in my room

静かなパラダイス

仕事風景…

2006年07月31日 | Weblog
今週もちょっとブログをお休みします。

仕事がいろいろと回り出してきて、ちょっとバタバタという感じです。
なんだか気ぜわしいんですわ。
仕事も張切ってやらんとねぇ!暑いけど。
ということで、今日は仕事風景をチラっと。
いろいろとやっているんですよ。
パンフレットなどの“ページもの”が一番多いんですけど、
観光ポスターやらロゴ・マークやら…広告はそれほどやりませんなぁ。


床に並べたり、壁に張ったりして
“ヘタくそっ”“タワケッ”(自責です)とか言いながらやってます。
「ちょっとだけよ」




事務所も本が増えました。
こちらも片付けていかないとね。
こんな環境でやってます。

以前は書籍などの“ページもの”をやっていきたいという指向性がありました。
ハード・カバーの豪華本やしっかりとした内容の自治体のPR誌などを作りたい…
しかし長丁場なんですね。
でき上がるまでには随分と時間を要します~2年間なんてことも!!!
ページが多いと途中で訳が分らなくなるケースも多いです。
構成が大きく変わったり、修正とかもろもろ。
ということで、近頃は納期の短いいわゆる“一発もの”が
僕には合っているのかな???なんて考えたりもします。
秘かに“瞬間芸”と呼んでます。(笑)
こちらはギュッとやってパッと終わる…達成感アリ?
知らん間に終わっていたりするので、実はそうでもないんですけどね。

エディトリアル(=編集もの)が好きということには変わりがないんですけど…





“瞬間芸”その1 こんなに大きくなりました。
覚えてますか?「愛・地球博」。
「夢みる山」のロゴ・マーク。

写真は香港の出版社Sandu Cultural Media(Hong Kong)Co., Ltd.
「2005 World Exposition Aichi Japan」より


ウクレレ…

2006年07月28日 | Weblog
夏はやっぱりウクレレでしょう!
アロハを着てね。
ポロ~ン♪ 愛おしい音色。
コードを覚えるのはちょっと面倒だけど
なんせ弦が4本しかないし、なにしろ小さい。
楽しく一曲できちゃいます!
ウクレレの魅力はなにより小さくて手軽なところですね。



去年、ハワイに行った際に
オアフ島のビショップ博物館へ行きました。
ありましたよ、古~いウクレレが。
ポルトガルから伝来した“ブラギーニャ”という楽器が原型のようです。
ウクレレの語源は「UKU」=ノミ、「LELE」=跳ぶ
「飛び跳ねるノミ」だそうです。
いかにも小さい感じがイメージできます。

現在では、いろいろな大きさや素材のウクレレがあります。
コンサート・ホールで演奏する場合はさすがに小さすぎるので(音も)、
大きなサイズのウクレレを使ったり、ネックの部分だけが長かったり、
ピックアップが付いていてアンプから音を出すものもある…いわゆるエレキですね。

僕は小さいサイズの基本的なウクレレを2本持っていますが、
使うのはいつも友人から譲ってもらったアメリカ製の「FLEA」というウクレレ。
価格を下げるためにプラスチック素材と木をミックスして作ってあります。
形もかわいいし、パイナップルのプリントとか
いろいろとデザインや色が選べる所も楽しい。
そして何といっても“エッ!”というくらい大きな音が出ます。
ハワイでも街角でこのウクレレを弾いている若者を何人か見ました。
けっこうポピュラーになってきているようです。

もう一本はマ-チン社のヴィンテージ(1960年代のもの)ですが、
作りはさすがに丁寧で素晴らしい。
そして小さなボディーからは想像できない程良く鳴ります。
でも使うというよりも眺めていることの方が多い、いわゆるインテリア状態。
小さいのでインテリアとしても小粋でいい味出してます。
このあたりもウクレレの魅力でしょうか?!

何冊かウクレレ本をご紹介します。
気楽な読み物としても楽しいですよ。


「The UKULELE A Visual Histry」
これは「FLEA」ウクレレを作っている会社の創始者、
ジム・ブロフが書いた本。
クロス貼りで中もオールカラーでグラフィックも大胆で素晴らしい豪華本(小型ですが)です。
ウクレレの歴史がとてもよく分ります。
ネットで買いましたが、ジム・ブロフ本人からお礼のメールをいただきました。


「ウクレレ大図鑑」(リットーミュージック)


「UKULELE LOVE」(TOKYO FM 出版)

サザンオールスターズの関口さんの本二册。
「ウクレレ大図鑑」と「UKULELE LOVE」。
趣味が高じて今では第一人者の風格…
名古屋にウクレレのお店もあります。よく行っています。
(実はサザンのレコードは1枚も持っていないんですが)


今をときめく名手・山口岩男が責任編集
「MAHALO! UKULELE」(小学館)


「牧伸二のウクレレ人生」(みくに出版)

日本でウクレレといえばやっぱこの人!
ウクレレを“こう使っちゃったんだね”という感じ。
芸人魂はスゴいの一言。
これもジャパニーズ文化だぜぃ!!


アロハシャツ…

2006年07月27日 | Weblog

梅雨明けとともにどんどん出てきまっせーーーっ!
何がっ?アロハです!
やっぱり、カラッと晴れてくれないとね、着る気分にならへん!
数年前から少しずつアロハが増えている。
昨年、ハワイに行ってさらに加速中!
ハワイでは「レインスプーナー」(メジャーです)のアロハを何枚か購入しました。
なんかしらいいんですね、気持ちが楽になるというか世俗を忘れるというか…
何なんでしょうね、この感覚?


