太田知子の いきいき!健康長寿

健康医療ライターで介護予防インストラクターの太田知子が介護されない体づくり、若さと元気をキープする方法について語ります。

青梅・吉野梅郷「いのりの道」を歩く

2015年03月17日 | 健康 介護予防 ウォーキング

青梅市梅の公園ボランティアガイドの越前さんの案内できのう、青梅の吉野梅郷「いのりの道」を歩いてきた。

吉野梅郷は関東有数の観梅の名所だが、梅輪紋ウイルスの感染拡大を防ぐため、梅の公園の梅は全て伐採されてしまった。

例年なら今の季節、多くの観光客で賑わうのに、今年は寂しい梅の里になっている。

 

それでも、吉野梅郷の散策はたくさんの魅力に満ちている。

 

民家の庭先にはアズマイチゲが可憐な白い花を咲かせていた。

 

その近くには黄色い花も。

これは「キバナアマナ」というユリ科の植物だとか。

白い花は「ヒロハノアマナ」。葉に白い筋があるのが特徴だ。

 

梅ケ谷峠から林道に入ってしばらく歩くと、町屋川のほとりに大きな岩がある。

その岩を割って、桜の木が天に向かって伸びている。

何と、パワーあふれる桜の木か。

地元の人は「岩割桜」と呼んでいるそうだ。

ガイドブックにも観光パンフにもどこにも出てこない桜。

初めて見たが、とても感動した。

あと2週間もすれば、美しい花を咲かせることだろう。

 

この岩割桜の下は下郷地区の簡易水道の取水口になっている。

昔、まだ水道が引かれていなかった頃、飲み水に困った住民たちが自分たちの手で簡易水道を作った。

ここから町屋川の水を取水し、パイプをつないで各家に水を引いたのだ。

そのタンクが竹林寺の西側にあり、今でも簡易水道は利用されているそうだ。

 

次に訪れたのは、スギ林の中にひっそりとたたずむ「三室の山の神」。

大きな岩に寄り添うように、「大山祇之尊」と刻まれた霊石が立っていた。

かつて、祭礼の前には、この山の神の前でお囃子が奉納されたそうだ。

発起人のひ孫に当たる方が年末に、しめ縄と幣束を手向けている。

 

ここからうっそうとした林道を歩いて梅の公園へ。

林道の傍らには「ツルアリドオシ」、「ヤマルリソウ」、「ハナイカダ」など、貴重な植物が自生していた。

   ツルアリドオシ

 

約3時間のウォーキング。

ガイドの越前さんのおかげで、青梅の歴史や植物について学べた有意義なひとときだった。


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2 コメント

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春ですねえ (斉の国の東の人)
2015-03-18 08:35:32
歌のフレーズじゃないけれど「もうすぐ春ですねえ」。花の香りが伝わってくるような写真です。それにしても岩割桜とは感動的です!
春ですよ (ota tomoko)
2015-03-18 09:18:45
梅や桜だけでなく、足元を見れば、たくさんの可憐な花が咲き始めていますよ。

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