のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

邂逅展に向けて(宇宙龍)

2017-11-17 | 展覧会

 

 宇宙龍 試作

 

邂逅展(2018年1月2日~1月7日)に向けて龍を描くと思い立ち、のしてんてん龍を完成させようと、今、少しずつ階段を上っております。

どうしたらのしてんてんの世界に龍がやって来てくれるのか、

押しなべていうとそんな想いと感じで描き続けて11月も半ばになりました。

 

今回の試みは、素粒子を意識して龍をのしてんてんに招き入れようという作戦です。

今年の1月に完成させたのしてんてん絵画の最先端。

それが2月の ナウイズム旗揚げ展 として美術館で展示できるありがたい機会を頂けたのです。

そして嬉しい書評もいただきました。新聞書評

のしてんてん絵画の一つの区切りとして、ナウイズム旗揚げ展がありました。

その後を受けての邂逅展に、のしてんてん絵画の最先端を飛び越えて龍がやってきたわけですね。

しかしまだこの世界の住人となってくれない。円相が完成しないわけです。このままでは龍はただの気まぐれイラストです。のしてんてんの世界で息をしてくれない。

 

いろいろ想い巡らせるうちにようやく「龍を素粒子で描く」という発想が生まれてきました。

この思い付きははうまく行きそうです。

龍の鱗を素粒子にする!

さっそく試作を描いたのが見出の画像です。

 

しかし・・・なんとなくよさそうなのですが、心が完璧に響きません。

何が「良し」と言わせないのか。

何日も作品とにらめっこをしておりました。心がふるえるほどの現実感がない。子供っぽい龍のイメージが邪魔をしてのしてんてんの世界に入っていけない。

そんなある日、ふとモジリアニを思い出したのです。

 

まだ私が20代の頃でしたが、モジリアニについての論文を書いたことがあります。

タイトルは「モジリアニの目」

モジリアニはなぜ、この不気味な目を描いたのかというのが主題でした。

この絵は1918年に描かれた「青い目の女」で、1920年の1月には結核でなくなりました。35歳という若さです。この時期のジャンヌ・エビュテルヌとの恋愛は特に有名ですね。

この青い目をエビュテルヌの肖像に何度も使っています。

まなこを塗りつぶした青い目は、エビュテルヌを描くために必然的に生み出されたものだったというのが論文の結論でした。

モジリアニは愛するエビュテルヌと完全に一つになりたかった。そんな絵を描きたかったモジリアニは、実際に絵筆を握りながら、「目」で行き詰ってしまったのではないか。

なぜなら、目を描けば意志を持って自分を眺めてくるエビュテルヌに向かいあうことになる。モジリアニは彼女を愛しながら、一方で決して彼女を完全には知り得ない(理解できない)ことを知っていた。その知り得ない個性が目を通して自分を見つめてくる。他者のまなざしを痛いほど体験したのではないだろうか。

そんな想いが、若い芸術家の純粋さとつながって、愛の落とし穴にはまってしまったのではないか。自分と恋人を100%重ねあわせるのが愛だと思い込んでしまった。

その矛盾を抱えたモジリアニは己の愛の証しとして、目(まなこ)を青色で塗りつぶしたのではないだろうか。

これがその時の大まかな論旨でした。

モジリアニは、その結果として内観する仏のような目を手に入れた訳ですね。

 

龍を見ながらそのことを思い出したのです。

この絵は、どこか中途半端に感じる。そう感じるということはダメということなのですが、もしかしたら目が原因なのかも知れない。

40年も前の考察が今につながった一瞬でした。

まなこをいれることで、龍が個性を持ち始める。すると龍は勝手にのしてんてんの世界から飛び出してしまう。

単に龍を描くというのならそれでいいのかも知れないが、

私が描きたいのはのしてんてんの世界。自分の心が喜ばないのなら意味はない。

 

そんなわけで、やっと次のステップが見えました。

ただ今制作中、作家にとってこの時期が一番幸せなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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8 コメント

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☆龍を素粒子で描く☆ (真鹿子(まかこ))
2017-11-18 18:22:17
のしてんてん様

こんばんは!