ヴィンテージ・アロハで状態の良いものはそれこそ宝石並のお値段!
復刻版なども出ている。

世の中にはヴィンテージ・アロハ市場というものが存在していて、
けっこうボロいのにとんでもない価格で取引されている。
絵柄とかがね、やっぱり違うようなんですわ。
今はないブランドのものとか…凝りだしたらそれこそたいへんな世界。
僕はそういうのは本で眺めているだけで、(タグを見ているだけでも楽しい)
普通に市販されているものをたまーに購入している。
ネットで海外に注文したり…けっこう楽しめる…いつ来るのかな?


アロハのブランド・タグ。すでにないブランドも。


「ハワイ」「アロハ」といえば
エルビス・プレスリーの「ブルー・ハワイ」。
カクテルの名前にもなっている。
このアロハも復刻版が大人気。

今お気に入りなのはオアフ島の「マヌヘアリィ」というブランドのアロハ。
絵柄が大きくて、大らかでもったいぶらないところが好きですね。
似合うかどうかはまた別の話…今度着てくるので感想でも聞かせてください。
「マヌヘアリィ」はなかなか置いていませんが、
名古屋では久屋大通の「Poe Poe」というウクレレ屋さんに置いてあり、
ちょくちょく見に行っている。レディースもある。
ウクレレももちろんいい物が揃っています。
ここはサザンオールスターズのベーシスト・関口和之さんのお店で、
東京に次いでの2号店。ウクレレ教室やライブもやっている。
先日ご紹介したT.T.Cafeのライブもここのスタジオで開催されました。
CDや小物も充実していて時間を忘れる楽しいお店。
お店のお姉さんもいつ行ってもにこやかでいい感じ!


モンゴメリー・クリフトとドナ・リードが出演した
「地上より永遠に」(1953年 フレッド・ジンネマン監督)
1941年のハワイ・ホノルルが舞台。衣装はもちろんアロハ。
ちなみにこのアロハは「シスコ社」のもの…今はないはず?

秋にハワイ島に行く友人がいて、
ヒロという町に「シグ・ゼーン」というアロハのお店がある。
ここのアロハも一枚持っていますが、お気に入り。
ボタンダウンでプルオーバー、いわゆる“かぶり”ですね。
なかなか日本では見かけないので、
一枚買ってきてもらおうかな?
荷物になるので悪いかな?

※写真はすべてニューヨークのABBEVILLE PRESS, INC.
「The Hawaiian Shirt」より。


今日はこのくらいにしといたるわ!by 池乃めだか 中日vs阪神…

2006年07月26日 | Weblog


満員御礼!超満員のナゴヤドーム。

行ってきましたーっ。天王山!首位攻防戦!
しかし、今年はよくいろんな所へ行きますなぁ?
ちょっと遊び過ぎじゃない?仕事ちゃんとしてる?
そうかもしれませんね。エヘヘーッ!
私の今年のテーマは“Active”なんです。
“活動的”に行こうということです。
昨年までは、明けても暮れても仕事の事ばかり考えていました。
休みの時にでもね、なんかこうウジウジとレイアウトとか考えているんですね。
ネガティブというかメリハリがないというか…
“これではイカン!”ということで、
今年からちょっとライフスタイルを“活動的”にシフトしたんですわ。
ブログを始めたのもその一環です。
仕事はやる時はヤル!切り上げる時はスパッと止める!という感じでしょうか。
これはなかなか“当たり”だと思っています。
仕事にも好影響を及ぼしているみたいです、今のところは…えっ?そうでもない?


かわいいんだけどね、IBATAじゃぁねぇ…


代打・片岡。この人打ったの見た事ない!今日も三振!

7月25日(火)、中日-阪神戦。
首位中日とは1.5ゲーム差。
どうしても叩かなければならない相手です。
ナゴヤドームでは今年はまだ勝ったことがない。
前回も完封でやられてますから…
そんで座った席が中日側!何考えてんの?
まぁ、そこはいろいろとありましてね。
心の中は“黒と黄”“タイガース魂”なのでご心配なく!


燃え上がるレフトスタンド。もちろん阪神側応援席。
関西から遠征してきた人も多かったやろね?!残念!!

「ゴォルァ~~~~ッ!イガワ~~~ッ、何さらしてけつかんねん!
たこ焼代返さんかいわれ!散財してもうたやないかいっ!」
ボロ負けです。何もありません。ヤケ起こして飲み過ぎましたわ!
ナゴヤドームではどうしても勝てん!
8回まで0行進。僕はナゴドへはちょくちょく行ってますが、
今まで点を取ったことがない。ゼロですよゼロ!
9回にやっと2点を返しましたが、時すでに遅し。
7-2であっさり終了!
淡白すぎまんがな、攻撃が…いつものことですけどね。
策がない、策が!エンド・ランとかバスターとかラン・エンド・ヒットとか
いろいろやって、かき回さんでどないすんねん、岡田のアホ!


