写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

春作業 一段落

2017年05月17日 | 木工・細工・DIY

 春を迎え、桜が散ったころから急に庭仕事が忙しくなった。生垣の剪定に始まり、バラに薬液の散布、東屋の整備にライトアップの照明設備の設置、ラティスの塗装と大忙しであった。

 さてこれで一通りの春の作業を終えたと思いながら、久しぶりに居間続きのウッドデッキに出てコーヒーを飲んでいると、足元の床板が腐食して浮いているのに気が付いた。その気になって調べてみると、すぐそばのもう一枚も傷んでいる。寒い間はウッドデッキに出ることがなく、傷んでいることに気が付かなかった。

 早速ホームセンターに走り、2*6の防腐剤処理をした板と塗料を買って帰り、ウッドデッキの補修に取り組んだ。腐食した板を取り外し、根太を補強した後、その上に床板を張り付ける。床下にもぐったり顔を出したりしながら仕事を進め、1時間半かけて床の補修を終えた。

 補修個所にだけ塗装を済ませて眺めてみると、既存の床板の汚さが目に余る。思い起こしてみると、ウッドデッキを設置した当初は、年に一度、この季節に防食の塗装をやっていた。ところがこの頃は3、4年に1度くらいしか塗装をしていない。傷んでいるのも納得がいく。

 これではいけないと思い、急きょウッドデッキの全塗装をすることにした。まずは置いてあるテーブルや椅子、バーべキューの道具や燃料などが入った段ボール、大きな植木鉢などを庭に移動させ、箒できれいに掃き掃除をする。その後、拭き掃除までやればいいのだろうが、これは省略して塗装をした。

 汗をふきふき30分の塗装作業を終えると、床面は静かな山奥の湖面のように、きらきらと光り、まるで買ったばかりの応接台のようにきれいになった。やっぱりこれでなくっちゃあ、と出来栄えに自己満足をするが、ほめてくれる人は誰もない。

 庭にも木製の品が沢山あるが、ウッドデッキと同様、年から年中雨ざらしになっているので、適宜塗装での腐食対策は欠かせない。これを怠ると、大きなしっぺ返しを食らう。ウッドデッキの腐食を見ながら、わが身の健康管理も同じことだと肝に銘じた。