写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

雨が降らない梅雨

2017年06月19日 | 旅・スポット・行事

 6月6日の雲が低い日、山口県地方は梅雨入り宣言が出された。翌日は1日中、小雨が降り、「いよいよ今年も嫌な梅雨に入ったな」と思っていたところ、翌8日から今日19日までの丸12日間、梅雨とは思えないような好天気が続いている。

 明日辺りからは、いよいよ本格的な梅雨に入り、向こう1週間ばかりの天気予報を見ると「雨時々曇り」のようである。今が盛りに咲いている柏葉アジサイも、カンカン照りの太陽の下では熱気で元気がなさそうに見えるが、やっと我が意を得て元気になってくれそうだ。

 先週、雨が降らない梅雨を逆手にとって、久しぶりに長距離のドライブに出かけてきた。1日目は、鳥取の砂丘と三朝温泉、2日目は大山と蒜山を周った。出かける数日前、テレビを見ていると、鳥取砂丘と三朝温泉の由緒ある旅館を紹介していた。見ていると急に行ってみたくなったのが出かけた動機であった。

 砂丘は、直ぐそばを通ったことはあったが歩いてみたのは初めてのことで、砂丘資料館では砂丘の成り立ちの説明の後、風洞で風紋を作る実験などを目の前で見せてもらい良い勉強になった。

 三朝温泉で泊まった旅館は、昭和天皇や今上天皇、そして皇太子殿下と、3代にわたって宿泊された宿で、温泉は大浴場や露天風呂などが立体的な配置でいくつもあり、思わず長湯してしまいそうなラジュームの湯であった。

 翌日は、海沿いを走り大山に向かった。大山といえば毎回必ず立ち寄る湖畔のホテル「大山レークホテル」がある。中腹にあるそれは静かな湖畔に建ち、ロビーに座って湖面を眺めているだけで心癒されるヨーロピアン調の瀟洒なホテルである。湖の背後に、大山の北壁をわずかに眺めることができる。しばらく森を散策した後、レストランでホテル定番のランチをとった後、蒜山に向かい牛乳を1本飲んで帰途についた。

 久しぶりに片道385㎞という長距離ドラうイブであったが、梅雨とは思えない快晴のおかげで、心身ともにリフレッシュできたいい旅であった。