ノックアウト!井川!
写真は小さくしました。

しばらくはナゴドへは行きたくない。
どうも勝てる気がしまへん。
でも、次また行くでしょうね!
デー・ゲームがあるので流れが変わるかもしれん?
それがいかんっちゅうねん!で、また負ける!
ホンマ悲しい性ですわ!
巨人よりかはなんぼかマシですけどね…トホホッ。


博士の異常な愛情 スタンリー・キューブリック…

2006年07月25日 | Weblog


撮影中のキューブリック。
細かったんだね。髪もフサフサ。

1963年イギリス/アメリカ映画。
スタンリー・キューブリック監督。
本当のタイトルは、
「ストレンジラブ博士
~または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか~」
しかし長いなぁ、これは。長すぎまっせ!
ストレンジラブ博士という人名を
「博士の異常な愛情」にしてしまっていいのだろうか?
はなはだ疑問ですが???ま、いいか。

面白いですよ、これは!
SFブラック・コメディの決定版でしょうか?!
普通ブラック・コメディは、
妙に間延びしたり、バタバタorゴタゴタ、
またはブラックになり過ぎたりして、品のないものになるケースがほとんどですが、
この映画は映像や役者の質も含めてものすごく上品で格調がある。
さすがにキューブリックだなと感心させられて、
とても評価したいところです。
米ソ冷戦時代の話なんですが、
某国がテポドンをどんどん打ち込んでくる昨今、
ありえない話でもなさそうで、
コワいやらオモロいやらで興味が尽きない。



モノクロ映像のコントラストがとても美しい。
タイトルバックが手描きの細い文字で、
グラフィックがとってもお洒落!
ポスター(DVDのジャケットにもなっている)は
イラストの出来映えが抜群ですね。
音楽の使い方が巧みなのもキューブリックの特徴。
オープニングではスタンダードの「トライ・ア・リトル・テンダネス」
爆撃機の中では行進曲「ジョニーが凱旋するとき」、
そしてエンディングが「また会いましょう」。
第二時世界対戦時のヒット曲です。
本当によく吟味されているし、
キューブリック自身も相当な音楽マニアですね、きっと?!


ピーター・セラーズ 変身その1…
マンドレーク大佐(イギリス人)


ピーター・セラーズ 変身その2…
マフリー大統領(アメリカ人)


ピーター・セラーズ 変身その3…
水爆の権威、ストレンジラブ博士(ドイツ人)

何といってもピーター・セラーズの一人三役が見物です。
言われてみないと気付かない程の変身ぶり。
この“ピンクパンサー”オヤジは上手いですわ!ま・さ・にカルト俳優!
ヒゲにハゲにメガネにサングラスに革手袋…ギャラ3倍(まさかね?)の大活躍!
しかし、この映画で一番光っているのは
ジョージ・C・スコットの大熱演でしょう!
演技がものすごく上手い!
上手すぎて観ているこちらがビビるというか焦ります!(汗も出る!)
こんな骨太でリアルな役者は後にも先にもちょっといない!
まさに唯一無二、替えが効かない俳優ですね!
「ハスラー」(1962年)でアカデミー助演男優賞を拒否。
「パットン大戦車軍団」(1970年)でアカデミー主演男優賞を拒否。
何で?貰えるものは貰っといた方が…「俳優を競わせるのは堕落」という理由だそうです。
この「パットン大戦車軍団」はホンマによくできた映画ですね。
フランクリン・J・シャフナー監督。
脚本はあのフランシス・F・コッポラ…脚本の出来が抜群!


ジョージ・C・スコットの独壇場。
この人の演技を見るだけでもお金を払う価値あり!

この映画、最後は結局「………!」なんですわ。(内緒です!観てください!)
いったいあの映像をどこから探してきたの?と聞きたくなる。
まぁ、あるんでしょうね、記録映像とかいろいろと…?!
レンタル・ポジみたいなものでしょうか?
難しい事は何も考えずに、存分に楽しめて笑えます。
超一級の娯楽作品…やっぱり着想が素晴らしいですね!
さすがにキューブリック…ケタ違いの力量ですね!(溜息)


T.T.Cafe…

2006年07月24日 | Weblog
メンテナンス中でお昼前までブログの更新ができませんでした。
しかし、今年はよく降りますね。



昨日の日曜日、雨模様でしたが、
ウクレレのコンサートに行ってきました。
やっぱりいいねぇ~、ウクレレのサウンドは。
軽やかで。楽し気で。涼し気で…なによりオシャレ。
お天気だったら良かったンですけどね…
「T.T.Cafe」という男女二人組。
場所は久屋大通の「Poe Poe」というウクレレ屋さんです。
このお店は今後アロハシャツの話題の時にご紹介します。


当日のT.T.Cafeの演奏。めちゃめちゃ上手いやんか!


チケットは2,000円!

とても楽しかったです。
ボサ・ノヴァやジャズのスタンダードをウクレレで演奏したり、
とてもリラックスしたのんびりした雰囲気で
お客さんもウクレレをやっている年配の人が多かった。
お二人の技術は当然ですが相当なもの、キャリア的にも素晴らしい人達でした。
大阪人なのでしゃべりも楽しいですし、ビールが出たりしてね(これはタダ)。
いいものを見せてもらったという感じです。とても良かった!
チケットの値段が2,000円。これも良い。
こういうコンサートは気軽でいいなぁ~。
コンサートの値段は僕の中ではCD1枚分程度(3,000円位まで)と決めていますが、
なかなかその値段では見れない。
日本は高すぎます!これじゃぁ気楽に行けやしない!!
ロンドンなんかだと2,000円くらいでメジャーどころがどんどん見れますからね。
子供が泣いたり叫んだり、走り回ったりしていても特にお構いなしでやってます。
大らかというかとても身近なものなんですね。

毎年、ブルース・カーニバルが名古屋に回ってきて楽しみなんですが、
6,000円とか7,000円でやっぱりちょっと高すぎる!(ボトムライン)
ビールなど飲食したら1万円位にはすぐなっちゃいますからね、Tシャツも欲しいし…
今年はついぞ見逃してしまいました…いつの間にか終わっていた。
外タレとはいえ、やっぱブルースは出しても3,500円位じゃないの?

