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石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

シルバーフィッシュ

2018-07-13 23:48:59 | 展示・イベント
特別展「家の中のきらわれ生物」準備中です。

開展まであと7日!

写真はシミの仲間、セイヨウシミです。

「紙魚」と書くこの虫は、紙や乾物、衣類などを加害する繊維害虫。

積み上げた書類や倉庫のダンボールの下など紙のすきまで見つかることがあります。

薄っぺらな体でかなり速く走る姿から、「紙魚」とはいい名前だなと実感します。

銀色の鱗粉が体を覆っているので、そのキラキラした見た目から昔は「きらむし」とも呼ばれてたようです。

さて、展示までに博物館の倉庫とか在庫の書籍置場なんかで、この虫を探し出さなければなりません。

生きたきらわれ生物コーナーで展示するためです。

もし、いなかったどこで探そうか・・・めんどうなことになるなー、なんて思いながら、虫探しを先延ばしにしてきました。

が、展示準備の神様はまだ私を見放していないようです!

カブトムシの生態展示用大型木箱を駐車場の隅から出して、天日干し、掃除してたら、なんと木箱の割れ目から複数頭が出てきたのです。

嬉々としてゲット。そして、最初の写真を撮影、というわけです。

博物館でシミが見つかるというのは、資料保存の意味では決して褒められたことではありませんが(厳密には野外の駐車場)、今回ばかりは助かった―と思いました。

ちなみにシミのことを英名ではシルバーフィッシュといいます。

無駄にかっちょええと思いません?