演奏研究

外出自粛中に山は萌色から緑が濃くなっていますね。

運動もかねて少人数での山歩きを計画しています。

 

  

 

5度飛びは「パンフルート演奏入門」の31・32ページにパターン1・2と

紙面をさいて載せています。

パンフルートでの音飛びは「管飛び」と言い換えることができます。

今自分が吹いている管から数えて5つ目の管(上下あり)のセンターに瞬時に移動

するのです。

2度・3度飛びまではコントロールできるのですが、5度飛びとなると、おおよそ

この位置だろうと感で進むところがあります。

音飛びで最初につまずく所ではありますが、繰り返し練習して感覚をみがきましょ

う。

 

  

 

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クラシック曲に見る4度飛び

2020-05-20 | パンフルート演奏研究

既製の曲の中にも4度飛びは多く出てきます、チェックしましょう。

 

  

 

4度飛びが連続して出てくるクラシックの曲は「タイスの瞑想曲」です。

曲の始まりから断続的に出てきますが、中盤22小節から34小節まで連続して

入り4度飛び中心の進行となります。

4度飛びは3度・5度の安定した響きの間に挟まれて曖昧でどっちつかずの響き

であります。

もちろん音楽は真面目一辺倒の響きの配列では退屈であり、性格の違う響きが入

ることが表現の幅を広げます。

瞑想曲前半の表現記号はreligiosoレリジョーソ・厳粛に敬虔にとなっていますが、

4度飛びが連続して現れる中盤からはappassionatoアッパシオナート熱情的に感

情豊かにとなっています。

4度飛びが連続して出てくると表情がガラリと変わりますので、体感してみてく

ださい。

 

  

 

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練習曲に見る4度飛びの使われ方

2020-05-17 | パンフルート演奏研究

4度飛びは曲の中に多く出てきますが、練習曲にはコード内進行で1オクターブを

完結する分かりやすい形で現れます。

 

  

 

前に紹介したケーラー「35の練習曲集OP・33」のNO-2の冒頭部分から4度

飛びが多く出てきます。

この練習曲はト長調の主和音であるソ・シ・レ(Gコード)のアルペジオで始まり

ます。

この主和音を1オクターブで完結するためには第5音レから8音ソまで4度飛がは

まる必要があります。

この主和音アルペジオでは上昇・下降で同じ場所に4度飛びが入っています。

3小節目は和音第2音が起点となり、同じくGコードのアルペジオが展開してい

ます。

起点音が違うとはいえ同じソシレの構成ですから、同じくレからソまでの4度飛び

が位置を変えて入ります。

このように4度飛びは頻繫に使われており、曲の展開上重要な役割を果たしている

ことがお分かりでしょう。

 

  

 

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