写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

梅雨明け?

2017年07月18日 | 季節・自然・植物

 朝方、少し強い雨音の合間に、遠くから聞こえる雷の音で目が覚めた。いつもより早い6時ころ起きだしてみたが、まだ少し眠り足らない。もう一度ベッドに入りなおして、いつもの時間に起きた。

 3連休明けの今朝は新聞はお休みだ。そんな朝は起きて顔を洗った後、たちまちすることがない。奥さんが朝食の支度をしてくれるまでの間、見るとはなしにテレビで朝のワイドショーを眺めているが、連日、芸能人夫婦の離婚騒動と毒アリ・ヒアリの襲来、各地で異常な高温が続いているという不愉快な話ばかりで、ますます暑苦しくなってくる。

 9時前には雨は上がり、気持ち良い空気を吸いに庭に出た。四季咲きのバラが5種類、まだ健気に花をつけて楽しませてくれている。夏野菜のキュウリもナスも役目を終えて枯れている。そんな季節の移ろいを眺めていた時、裏山から蝉時雨が聞こえてくるのに気がついた。

 7月の初めのころであった。庭に出ていると、突然「シャーシャー」という1匹のセミの鳴き声が聞こえてきた。「あ~、夏がやってきた」と思って以来、2週間ばかりが過ぎた今日18日は蝉時雨である。

 「セミはなぜ鳴くの? セミの勝手でしょ」とはいかない。オスがメスを呼び寄せるためだというが、あれだけ多くのオスゼミが一斉に鳴いたのでは、メスはどのオスに行けばいいのか判別できないだろうにと、いらぬ心配をする気にもなる。

 そんなセミのことはさておき、ネットで今日の気圧配置を調べてみると、梅雨前線は中国地方ではすでに北上してしまっている。早朝に雷もなったし、今日あたり気象庁から「中国地方は梅雨が明けました」との宣言が出されるに違いない。「待ってましたっ」とは言い難い暑い暑い夏がいよいよやってきた。