のしてんてん宇宙龍☆
新展開おめでとうございます♪

何度も言うようですけれど
「龍を素粒子で描く」
素晴らしいです^ね^


まだまだほとんどが未発見の素粒子!
私たちが認識出来ている素粒子は微々たるもので
私たち宇宙万物すべてそれぞれ、
このほとんどが未発見の素粒子
可能性無限大の未発見の素粒子で
構成されているのでしょうけれど、

私は素粒子を宇宙で最も小さな粒子(竜子)
従来の時空間の概念を超越
同じく物質の概念を超越
限りなく空に近い宇宙エネルギー
極微粒子(極美竜子)☆であると、
全身全霊で感受していますが


ナウイズム旗揚げ展での、
5次元宇宙素粒子円相の絵画は、
私から観ましたら、まさしく円相宇宙龍!
円相雄大柔和な☆のしてんてん円相宇宙龍☆に観えますよ♪

のしてんてん画伯はすでに、
龍を素粒子で描いておられると思いますが、
のしてんてん宇宙内では、
あらゆる未発見の素竜子☆愛らしいひも素竜子も、
逞しい翼竜素竜子も、あらゆるタイプの素竜子が、
今か今かと出番を待っているのかもしれませんね♪


また確かに目はかんじんかなめ!
お仏像や仏画では最後に目を入れ魂を入れる
入眼入魂の開眼祈願もしますものね♪

けれどものしてんてん画伯の場合は、
創作の無心三昧から、あらゆる既存の概念は解き放たれ、
鉛筆タクトからのしてんてん天力を放ちながら
のしてんてん宇宙龍とたわむれじゃれあいながら、
渦巻きうねり、いつのまにか入眼入魂できているのでしょうね☆

神戸の真鹿竜は首を長~~~くして、
可愛い竜首蝶々結びにして、楽しみにしています☆
けれども、ちょっと不気味でしょうか (=^ェ^=);;


それでは、今夜も冷えてきました。
暖かくして素敵な夜をお過ごしくださいませ☆♪


感謝の気持ちでいっぱいです!


まかこ 拝
まかこ様 (のしてんてん)
2017-11-19 19:44:15
今日TENGO(テンゴ)のコンサートがありました。アコーデオンとバイオリンのアンサンブルで、公演のお手伝いに行ってきたのですが、バイオリンが体調不良で、急きょギターと津軽三味線が応援に駆け付けておりました。

その津軽三味線とアコーデオンの競演が特に良くて、思わずブラボーと叫んでしまいました。

ハチャトウリアンの剣の舞と、津軽じょんがら節の二曲が、三味線の締めがとてもよく効いて本当によかった。

会場の設営など、力仕事の苦労も吹っ飛びました。

おかげで行き詰っている龍の絵が進みそうです^よ^

私のイメージでは、龍が素粒子をとらえたらやっとのしてんてん絵画の門をくぐってくれるのではないかということでして、

そうなって初めて龍と融合した絵の世界が広がる。そう思っているのです。

敗けそうなときもありますが、
まかこさん、
応援してください^ね^
作家としての喜びに拍手と、とても面白そうな発想に勝手ながら期待を(笑) (人生の素人:折師)
2017-11-19 19:55:32
 前回の「心の波とクオリア」の記事も含め…面白い記事をありがとうございます!

 モリジアニの目の考察の話はとっても興味深く…食い入るように読ませていただきました。
 背景を知り、作者の心を類推して読むと…絵が本よりも深い一冊になる…そんな気になりました。…愛する者を書くとは壮大な命題だと。

 そしてのしてんてん様の閃きの先にあるもの、楽しみにさせていただきます!
 ”見えた!”と想って作った作品は爽快な楽しさはある…若輩ながらそんな事を想っています。(個人的にはへび太。あれは本当に閃いて見えたものでした笑)
☆日本列島光響ドラゴン☆ (真鹿子(まかこ))
2017-11-20 07:25:45
のしてんてん様

おはようございます!

