温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

猿ヶ京温泉 温泉農家民宿はしば

2019年04月09日 | 群馬県

前回に続いて群馬県猿ヶ京温泉を巡ります。前回記事で取り上げた施設は地元民向けでしたが、今回は観光客ウエルカムの民間施設です。猿ヶ京温泉の中心部、関所跡の信号角にある「温泉農家民宿はしば」で日帰り入浴してまいりました。敷地内はいくつかの棟に分かれているらしく、国道17号線に面した角がお土産屋さん兼食堂、その奥が民宿や浴場のようです。
まずは上画像のお土産屋さん兼食堂で料金を支払います。



入浴料金と引き換えにこのような入浴券をもらいます。再訪してこの券を提示すれば、入浴料金が半額になるそうですよ。



支払いを済ませ、券をもらったら、一旦お土産店から出て、駐車場の奥にある浴場専用の出入口へと移動します。
先程もらった券をどこかで提示するのかと思い込み、券を片手に戸を開けたのですが、中にはどなたもいらっしゃいませんでした。下足場のすぐ前が男湯。そこから廊下を進んだ奥が女湯です。脱衣室は明るいのですが、基本的にスタッフの方はお土産店にいらっしゃってお風呂は無人状態であるためか、お手入れがちょっとなおざりな印象を受けてしまいました(たまたまタイミングが悪かっただけだと思います)。



お風呂は内湯のみですが、窓から外光がたっぷり入り込んでくるので、日中でしたら照明無しでも十分明るく、屋内の閉塞感もさほど感じられません。浴室の右手には浴槽、左側には洗い場が配置され、洗い場にはシャワー2つ(左右の端に1つずつ)、そしてシャワーに挟まれる形でスパウトのみのカランが6つ並んでいます。



男湯の浴槽は壁に沿って設けられ、おおよそ3m×1.8mの四角い形状です。浴槽内はタイル貼りですが、縁には木が用いられており、部分的であっても木材のおかげで柔らかく優しい印象を受けます。私好みのやや深い造りですが、人によっては溺れちゃうかも。
なお、女湯の浴槽は違う形状なんだとか(公式サイトでご確認ください)。



お湯は壁に固定された木の枡から吐出されています。その木枡は厚くて真っ白な析出に覆われており、パッと見ですと木だか石だかわかりません。温泉マニアでしたらその析出を凝視してしまうこと間違いなし。
湯口から吐出されるお湯は熱いのですが、湯船はちょうど良い湯加減に維持されていました。加水されている様子はなかったので、きっと投入量が絶妙な塩梅に調整されているのでしょうね。完全掛け流しの湯使いです。なお浴槽の左側には山の水が引かれており、容易に加水できるようになっていますので、夏など季節によっては任意で加水するとよいのでしょう。

こちらに引かれているお湯は、猿ヶ京1号源泉と2号源泉の混合泉です。見た目は無色透明ですが、浴室のドアを開けた途端、湯気とともに、硫酸塩泉にありがちな独特の匂いが感じられました。湯口のお湯を口に含んでみますと、芒硝感(味や匂い)がそこそこ得られ、石膏感も伝わってきました。湯中ではキシキシ引っかかる浴感があり、肌にシットリとよく馴染み、よく温まる良いお湯です。無色透明ですから見た目はごく普通のお湯ですが、さすが本物の温泉と言わしめるに十分な実力を持っています。猿ヶ京のお湯を、かけ流し且つ絶妙な湯加減で、しっかり堪能させていただきました。


1号泉・2号泉混合
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 55.1℃ pH不明(7.5?) 溶存物質1.261g/kg 成分総計1.261g/kg
Na+:216.2mg(53.11mval%), Ca++:155.1mg(43.73mval%),
Cl-:234.6mg(37.64mval%), SO4--:452.2mg(53.55mval%),
H2SiO3:67.3mg, HBO2:24.8mg,
(平成22年6月29日)
加水・加温・循環・消毒なし

群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉1093
0278-66-0153
ホームページ

日帰り入浴時間不明
500円
シャンプー類・ドライヤーあり、ロッカーなし

私の好み:★★
コメント (4)
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