愛用のウクレレ2本。

僕もウクレレをちょこっとやっています。
簡単な曲なら弾けるようになりました。
事務所にウクレレが2本ありますし、楽譜も少しあります。
よかったら一緒にやりましょう!
バート・バカラックの「遥かなる影(クロース・トゥ・ユー)」や「ディス・ガイ」、
アレサ・フランクリンが歌った「アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー」…etc.
う~ん、いい曲だ。
夏はウクレレのカラッとかわいい音が和みます。
アイスコーヒーなど飲みながら、ポロ~ンとね。
あー、ハワイ行きたい!


ゴダール「軽蔑」…

2006年07月21日 | Weblog

ちょっとお休みしていました。
ま、ボチボチと行きますか。
しかし、よく降るね。
梅雨明けはいつなんだろう?



夜更けのゴダール。
癖になりますね、これ!
このDVDもお借りしたものですが、
ゴダールはコレクションしたい。
お金がけっこうかかるけど…
僕がゴダールが好きな一番の理由は“豊かである”ということ。
お金とかじゃなくて、“気持ち”“心”“育ち”といいますか…
それからもう一つ“スマート”であること。
近頃はこの“豊かさ”と“スマート”になかなかお目にかかれない。

夜中にゆっくりと風呂に入って、缶ビールをプシュっと。
(最近はサントリーのプレミアムがお気に入り)
照明を落としてDVDをガサガサ、ゴソゴソ…これぞ至福の時。
この楽しみがあれば他はダメでも何とかやっていけるんでは…?
なんて思ってしまう…大げさすぎ?

ゴダールの「軽蔑」(1963年仏・伊・米合作)
原作:アルベルト・モラヴィア。
オープニングのタイトルバックが素晴らしい。
ゴダールはセンスいいなぁ!
向こうから移動撮影のカメラがこちらに移動してくる。
見覚えのある顔、若き日のラウル・クタールじゃないの?
そしてクレジットにカメラ“ラウル・クタール”と出る。
もちろんフランス語で…ウハッ、たまらん!ウマすぎ!
音楽がジョルジュ・ドルリュー。
豊かだねぇ~この面子!(溜息)


ズラのバルドーと帽子のピコリ。

役者がまた絶妙にいいんですわ。
まずミッシェル・ピコリ…作家の役。
この人、もっとオッサンになった頃の方がいい。
胸毛と帽子がナイス。
そしてブリジット・バルドー!!!
こんな人と生活していたらまず“破滅”間違いない!
意外と小柄…改めて観るとそう感じる。
巷で言われているような肉感的でもない。
顔もそれほどでも…小悪魔的な魅力はやっぱりね、目が離せない危うさがある。
アメリカ人のやり手プロデューサー役にジャック・パランス!
うーん、ナイスなキャスティング!
それから何といっても映画監督役で本物のフリッツ・ラングが出てくる!
動いている(しゃべっている)フリッツ・ラングはそうは見れませんぜ!
ヨーロッパ映画の衰退も物語に組み込んでいて、この辺りよくできている。(感心)


ブリジット・バルドー。
“化粧頼み”という気がしないでもない。

映画は作家(ピコリ)が金のためにアメリカ映画の脚本の手直しを引き受ける。
そんで妻(バルドー)に「軽蔑」されるというお話。
その映画の監督がフリッツ・ラング。
「M」という映画がいいよ、とバルドーに言うシーンがいい。
この頃はゴダール自身が実生活で
妻の女優アンナ・カリーナとうまくいかず、
この映画に心情が投影されているところも興味深い。
イタリア・カプリ島でのロケとか、いいですね。
ロベルト・ロッセリーニ「イタリア旅行」がチラッと出てくるところもいい。
これは僕の感想ですがブリジット・バルドーがそれ程効いていない。
もっと前面に出しても面白かったと思うけど、どうなんだろう?
どうもゴダールの女優ではないような気がする。
どうしてもアンナ・カリーナやアンヌ・ヴィアゼムスキーと比べてしまう。
ゴダール初の商業映画らしいですが、人気面でバルドーを使わざるをえなかったのか?


カプリ島のヴィラ・マラパルテで撮影。
旅行通に言わせると“裏カプリ”と言われているそうです。
表カプリはメジャーですけど…南イタリアをゆっくり旅したい。

ちょっと調べてみたんですが、
ブリジット・バルドーの当時のデータ。
身長168cm(もっと小さい?)体重53kg。
B99・W49・H89
ウッソー!ホンマかいな?
そんなん調べてどうするの?


誕生日大全…

2006年07月12日 | Weblog

「誕生日大全」(主婦の友社)

近くの本屋さんで見つけて面白そうだったので購入しました。
誕生日で性格を占うという本です。
ですから366日分あります。
自分のところを見るとかなり思いあたるフシがありました。
“ウ~ン!”“当ってるじゃん!”“この性格ヤバいんちゃうの?!”
僕は人の誕生日とかはあまり知らないので、
事務所に来た人などに誕生日を聞いて、
世間話のネタにしたりして、この本を活用しています。
良い所もあり、そうでない所もある…まぁ、皆そんなもんです。

相性の良い誕生日や著名人の誕生日なども掲載されているので
興味深いし、けっこう笑えます。
「長所」や「短所」がまた当っとるんですわ!
こちらも笑えます。

興味のある方は、誕生日をお知らせください!


