The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

グラナダ版「犯人は2人」 (4)

2015-06-20 |  ∟グラナダ版SH
グラナダ版 「犯人は2人」 : The Master Blackmailer :(4)


1992年放映


続きです。




次にホームズはミルヴァートンの屋敷を訪れます。
その時アギーに案内されて来る訳だけど、ホームズはアギーに釈明や謝罪をしたのか、
しなかったのか・・・
ただアギーの不思議そうな表情、その後事態を理解した様な唖然とした表情に変わり、でも
何も言わず唇を噛んで去ります。




(でも訪れた時に何らかの話は有ったんでしょうけど こんなアギーの表情を見るとやっぱり
ホームズ罪だわね、と思わせられてしまう。)



ミルヴァートンに対し、依頼人が条件を飲むそうだが条件があり 支払を15日に延ばして
欲しい。 14日が結婚披露の舞踏会があるので翌朝10時の取引でどうか 取引場所は
中立的な場所が良いからディオネゲズクラブでどうかと持ちかける。
(ディオネゲズクラブの入会を拒否された事実を知っているホームズの嫌味か)
急に態度が変わった事に少し不信感を表すミルヴァートンに対し、「君の勝ちだ」と
告げるホームズ。



ホームズが留守の221B に予想通りレディ・ダイアナが訪ねて来ます。
レディー・ダイアナは実の子同然の姪エヴァを心配し 彼女の恐喝者の名前をワトソンから
聞き出し ホームズの対策を訊ねます。
帰宅したホームズは最善を尽くすと約束しますが、レディー・ダイアナは 「その男は黙らせ
るべきです」と強い口調で言い立ち去ります。

手紙を取り戻すために 舞踏会の後ミルヴァートンの屋敷へ押し入る事を打ち明けるホームズ
に対しワトソンは頑なに反対する。
JW : 「よく考えてくれ」
SH : 「公正に考えてみよう。 君も道徳的には筋が立つはずだと認める筈だ」
JW : 「実質的には犯罪だ」
SH : 「君も協力しようとした」
JW : 「はずみだ。 今考えるとね」
SH : 「考える? 考える様な事件か? 推理の出番が無いから困る」
と言って苛立ちます。
JW : 「考えろ。 囚われれば名誉が恥辱で塗りつぶされる」
SH : 「敗北より恥辱を選ぶ。 僕は他に道があれば危険な手は選ばない。
      手紙を奪うのだ。 屋敷の中は知っている」
JW : 「頭脳より棍棒か」
そしてミルヴァートンも舞踏会に出席する筈だと言います。



ホームズが持っている泥棒用道具一式を見て 「君は筋が良いね。 何処で覚えたやら」
とワトソンが呆れています。
怪しげな”泥棒用装備一式” 錨の様な物やら色々出てきます。 
靴、マスク?



豪華な舞踏会。 ワトソンも踊っています。


残念ながらホームズは踊っていない(ダンス好きの筈だから優雅に踊る姿見たかったのに・・・・)

 

勿論ミルヴァートンの様子を覗う為だけど、 当のミルヴァートンは淑女達が身に着けている
宝飾品を舐める様に眺めてる。 次の標的を探しているかの様な目線を表すカメラワークが上手い。



その様子を階上から隠れ見ているレディー・ダイアナ。
そしてミルバートンには何者かからのメモが手渡される。

その間にホームズとワトソンは馬車でアップルドーに急ぎ向かいます。



到着すると闇の中 マスクで顔を隠し(怪傑ゾロ風) ”泥棒用装備” で塀を乗り越え屋敷に
侵入する2人。(パジェット挿絵とそっくり同じ!)








丁度佳境に入った所なんですけど 長くなってしまったので次の最終回に
回します。  




・・・・・・ to be continued です。




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