週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

野澤洋輔の生き方

2006年12月25日 | アルビレックス新潟
リーグ戦の終了とほぼ同時に、2つのアルビレックス本が書店に並びました。1冊は新潟日報社の「熱戦の軌跡」、もう1冊はWEEKの「オフィシャルブック2006」です。もちろん両方購入したボクは、1冊は自宅に、1冊は単身赴任先に置いて楽しんでいるしだいです。こりゃしばらく楽しめますよね。「プレミアム写真集」もあるしね。

今日はそれらの記事の中で、どうしても取り上げたい内容があったので紹介したいと思います。「オフィシャルブック2006」の方の野澤選手の記事です。

青字は引用です。

若手の成長、特にゴールキーパーの台頭はチームにとっては最高レベルの戦力アップだ。ただ野澤を応援し続ける人たちにとっては、複雑な思いも残る。「頑張れ」。今年のこの一言は、温かさと切なさが込められた特別な意味を持った。

この文章に僕らサポの気持ちは集約されています。「北野の台頭は嬉しい」だけど「ノザの応援歌を歌いたい」。いつだったか連敗中に、心ないファンがゲーム後の挨拶をしている選手に投げつけたことがありました。その時、そのペットボトルを拾って飲むマネをし、「アブナイムード」を払拭しようとしたのがノザでした。自分がピエロになってムードを和らげようとしていました。僕らはそんなノザに「頑張れ!」と声をかけた。でも、その言葉の裏には「切ない感情」が確かにあったのは間違いありません。

ジェルソンGKコーチは言った。「野澤の調子、悪くないよ。でも北野も悪くない。北野はチャンスをつかんだ。野澤にもチャンスはあった。その試合は7点取られた。チャンスをつかんだと言えるかな?」

確か、北野がケガで出場しなかったのがアウェイの磐田戦でした。0-7の歴史的敗退。もちろん野澤一人のせいでないことなんか間違いないのだけれど、0-7で負けたゲームのゴールマウスを守っていたのが野澤であったことも紛れもない事実。チャンスをつかめなかった…ということなのですよね。

北野については何もないですよ。あいつは頑張っているし、素質もある。僕もチャンスを待ってやってきて、そうしてつかんだところがあるから。そのきっかけを探しながらやらなければならないし。

ノザと北野を比較すること自体、2人には失礼なことなのかもしれませんよね。僕らにできることは「アルビレックスのゴールキーパーを応援すること」だけですものね。

2001年、野澤がレギュラーを奪取した時に、サブに回ったのは木寺だった。29歳。脂の乗りかかった年齢だった。現在27歳の野澤とリンクする。「木寺さんの気持ちとかはわからないよ。それを考えるのは失礼でしょ。でも、僕よりはるかに負けず嫌いだった。」

野澤と木寺、そして北野と野澤。若い選手がベテランからポジションを奪うという下克上の世界。プロの世界だからしょうがないと言ってしまえばそれまで。でもやっぱり僕らの胸には「切なさ」が充満するのです。

「木寺さんがいたおかげで、試合に気持ちよく臨めた。ゴールキーパーって複数で一単位みたいな所がある。だから誰が出ていても他人事という感じはない」

この気持ちがゲーム前の北野との「拳タッチ」につながっているのでしょうね。北野がインタビューで再三「レギュラーを取ったとは思っていない」と語っているのも、「野澤とともに闘っている」という気持ちからなのかもしれませんね。

控えに甘んじながらも、手を抜かずに練習に取り組むベテランは身近にいた。岡山哲也、梅山修、山形に移籍した宮沢克行。

それって全員が戦力外通告受けた選手じゃん。だからこそ、ノザも心配なんだよなぁ…。

「こういうシーズンも悪くなかった。後で考えれば、よかったと思える時がくるでしょう」

このプラス思考がノザの魅力なのかもしれませんね。僕自身にも言い聞かせたいセルフだな。とにかく野澤にはくさらずに頑張ってほしい。身体を絞り込んで、ベストな状態で2007シーズンを迎えて欲しい。ひたむきなプレー、必死なプレー、的確に指示を出すチームの大黒柱・守護神としてアルビレックスを支えて欲しい…と切に願っています。
コメント (4)
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