私の長所&短所。
ちなみに巨人の原監督と誕生日が一緒です。
喜ぶべきか、嘆くべきか…?

このブログで「人生相談」をやっているんですが、
もうすでに皆さん忘れてはいませんか?!
実は、今でもやっているんですけど…(悲)

めげずにボチボチと。



『ご機嫌よう!人生相談やってます!』


太陽がいっぱい Plein Soleil…

2006年07月11日 | Weblog


1960年フランス/イタリア映画。ルネ・クレマン監督。
先輩よりDVDをお借りしました。
いいですね、やっぱり!
犯罪映画なのにとても“気品”があります。
夏の映画です。
「リプリー」(1999年)でリメイクされましたが、
アメリカ映画だとこの“気品”が吹き飛んでしまいます。
マット・デイモンがアラン・ドロンの役というのもねぇ…?色気ナシ!全然アカン!
ジュード・ロウはなかなか…アメリカ的ではない良い俳優だと思います。
原作はパトリシア・ハイスミス。いわゆるトム・リプリー物ですね。
アラン・ドロンがこのトム・リプリー役ですが、
ヴィム・ヴェンダース監督の「アメリカの友人」(1977年)では
デニス・ホッパーがリプリ-役を演じました。
この映画も興味深いです。
キャスティングが絶妙!やってくれます…機会があれば是非!



ちょっとくすんだようなカラー映像の色がなんともいえず心地良い。
この映画は、かつて「日曜洋画劇場」などのテレビでよくやっていて、
何度か観た記憶があるのですが、ずいぶんカットされているものを観ていたんですね。
今回、DVDで観直してみると、
オープニングのタイトルバックが素晴らしい。
グラフィックがとても洒落ていますし、
物語の重要な部分をチラッと見せているところが何ともニクいです。
ローマやナポリ、タオルミナでのロケがまた素晴らしい!
ヨットでの撮影はたいへんだったと思います。
揺れに揺れていますから、たぶん皆ゲロゲロだったでしょう?!
CGなど無い方が手作り感覚が出て僕はいいと思うんですが…
当時の街の雰囲気や車にファッション…僕はこの時代がやっぱり好きですね。

なんといってもこの映画はアラン・ドロンの映画です。
成り上がり的な安っぽさや学のなさもよく出ているし、
悲しさや寂しさ、そして無邪気さの表現はやはり彼以外には考えられない。
目のクローズ・アップがあるんですが、
シャープで切れ長、憂いのあるのきれいな瞳、さすがに二枚目だねぇ。
ラストがね、悲しすぎます。この役はやっぱアラン・ドロンしかない!
それから銀行員やホテルマン、アパートの管理人やお手伝いさんに島の人々、
ラストの給仕人のオバサンなど脇の人達が本当にリアル。
刑事もやけにリアル…。
こういう脇役を配するところが計算されていてとても上手いです。
ニーロ・ロータの哀愁あふれるメロディーがいかんいかん(泣)!
映画が終わった後でも耳から離れません。なんて悲しいんだ!



この映画は現在では“ゲイの映画”として定着しています。
確かにそういう描写やセリフはありますね。
ヒロイン(マリー・ラフォレ)がもう一つ魅力的に描かれていないところなど、
かなり“男寄りに”意識して作ったのではないかな?とも思わせます。
サブリミナルというんでしょうか?
そのあたりを読み解きながら観てみるのも面白いかな、と思います。

暑い夏の夜に酒でも飲みながら観るのには最適の映画です。
優雅で贅沢な気分に浸れます。
リゾ-ト地に行きたいなぁ~。


デイヴ・エドモンズ…

2006年07月10日 | Weblog

サッカーW杯、イタリアが勝ちましたね。
点を取るのは難しいものなんですねぇ。

パブ・ロックはご存じですか?



デイヴ・エドモンズ。1944年ウェールズ生まれ。
イギリスのロックン・ローラー!
自動車整備工をやっていたが、「やっぱロックしかないべ!」とロンドンへ。
1967年にヒューマン・ビーンズというバンドでデビューするもまったく売れず。
ラブ・スカルプチャーと改名させられるがまたもまったく売れず。
レコード会社のEMIは怒って、
ロックン・ロールやロカビリー、カントリーのファンにもかかわらず、
当時流行していたブルースを無理矢理やらせる。


「Blues Helping」なかなか達者です。

そのレコードがこれ。
ほとんどの曲がアメリカの黒人ブルースのカバーです。
ブル-スの知識は全くなかったそうだが、
なかなかいいんですわ、これが。
センスいいじゃん!何でもできちゃう!器用です!
イヤイヤやっていたと思うんですが、ブルース・フィーリングは相当なもの。
黒人ブルースは、日本でいうと「ド演歌」でしょうが、
ポップなイギリスのお兄ちゃんがやると、
ちょっと軽めでこれはこれでアリじゃないの?!と思わせる。
本場のブルース好きにはもの足りないでしょうけどね。


ベスト盤。
「この曲知ってる」というのがけこうある。

レコード会社の圧力に嫌気がさし、バンドの限界を感じて1970年に独立。
そして出したシングルが大当たり!
「アイ・ヒアー・ユー・ノッキン」が全英チャート第1位!
うねるギターと鼻にかかったボーカルがかっこいいロック・ナンバーです。
その後は50'sアメリカン・ポップスとカントリーを織り交ぜたサウンドを展開。
楽器は何でもできるマルチ・プレイヤーぶりを発揮して大活躍。
彼の大ファンだったニック・ロウとバンドを組んだり、
ロックン・ロールからロカビリー、モータウン・サウンドまで網羅した幅広い音楽性に加え、
現在では、ザディコやケイジャンといったルーツ・ミュージックを取り入れた、
ロックン・ロールをさらに深化させたサウンドを聴かせている。
ストレイ・キャッツのプロデューサーとしても有名です。

