写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

4度目の「つぼ見」

2017年03月30日 | 季節・自然・植物

 昨日に続き、今年4度目の花見、いや「つぼ見」に出かけた。錦帯橋の上河原の我々夫婦にとって指定席と決めている芝生の上に持参のゴザを敷き、その上に折り畳み式の小さないすを置いて座る。今日は、茶店で売られているお花見弁当を買い込んだ。

 子供が春休みに入った上、日差しもあって温かいせいだろう、10組の花見客が車座になったり、親子4人組であったり、若い2人であったリが、適当な距離を取って弁当を開いていた。日ごろは家の中で奥さんと2人が顔を合わせて食事をしているが、明るくにぎやかな屋外で食べるのがおいしいのはどうしてだろう。

 河原には数台の観光バスや乗用車が日ごろになく多く止まっている。錦帯橋を渡る人も多い。頭上の桜のつぼみは、総じて先がピンク色になっているが、咲き出すにはまだ3、4日くらいかかりそうにみえる。

 錦帯橋や、そぞろ歩きをする花見客を眺めながら、お花見弁当をおいしく完食したあと、橋の袂にある開花標準木を見に行ってみたが、先ほど頭上に見たつぼみと同じ状況であった。明日はまた寒くなると天気予報で伝えている。再び暖かくなるこの日曜日辺りに開花宣言が出されるのだろうか。そんなことを思いながら、今年4度目の「つぼ見」を終えた。

 毎年この時期、我が家の昼食のダイニングルームは、錦帯橋の上河原に移る。