面河山岳博物館へようこそ!

石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

7月29日特別講演会の延期のお知らせ

2018-07-29 15:30:30 | 展示・イベント
7月29日(日)13~14時半に予定していた特別講演会「害虫100万匹を飼育する仕事の話」ですが、台風による荒天が予想されるため延期することとなりました。

延期後の実施日は講師の先生と調整中ですので、また本ブログでご案内いたします。


特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」案内その1

2018-07-28 13:26:43 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開展中です!

今回の展示ではゴキブリやネズミなど誰でも知っている分かりやすい「家に出てくる嫌われ者」だけでなく、家にいたけどこんな悪さをするの!という「かくれ嫌われ者」も多数紹介しています。

アブラコウモリはそのひとつ。

平野部では夕方になると、ひゅーんとコウモリが飛んでいるのを見るのでは?

これがアブラコウモリで、ねぐらとして家の天井裏等を利用することから、別名イエコウモリとも呼ばれています。

以下は剥製写真です。




彼らには夜間、エサになる昆虫を食べておなか一杯になったら、ちょこっと休憩する場所があります。

それをナイトルーストと呼びます。

ナイトルーストとして家の軒下が利用されることがあり、そうなるとぶら下がっていた場所の真下にうんこがたまります。

1個や2個なら気になりませんが、20、30個とたまると床が黒ずみ、あまりきれいとは言えない状態になります。

こんな感じ。




特別展では、そんな軽めの被害から天井裏に集団営巣されたため、どっさりうんこがたまって、天井にしみてきた写真など、実物と写真で紹介しています。



うんこの実物展示もあり。




このように、フン害が問題となる動物ですが、市街地で蚊を食べてくれる「益」の面もあります。

よほどの被害がない限りはそっとしておいていい存在かもしれません。



特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」がスタートしました!

2018-07-21 18:03:39 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」、無事スタートしました。

ごきぶりホイホイ体験、大人も子供も大笑いです。




共催の愛媛新聞社さんの取材も入り、明日には早速紹介記事が掲載されそうです。

初日の印象としては家族単位より、夫婦やカップル、グループといった大人のみでの利用が多い感じ。

害虫というネタだけに、年齢高めの層に届いているのかもしれません。

当館の夏は幼稚園から小学校低学年の子供さんを含んだ家族連れが入館者の中心で、この奥地まで足を運ぶ原動力は、「子供が行きたい」「子供に学ばせたい」です。

そこに「面白そうな展示」というのが加われば、なお、松山から90分近くかけて出掛ける価値もある。

もちろん面河渓の大自然と冷たく清涼な川の水も楽しめれば、1日十分家族の小旅行としていい思い出になります。

その定番の層に合わせ、今回、大人のみの利用が増えれば、より多くの方に展示を見てもらえるかもしれません。


今回の展示は、みなさんの生活にダイレクトに繋がりあるものばかり。

生きたタバコシバンムシ(乾燥食品の大害虫)を見た男性は、「これうちに出るやつや!」と歓喜の声。




食い入るように生態等の解説文を読んでもらえました。


イエシロアリの巣なんてなかなか見れませんよ。




今回は動画を5種類用意しています。



ゴキブリコーナーでは、「ゴキブリを狩るセナガアナバチ」と「ゴキブリを食べるアシダカグモ」の2本立て。

ともに大阪市立自然史博物館さんに協力いただいたものです。

他にはムカデ、ネズミ、食品害虫、ダニの動画があります。


気持ち悪い生き物ばかりですが、「怖いもの見たさ」でいいのできらわれ生物の本当の姿を学びに来てください!

第52回特別展「家の中のきらわれ生物~天井裏と床下の百鬼夜行~」開催のお知らせ

2018-07-20 13:08:48 | 展示・イベント
今年度の特別展が7月21日(土)から9月2日(日)までの期間で開催されます。

今回のテーマは衛生動物です。
衛生動物とは、コウモリやネズミ、アオダイショウやニホンヤモリ、ダニやムカデやゴキブリ、食品害虫、繊維害虫などなど、誰しも一度は嫌な思いをしたことがある「きらわれ生物」です。

展示内容など詳細は久万高原町HPをご覧ください。

近年の特別展のテーマは以下です。

平成24年 カメムシ
平成25年 ぬけがら
平成26年 骨
平成27年 両生類
平成28年 危険生物
平成29年 巨大昆虫・微小昆虫

そして今回がゴキブリやダニ、ムカデなどの衛生動物。
そろそろネタ切れなの?とも心配されましたが、それは衛生動物が面白くない、とでも言いたいのでしょうか?

いや、確実に面白い!興味深い!と声を大にして言いましょう。

自然史博物館の展示テーマの鉄板として、「キモイ、キケン、コワい」の3Kがあります。
危険生物、有毒生物、ゴキブリ、うんこなどなど、気持ち悪くて危険でこわ~いをテーマにした展示は「当たる」のです。

実際に全国の博物館でこういった内容の展示をした館は、一定以上の入館者数を獲得しています。
そして、毒をもつに至った進化の不思議、危険生物を正しく知って正しく自然と親しむ方法など、一般への自然科学普及に成功をおさめているのです。

衛生動物は「キモイ、キケン、コワい」の要素すべてをもっています。
誰にでもある怖いもの見たさ、誰もが一度は被害を受けたことがあるからこそ刺激される知的好奇心、そこに合致するテーマなのです。

孫子は「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と記しています。
これは「敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない」という意味です。
ゴキブリが出てわーわーゆうてるだけは終わりにしましょう。
どんな生き物か知り、どう戦うべきか、みなさん一人一人が日常生活という戦いの主人公。

この夏、敵の情報まるはだか!ぜひご観覧ください。

ごきぶりコスプレ体験と巨大ごきぶりホイホイ

2018-07-19 23:08:40 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物」準備中です。

開展まで明日1日を残すのみ!(どうにかなる、大丈夫)


展示準備も佳境に。

ほぼ展示室も形になってきました。

今日は大学時代の後輩が生きた昆虫展示コーナーの設営フォローで来てくれました。

生き虫の扱いはお手のもの、水槽のレイアウトセンスも信頼できます。

そして、なんとゴキブリを素手でつかめるという強者。





その後輩にモデルになってもらって、今回の展示で体験できるごきぶりコスプレをしてもらいました。

まだ組み立てていませんが、奥に見えるのは巨大ごきぶりホイホイです。

床部分にはフェルトが張ってあって、手袋につけたマジックテープがくっつきます。

軽くゴキブリの気持ちが体験できるという訳です。

展示会場入り口にこれらを設置し、コスプレもホイホイも楽しむことができます。


これ単体では何の学びにもならないかもしれませんが、楽しみながら博物館の展示で勉強する仕掛けとしては十分でしょう。

お楽しみに!