彼のような音楽は“パブ・ロック”と言われている。
イギリスの飲み屋の“パブ”から名付けられました。
アメリカン・ミュージックをルーツとしたイギリスのバンドで、
それほど大きくない規模のホールやライブ・ハウスで演奏する。
デイヴ・エドモンズやニック・ロウ、ドクター・フィールグッドなどが
パブ・ロックの代表格でしょうか。
後にパンク・ロックへと発展していくのが興味深いですね。


AOR…

2006年07月07日 | Weblog

さぁ、週末!ウキウキといきたいところですが、
気分的には火曜日あたり…仕事がたて込んできた。
今日は週末向けの軽めのものはいかがでしょう?

「AOR」Adult Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の略。
大人向けのソフトでメロウなサウンド、
カップルの雰囲気を盛り上げる“オシャレ・ポンチ”な音楽。
1980年代「カフェ・バー」などという代物が流行ってまして、
そういう店でバックに流れていたのが、「AOR」そんな音楽でしょうか?
僕はニガ手なのでそういう場所には出没しませんでした…
美味しいカクテルが飲みたければちゃんとしたバーに行かないと!



マイケル・フランクス「スリーピング・ジプシー」
タイトルはアンリ・ルソーの絵「眠るジプシー女」から付けられた。
大学の先生をしていたというインテリ。
ジャズやボサノヴァのエッセンスがオシャレ!
日本の女性歌手が取り上げたりもしている。
「ザ・レディー・ウォンツ・トゥ・ノウ」や「アントニオの歌」は
今でもラジオでよく掛かる。
バックはフュージョン界の蒼々たるメンバーがずらり。
ピアノにジョー・サンプル、ギターがラリー・カールトン。
クルセイダーズ一派。
そして、マイケル・ブレッカーにデビット・サンボーン。
僕はどうもフュージョンは“流行りもの”
あるいは“中途半端”というイメージがあるけど、
この辺りの音楽がメッチャ好きな人はたくさんいるみたい。



スティーヴン・ビショップ「ケアレス」
ソング・ライターとしてスタート。
なかなか芽が出ず苦労したそうです。
やがて、アート・ガーファンクルに曲を提供して認められ、
フィービ・スノウやバーブラ・ストライサンドらに取り上げられた。
「ケアレス」は彼自身のデビュー・アルバム。
甘くて切ないボーカル。ちょっぴり感傷的な気分に浸る
いわゆる“シティ・ミュージック”。
「雨の日の恋」という曲で“ギューン”というリード・ギターが入ってくる。
やけに上手いなぁ~とクレジットを見るとエリック・クラプトンじゃないの!
でも、ちょっとだけよ!
アート・ガーファンクルやチャカ・カーン、
リー・リトナーにラリー・カールトンと豪華なメンバーが参加。
俳優としてジョン・ランディス監督の映画などにも出演している。

「AOR」といえばボズ・スギャックスやドナルド・フェイゲンあたりも
入ってきますかね?
ボズ・スギャックスはバック・バンドがTOTO、
このあたりも改めて触れてみたい。
ドナルド・フェイゲンはなんといってもウォルター・ベッカーと組んだバンド
「スティーリー・ダン」を取り上げないわけにはいかない!
渋くて良いんだなこれが…こちらもまたの機会に。
では、楽しい週末を!


甘い生活 La Dolce Vita…

2006年07月06日 | Weblog
1960年イタリア映画。フェデリコ・フェリーニ監督。
DVD買いました。間違いなく永久保存版です。
傑作です!やはり『別格』!『特S級』ですね!
この映画は“ローマという都市の映画である”と
誰かが言っていましたが、まさしくその通り。
ローマ…文化が熟して、熟して、熟し過ぎて、崩れて腐りかけ。
あるいはすでに腐って悪臭を放っている大都市が舞台の映画です。



高度な群像劇でもあります。
難易度10の高度さ、フェリーニしかなし得ない群像劇です。
どのシーン、どのカットを見ても溜息が出る程の素晴らしさです。
個性的な俳優達がこれまた絶句するほど素晴らしい。
よくぞここまで集めた…これぞフェリーニの真骨頂ですね!
ブルジョワの退廃と倦怠。
ローマの夜に繰り広げられる大人達の無軌道な響宴。
これは自身もブルジョワであるフェリーニしか描けない。
芸術を愛したユリウス2世のお城でのシーンは何とも圧巻。
ローマならではというか、ここを使うなんて…脱帽です。嫉妬すら覚えます。
道化師や踊り子などのフェリーニ・アイテムもたっぷり登場。
ニーロ・ロータの音楽も『特S級』と言うしかないですな(溜息)。



奇跡は起こらないという反キリスト教的な場面は、
少々冗長な気もしますが、僕が無宗教なのでそう思うんでしょうか?
老人が亡くなるところは印象的なシーンです。
それから友人スタイナーの自殺。
血の繋がっていない妻は外出させて、血の繋がっている2人の子供を殺す。
自らの血筋を絶ったんですね。
子供がとても可愛いかっただけに壮絶でショッキングなシーンです。
強烈に“絶望”と“死”を描いています!