もちろん応援させて頂いています^よ^☆♪

昨日はおつかれもブラボー☆に昇華され、
バイオリンの方にはお気の毒でしたが、
ハチャトウリアンの剣の舞♪
津軽じょんがら節の哀愁帯びつつも
力強い三味線の音色にブラボー天開!
のしてんてん龍も発奮なさったことと思います☆
よかったです^ね^♪

ここで朗報です☆
地球の最も暗い夜明け前、
日本列島光響ドラゴンが輝き出現しました。
「NASAが宇宙から撮影した一枚の写真に、
世界中から称賛」とか、
「日本の形は龍みたいだ」とか、
いろいろな動画があるようですが、
百聞は一見にしかず、検索してご覧になってくださいね♪

確かに日本は日出ずる国、
地球で一番夜明けが早い国ですから、
夜明け前の地球が最も暗い時に、
他の国よりも早く日本は目覚め、
照明などでも輝き始めますから、
まさに日本列島光響ドラゴンと鳴るわけですが、

のしてんてん龍とは共鳴呼応!
夜明け前の光響龍歌を
謳歌なさっているのではないでしょうか☆♪

私は基本、宇宙万物すべて、
素粒子龍で構成されている
龍族であると確信しておりますが、
宇宙に世界に貢献するということは、
自己の独自性を究極研磨、昇華するということ、

私はこのところ、モーツァルト、ベートーベン、シューベルトを
一曲☆一曲☆一期一会♪飽きることなく
何度も繰り返し聴いているのですが (=^ェ^=) ;;
彼らは純粋にすべてを天に捧げ、
今も常に天に貢献している。
素晴らしいですね☆♪

それでは今日も

いつもまっさらうまれたての時を
お過ごしくださいませね☆

いつものしてんてん天力を
ありがとうごさいます!

感謝感激∞8∞

まかこ
折師様 (のしてんてん)
2017-11-20 08:38:56
モジリアニの絵は最初、あの青い目を見てドキリとした記憶があります。

人物を引き延ばしたようなデフォルメは作者の対象(エビュテルヌ)の精神的な象徴であって、強い意識を感じさせますし、そのまなざしからやってくる愛の表明を受けとめるモジリアニにとって、それは息もつけない苦しさを感じるそんな瞬間があったのかもしれません。

愛し合う二人が陥る落とし穴は、無限に与え、無限に要求する。そんなあり得ない人間の理想郷だと20代の私は思いました。(今もそれは間違いないと思っています)

まなこを塗りつぶした絵はそんな落とし穴から脱出するための、モジリアニの会心の作だったと思えるのです。

残念ながら、その翌年を越えてすぐに亡くなり、その二日後にエビュテルヌは自殺、お腹に9か月の赤ちゃんがいたそうです。

完全に認められなければ、分かり合えない。これは人間の大きな落とし穴なのですね。

悲しい物語です。

ところで、ひらめきはいつも不意に飛んできます。ヒラヒラ、スイスイ、時にはパチンと。

いつでもつかまえられるよう、いつも網を用意しておきましょう^ね^





まかこ様 (のしてんてん)
2017-11-20 08:55:36
いつもありがとうございます。
本当にいい気分転換になりました。

一つのことを思い詰めるといけませんね。
アイデアが凍りつくと言いましょうか、心に余裕がなくなります。

今回それを実感いたしました。

とはいえ、のしてんてん絵画はいつもそんな道を通ってきましたので、私には常態なのですけれど・・・
今朝は意欲満々で、宇宙龍再挑戦いたします。

それにしましても、音楽はいいですねぇ

絵は泥臭いですが、音楽は天上の声がそのまま届く。波そのものですもの^ね^

絵から泥臭さを抜くためには、己自身が天となる意識を持ち続ける必要がある・・・

これは考えすぎかもしれませんが、自然体で頑張ります^ね^

日本列島光響ドラゴン、検索してみます。いつもありがとうございます。

☆奇跡のすみれちゃん&「5%95%」の相似☆ (真鹿子(まかこ))
2017-11-21 11:38:21
のしてんてん様

こんにちは!

