昨日の京都新聞夕刊。
「府営水道料金 大山崎町 一転支払いへ」
日量2600トンしか使わない府営水道を、毎年、7300トンで買わされてきた大山崎町。
真鍋町長が初めて、条例に「町長が知事に水量を申請する」と書いてあるのを生かし、3407トンにしてくださいと申請した。
しかし府は受理もせず撤回を執拗に迫ったあげく、年末ギリギリに突然7300トンの決定をくだし、その料金を請求してきた。
で、その水道料金を大山崎町は払うこととし、臨時議会で予算提案するとのこと。
これに本日の朝刊が、サイテーな記事をのせています。
町長が7300トンの料金を払うことは、路線転換で、公約違反で、方向性が見えない
という。
アホか!!(独り言です!)
7300トンの料金を払うのは、町長が折れたんではなく、府が強行決定したからです。
増税に反対したからって、税金払わない共産党員がいますか?
それに、真鍋町長が屈せず道理を通したから、むしろ府のほうが条例違反の強行決定に追い込まれたのです。
増税が国会で強行されたら、共産党の公約違反になるんですか?
だいたい野党議員は、何いっとんねん!
基本水量減らして申請したら、「府の言うとおりにしろ」といい、府が従来の基本水量で強行したら、「その通りにするのは公約違反」?
あなたがたは、自分の意見あるんですか?
反対のための反対は、やめていただきたいものです。
さてみなさん。
このニュースを見て、「やっぱりダメか~」と思っていませんか?
違うんですよ。
水問題をめぐるたたかいは、新たなステージへ進むのです。
その① 基本水量見直しの課題が本格的に
大山崎町はたしかに7300トン分の料金を払います。しかし、それは無理やり府に強行されてのことです。
町が府に申請した数字はあくまで「3407トン」。
府はこれまで「受理しない」と言って、撤回を迫る=なかったことにしようとしたが、撤回させることができなかったわけです。
これまで府は、どんなに「過大な基本水量」と責められようと、「市町が申請したとおりにやってるだけ」と言っていればよかった。
各市町は、府のいいなりの基本水量で申請し、おとなしく府にそれだけの金を払ってきました。
全国どこでも同様に、過大なダムの借金は市町村にかぶせられてきました。
今、正式に、この「ナアナア」の関係が破れたのです。
つまり、府が一方的に横暴をやっているという関係に変わりました。
平成22年をめどに、乙訓・宇治・木津の3浄水場がひとつに接続されます。
そのとき府は、基本水量のあり方も見直すとしています。(これは今回の問題のなかで初めて言いだした)
大山崎町は「減らしてくれ」と正式に言った。
これで見直しをしないなら、京都府はイジメとしか言いようがありません。
もし見直しするなら、ほかの市町はどうするんでしょう?当然見直さなくてもいいとはならないでしょう。
おまけに、今3浄水場でバラバラの単価も見直しが求められていますから、この機会に全府的に適正な負担に改めるチャンスは大きく広がっています。
今運動をがんばることは、そのチャンスを最大限活かすためなのです。
その② 府のドツボは深まるほかない
大山崎町が今回払うのは、あくまで07年度の料金です。
もう来月には、08年度の水量を申請しなければなりません。
そのとき、真鍋町長はまた「3407トン」にすべきと思います。
すると府は来年度、また大山崎町と協議をしなければならない義務を負うわけです。
今年のように条例無視の強行をするのかもしれませんが、無法を重ねれば重ねるほど、府は矛盾をかかえることになります。
その矛盾は、単に条例違反という行政執行上の問題ではなく。
「大山崎町に過大な水量を押しつけ、水道会計を破たんに近い状況に追い込みながら、何もしない」という人道上、倫理上の問題です。
安倍政権のもと、ワーキングプアやネットカフェ難民、医療難民、餓死などが問題になったように。
いくら力で強行しても、国民の実態が明らかになればなるほど、その矛盾をただす力が生まれるーそれが参院選ではなかったでしょうか。
京都府も、無法を重ねるほど、その矛盾の解決をますますつきつけられます。福田首相が薬害肝炎問題で折れたように。
楽観的すぎますか。大山崎町の方が読んだら怒るでしょうか。
しかし昨年からのこのたたかいで、府は基本料金単価の引き下げ、近い将来の基本水量見直しを言明しました。
大山崎町が何もしてなかったら、府も何もしようとしなかったでしょう。
この文を、無責任な楽観論ではなく、これからも全力でたたかうよという決意と読んでいただくことを願って。
本年もよろしくお願い致します。
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などということが言われています。
たぶん、宇治市の「一部地域の地下水」の供給費用が府営水道より割高なんだろうと思いますが、
府営水道が地下水より割高になったら、宇治市の根拠がいっきに崩れます。
どこまでが府営水道の「相場」なのか、というのが問われてくるでしょうね。