ローマほど訪れる人(観光客)に不親切な都市はないでしょう。
「いらっしゃい」ではなくて「来たければ来れば」という感じでしょうか。
街は遺跡だらけで何とも重たい印象を受けます。
今は取締りで減ったようですが、ジプシーや物乞いがまとわり付いてくる。
テルミニ駅(ローマ中央駅)にはホテルの呼込みに法外な料金を取る白タクの客引き。
バスのキップを買おうと思ったら販売所がとんでもなく遠くにあり、
やっと買えると思いきや小銭しか使えない。
両替えはまたまた遠くに行かされる。キップを買うだけでこの調子です。
電車やバスなんて時間通りに来るワケがない。
道路は常に車の洪水で大渋滞。
何重にもギッシリ路上駐車をしているし、クラクションに怒声の嵐。
何もかもが機能していないんです、ここは。日本は天国!
道を歩いていると上から水が降ってくる…
通行人にはお構いなしに2階のベランダで植木に水をやっている。
「なんやねん、この街は!…バカヤローーーッ!」
日が暮れる頃にはクタクタでドドッと疲れてしまいます。
もうこんな所には居たくない、二度と来るか!と思うんですが、
しばらく経つとどういうわけかまた訪れたくなる。
不思議な魅力がある都市なんですね。
歴史を勉強していればなおさらでしょう!





ある建築家の方からローマに行くなら
フェリーニの「ローマ」と
ピーター・グリナウェイの「建築家の腹」を見てから行けばいいよ、
と言われましたが、おっしゃる通り!
どんなガイド・ブックよりも参考になりました。
この映画を観るとまた行きたいなぁ~豊潤で贅沢な映画ですわ。


タランティーノ…

2006年07月05日 | Weblog



『豪快』『痛快』『ハチャメチャ』『残酷』『お下劣』…etc.
今度は何やるの?気になるのでとりあえず観にいこう!
タランティーノ、いつも期待に違わずやってくれる。
「キル・ビル」梶芽衣子の歌を持ってくるあたり超オタク!
しかし、日本の女優(男優もそうだけど)は
カジュアルになりすぎて“骨太”で“華”のあるのがいない。
若尾文子、藤純子、江波杏子クラスがおらん!
日本人役は決まって中国系の女優がやっている。
「キル・ビル」ではルーシー・リュー。
「SAYURI」ではチャン・ツィーイー、コン・リーにミッシェル・ヨー。
情けないやら恥ずかしいやら…日本はこれでいいのか?


こんな人がいたとは…パム・グリアー、格好いい!

タランティーノ・ファンにはイマイチ評判の悪い映画。
それが「ジャッキー・ブラウン」
でも、僕はこれが一番好き、というか大好き。
なぜ評判が悪いかというと“タランティーノらしさ”がないから?!
物足りないんだろうね、きっと?!
落着いた大人の雰囲気のある犯罪映画、タランティーノにしては異質の作品。
ロバート・デ・ニーロやブリジット・フォンダの役柄は
“らしさ”もあるけど、いつものタランティーノじゃない。
この映画のヒロインに対する強い憧れがそうさせていると思う。

ヒロインのパム・グリアー。良い!最高!
1970年代の黒人配役による黒人向け娯楽映画の“女王”。
「ブラック・プロイテーション映画」といわれているそうです。
いわゆる黒人専用マイナー映画のヒロインだった。
タランティーノはもちろんこの辺りも押さえていて彼女の大ファン!
夢が実現…大好きな人を前に遠慮しちゃいましたかね?
当然音楽もブラック・ミュージック!
デルフォニックスの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー」が
効果的に使われている。この辺りの描写が良い。
ボビー・ウーマックにブラザース・ジョンソン、
ビル・ウィザースにランディ・クロフォードにミニー・リパートン…
このラインアップ、スゴイなぁ!サントラは抜群!
ですからブラック・ミュージック好きにとっても
これは“忘れられない映画”なのです。



「パルプ・フィクション」は
“らしさ”という意味ではタランティーノの最高傑作ではないでしょうか?
やっぱり「レザボア・ドッグス」じゃないの!という人もいるでしょうけど…ね。
別々のエピソードがうまく繋がっていくところが上手くてニクい。
サントラは“ブッ飛び系”オールディーズで夏のドライブには最適!
ユマ・サーマンいいっすねーっ!トラボルタも!(もう一つ好きではないけど)
あまりタランティーノと組んでると女優生命終わっちゃいそうですが。
ホンダのCM出てますね。あれほど革ジャンの似合う女性はおらんでしょ?
革ジャンといってもアメリカン・テイストではなくて、
薄手のスタイリッシュなヨーロピアン・テイストのものがお似合いです。


ブルー・マジック…

2006年07月04日 | Weblog

小学生の頃にビートルズで洋楽が好きになって、
カーペンターズ、サイモン&ガーファンクルを経由して、
ローリング・ストーンズ、アニマルズ、ヤードバーズ、フェイセズ、
ザ・フーにキンクスなどなど…
イギリスのロック・グループに夢中になる。
いろいろと聴いているうちにあることに気づいた。
彼らはアメリカの黒人音楽が大好きで、
大きな影響を受けている…ということ。

ストーンズはなぜ今でも現役で頑張っているのか?
それはアメリカの黒人音楽が大好きだからだと思う。
ローリング・ストーンズという名前は
シカゴ・ブルーズの巨人、マディ・ウォーターズの曲名から付けらた。
黒人ブルーズ・マンが引退する時=それは死ぬ時。
B・Bキングは80歳を超えて現役で精力的に活動しているし、
ジョニー・ギター・ワトソンは来日中の横浜で亡くなった。
そういう人たちがいるから、まだまだ“青い”ということになる。
それほど音楽(ブルーズ)は奥が深いということなんでしょう。