確かに音楽は天上の声☆
宇宙光響言語のように感じます♪
ことにモーツァルトは、あまりの音力に、
宇宙神殿をハチャメチャにしてしまいそうな危うさ
宇宙荒野をひとり黙々と歩いている
モーツァルトの底知れない寂しさ悲しさ、
ともかく私がモーツァルトを好きだからかもしれませんが、
優しさも穏やかさも悲しさも寂しさも喜びも楽しみも
怒りも苦悩もすべての響きの鮮明さに超がつくモーツァルト宇宙は、
一音一音が天空瑠璃宝珠です^よ^

ところで「奇跡のすみれちゃん」ですが、
不思議な現象が起こり、今も進行中です。

CDプレーヤーが故障して2年近くラジオのクラシック音楽ばかり  
聴いていたのですが、物足りなくて限界、一度故障プレーヤーを
作動させてみましたら、全く動かなかったプレーヤーが、
少し回転して、音が出たんですよね♪でもすぐに止まってしまって、
新しいCDプレーヤーを購入しようと思い、
購入するまで、少しでも聴こうと思って、
止まったらまた作動させてという風なことを
2,3日繰り返していましたら、
なんだかCDプレーヤーが学習し始めて、
音楽が止まってもCDの回転する音が微かに聴こえて、
しばらくすると先の音楽が聴こえ、またすぐに止まるのですけれど、
☆一生懸命前進している様子☆時には迷走しているのか、
単調な音を繰り返し、現代音楽のような音色になってみたり、
けれども今や普通のCDプレーヤーになっていて
時々止まったり、跳んだりはするんですけれど、
とてもがんばり屋さん☆♪
いわゆる自然治癒ですけれど、
私は奇跡じゃないかなって思ってま^す^☆
ちなみに、CDプレーヤーは淡いすみれ色なので、
私は「奇跡のすみれちゃん」って呼んでいます♪

奇跡のすみれちゃんから 
流れてくるモーツァルトは、
最高です!

でも不思議ですね。 
ますます元気になって行く
すみれちゃんからの音楽を聴きながら、

やはりこの宇宙は、
私たち人類に認識出来ているのは5%、
宇宙の95%は正体不明の未知領域なんだって
つくづく納得しているところです。

でも私たちの脳も5%しか活動していなくて、
95%の脳の活動は不明、
そして私たちの遺伝子も5%しか活動してなくて、
95%の遺伝子の活動は不明

この類似は偶然だと思われますか、

私たちは、宇宙と一体であり宇宙の一部ですから、 

当然、
私たちの脳は宇宙の脳でもあり、
私たちの遺伝子は宇宙の遺伝子であり、

私たちの脳や遺伝子、
私たちのすべてが宇宙と連繋連動していると、
感じていますが、

この宇宙、人類の脳、人類の遺伝子の
「5%95%」の相似は
意味深いですね。


のしてんてんさん!
またまたお喋りごめんなさいm(__)m
こちらも青空になってきました♪
午後からも素敵な時をお過ごしくださいませね☆

感謝の気持ちでいっぱいです!


まかこ 拝
奇跡のすみれちゃん!? (のしてんてん)
2017-11-22 08:22:13
奇跡のすみれちゃん現象は、奇跡のまかこさんそのものだと、喝采、感激、感動しております。

まかこさん!
ご自分では気付かないかもしれませんけれど、既成概念にとらわれないまかこさんは、作曲家になるという奇跡を起こしているのです^よ^

私を含めたいていの人間は、すみれちゃんに遭遇すると、修理をするか新しいものを買うことを考えて、確実に捨ててしまいます。

なんとなく分かるのですが、途切れ途切れのモーツァルトを聴いて、曲と雑音の接点に宇宙を見ているまかこさんの感性は本物です。本物の宇宙作曲家、あるいは宇宙感応体、もっとも良質な観客。

大袈裟な物言いですが、
私の観ているものを伝える手っ取り早い言葉を探すと、これしか思いつきません。

私は龍を描く。
まかこさんはモーツァルトを聴く。

けれど私たちが出逢おうとしているのは龍でモーツァルトでもない。
己の中にある宇宙との遭遇なのですね。

けれど、私たちはそこに行く前に、龍やモーツァルトというつくられた概念に目を奪われて、その先に進めないのです。

まさに、奇跡のすみれちゃんです^ね^

この自分という想いすら、わずか5%の自分なのだと思います。

素晴らしいエピソードをありがとうございました。

今日ものしてんてん系宇宙を楽しみましょう^ね^

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