「It's Only Rock'n Roll」The Rolling Stones

ストーンズはレコードでもブルーズやR&Bのカバーをよくやっている。
ファンクやレゲェなども巧みに取り入れて、
音楽の流行をちょっぴり先取りしているところが、
長続きしている秘けつではないだろうか?
「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」(1974年)は
ストーンズのダイナミックな凄みを感じさせる名盤ですが、
黒人グループのテンプテーションズの曲をやっていたり、
8曲目の「マイ・フレンド」というバラードでは
バック・コーラスにフィラデルフィアのソウル・グループ、
ブルー・マジックを起用したりと適所にブラック・テイストを取り入れている。
これがまた素晴らしいコーラスなんですわ。



このブルー・マジック、ナイスなコーラス・グループ。
バブルの頃はよく黒人グループが来日していて、
僕もよく見に行っていた。
夜、会社を抜けて見に行って、帰ってきてまた仕事。
朝方シャワーと着替えに帰って再び出社…こんな日常 ようやるわ!
九段会館は会社から近いのでよく行っていた。
マイナーだろうと思っていたブルー・マジックのライブはなんと満員。
小さな子供が舞台に駆け上がって一緒に歌った…
ものすごく盛り上がって、予想以上に良かったという記憶がある。
どんな曲をやったのかは忘れましたが、
ベスト盤を聴くとやっぱりいい曲が多い~コーラス絶品!抜群!
当然まだ現役だと思いますが、どうしているのかな?


ALZO アルゾ…

2006年07月03日 | Weblog

ブラジル、負けちゃったねぇ~(残念)。
僕は緯度の南(ラテン)のチームを応援する傾向があるので、
こうなったらポルトガルを応援しよう。
エンジのユニフォームは渋くて格好いい!
次はデコも出れる、ガンバレ!

7月になりました!
夏生まれの “わが季節” いよいよ到来!
何かいいことあるかな?


ファースト・アルバム「Alzo」(1972年)

「何これっ!すごいっ!メチャいい!」
「なんでこんなに瑞々しいの?!」
アルゾを初めて聴いた時の感想…それ以来の愛聴盤。
すごく良いなぁ!良いなんてもんじゃない!
1960年代の終わりから70年代の初めには、
ニューヨークのグリニッジ・ビレッジにはこのようなシンガーが
たくさんいたんだろうなぁ、なんて考えてしまう。

「サム・ピープル」という曲の歌詞。

世の中には何の夢もない人たちがいて
何の計画もない人たちもいて
何の目標もない人たちもいて
彼らは窮地に陥ることもない

世の中には愛することを知らない人たちがいて
憎しみを感じたことがない人たちもいて
空の星について何も知らない人たちもいて
彼らは何かを待ったりはしない

そこで僕は考えてしまう
そんな風に生きた方が幸せなんだろうか
そうすれば何物にも心を奪われずに済む

世の中には楽しい人生を知らない人たちがいて
楽しい時がどんな物かも知らない人たちもいる

彼らは星に手を伸ばしたりしない

電子ピアノ(フェンダーのローズ・ピアノ)が
絶妙のタイミングで入ってくる。ホントいい音出てる。


セカンド・アルバム「Takin' So Long」(1973年)

アルゾ・フロンテ。本名アルゾ・アフランティ。
繊細な感受性を秘めた親しみやすいボーカル&ファルセット・ボイス。
12弦のマーチン・ギターのカッティング。
そして何といってもプロデューサーでアレンジャーの
ジャズ・ピアニスト、ボブ・ドロウのセンスが光る。
洗練されたジャズのエッセンス、
ソウルフルなリズムに美しくてメロウなメロディ・ライン。
ブラジリアン(ボサ・ノヴァ)・テイストとフォーク・ソングの融合…
抱きしめたくなるような愛おしさに満ちたアルバムに仕上がっている(驚)。
これはある意味 “奇跡” ですね。
日本でも好きな人が多いみたい。
初期のシュガー・ベイブ(山下達郎、大貫妙子)が影響を受けているとか。
ギターのコードでいうとmajor7th、都会的な響きになる。
影響ってこの辺りのことかな?

アルゾはすでに忘れ去られた存在で長く不遇の時を過ごしていた。
ニューヨークのロングアイランドで
アンティークの家具屋さんをやっていたそうです。
彼を再発見し、CDを再発したのが一人の日本人。
アルゾはとても喜んだそうです…この日をずっと待っていたとか。
ライナーノーツにアルゾ自身がそう書いている。
長門芳郎さんがその人。
シュガー・ベイブの初代マネージャーで、
南青山のレコード・ショップ「パイド・パイパー・ハウス」を
やってた人だったんですね。なるほど納得!
今はないですけど、学生時代によく行っていた。
小さなお店でしたが、行くと長居してしまう。
お金がないのであまり買えなかったけど…
閉店した時にはとても悲しい気持ちになったことが思い出される。


友人のユーディーンと組んだ「C'mon And Join Us!」(1968年)
カーティス・メイフィールドっぽいソウル・テイストが心地良い。
ユニコーンの元ネタ?ユニコーンって奥田民生?

一昨年、アルゾは心臓発作のため亡くなったそうです。
バーで家族や友人と日本でのCD発売や好セールスを喜んでいた時に突然倒れたとか。
56歳で亡くなりましたが、生前、年齢を聞かれても答えなかったそうだ。
取り戻したくても取り戻せない
失われた(忘れられた)30年間を思い出したくなかったんでしょう。