後だしじゃんけん日記

古い革袋に新しい酒?

昭和記念公園 花便り 6月29日

2012年06月29日 | メールが来ました

ネジバナはどこにもある雑草の花ですが、よく見ると小さいながら複雑で美しい。
 
牡丹園の脇の雑草の中にあるのを見つけて、苦心惨胆接写して
二十数枚のうちからピントが合っているものを探しました。
 
全長が10センチ程度で1つが2ミリくらいの花が捻じれながら咲きます。
 
別名をモジズリとも言うそうで、百人一首の
 
   陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに
       乱れそめにし われならなくに           河原左大臣
 
の歌などから江戸時代につけられたようです。
 
江戸時代の人たちにも愛され親しまれていたようです。   アキコ       

昭和記念公園 花便り 6月25日

2012年06月26日 | メールが来ました
写真のアジサイはアナベルという種類です。
 
あちこちにありますが、特に水鳥の池の東側に群生しているものはみごとで、
 
白い海の中にいるようです。 花弁は小さくて4枚で、レース編みのように繊細です。
 
先日の台風で、アジサイ類は下のほうに咲いていたものは
 
地面に寝そべったようになり、枝も傾いてしまいました。
 
         アジサイは雨の日い似合いますね。     アキコ
 
 

映画『道~白磁の人~』

2012年06月23日 | 日記

監督 高橋伴明     脚本 林民夫    原作 江宮隆之

   俳優

浅川巧     吉沢悠

李青林     イ・チョンリム

柳宗悦     塩谷瞬

田中要次・大杉漣・手塚理美

100年ほど前、朝鮮の山への植林のため、抱川市(ポチョン市)へ渡った

青年 浅川巧は、そこの街で料亭をやっている母と兄に会い、そこに住むことになる。

心やさしく偏見のない彼は、支配者としての日本人を見、虐げられている朝鮮民衆を

見て心を痛める。林業試験場に出勤しても、分け隔てなく朝鮮の青年に接し、土地の

言葉を必死に勉強する。朝鮮語の先生であり、同僚の李青林とはいつも一緒に

植林のアイデアや実験をすすめるが、立場の違いに戸惑うのは青林なのでした。

兄浅川伯教の朝鮮陶磁器のコレクションを手にとり、殊に白磁の美しさに

目覚めるのでした。朝鮮の土地に合う樹木。朝鮮五葉松に出会い、植林の実験を

重ねながらようやく成功。

結婚し娘も生まれるが、病弱な妻は先立ってしまう。

朝鮮の民俗雑器の素朴な味わいも愛し、兄の友人 柳宗悦らと共に蒐集し

博物館を作ることに奔走する。

横糸には日本と朝鮮との力関係による悲劇が描かれている。

テロによる反撃以外に民族の復活はないとする勢力もあり、李青林は追いつめられる。

  「冬のソナタ」以来急激に変わっていった日韓関係。

  政治も外交も飛び越えて、中高年の女性は韓流に夢中になりました。

  怒涛の如く韓国情報が入って来ました。

  初めは冷ややかに眺めていた若者もK-POPに捉えられています。

  しかし、政治や産業の場になると厳しいものがあります。

この映画を観て教えられることは、国と国の立場があり、過去がありましたが、

しかし一個人の美しい心情は、やがては国を動かすことに繋がって行くであろうと

思いました。浅川巧は実在の人であり、出身地 北杜市は韓国の抱川市(ポチョン市)と

姉妹都市になりました。

   話はがらりと変わりますが、私35年ほど前 李朝の骨董 に惹かれバンダチや飾り棚

   を求め家に飾っておりました。しかし当時でも陶磁器は、もはや高価でした。

   木工品は未だ未だ手に入り易かったのです。この映画で沢山見られて嬉しかった。

 


昭和記念公園 花便り 6月18日

2012年06月19日 | メールが来ました

梅雨らしい毎日が続いています。
 
昭和記念公園も菖蒲がそろそろ終わって紫陽花が色づいてきました。
 
アジサイは園芸品種が多く、昭和記念公園だけでも何種類あるかわかりません。
 
写真のアジサイも園芸品種で、花が従来のものにくらべて大きい。
 
昔ながらの薄い青紫のアジサイは遠慮がちに咲いています。
 
私は古いアジサイが好きなのですが、写真となるとなかなかむつかしい。
 
園芸品種のほうが華やかできれいに撮れます。
 
古くからある花なのに短歌には好まれない花で、万葉集に2首あり
 
その後も近代になるまでは取り上げられない花でした。
 
やはり色が変わることから心変わりを連想させるせいでしょうか。
 

夏もなほ心はつきぬあぢさゐのよひらの露に月もすみけり  藤原俊成


30s 木村拓哉 たけし CM TOYOYA ReBORN 石巻

2012年06月18日 | 日記

30s 木村拓哉 たけし CM TOYOYA ReBORN 石巻

去年4月に石巻に入った時、まだまだ市中には

瓦礫が積み上げられていました。

私 この映像に映っている処すべて回りました。

今はここまで整然と片付いているのですね。

この先の未来を願って二人の大スターを使ったCMが作られたのでしょう。

     Re BORN 石巻 


「再生」 石原慎太郎著

2012年06月17日 | 日記

この本は2010年9月15日第一刷で出版されているのに知りませんでした。

立川市図書館で、ふと手にして借り出しました。

高島良介少年は、3歳半ばで緑内障(青ソコヒ)のため右目を摘出され、

小学3年生には更に左目も失ってしまう。    全盲。

県立盲学校に進学小学4年生から中学部までここで学ぶ。

中学生の頃、音楽を教えてくれていた西川先生(全盲)が

「高島よ。君にとって目が見えないということは、どういうことや。」

と聞かれ「君はそれをどう受け止めていくつもりや。」

「ああ、君なら出来る、君しか出来ぬことがあると僕は思っているがね。」

彼は・・・・体の芯の芯にぶつかり響いたような気がしたのです・・・・と受け止めたのでした。

中学3年になるや、更に聴覚が失われ始める。

全盲に加えて右の耳がほぼ聞こえなくなり、筑波付属盲学校の高等部に進学する。

そこでは藤野真紀・崎山俊夫などの友人を得るが、初恋の人藤野真紀は火災で

亡くなり、”カフカの変身”について語り合った崎山は自殺してしまう。

やがて両耳とも聴覚を失い、盲聾の人となる。

そこまでに至る家族の苦しみ・対処。それを観察している彼自身。

    ある時母が彼の指先に自分の爪先で点字を打つ。

    思いがけない程明瞭に、問いかけを理解する。

この方法が突破口となり、意思の疎通が可能になる。

それは閉じ込められていた壺の蓋が開いた!

誰かと会話が通じれば、閉じ込められた壺の蓋が開いて、現実の世界と

つながることが出来る事を実感したのでした。

その後彼は大学院を卒業し、伴侶を得、准教授から教授になります。

沢山の人に支えられ、強い深い努力の結果でありましょう。

   最後に著者は、本稿は福島智氏の学位論文「福島智における視覚・聴覚

   の喪失と”指点字”を用いたコミュニケーション再構築の過程に関する研究」

   から多くの部分を脚色引用し、光成沢実氏の著書「指先で紡ぐ愛」ならびに

   生井久美子氏の「ゆびさきの宇宙」を参考にさせていただきました。と記します。

健常者であることが当然と生きて来た私。

読後の感想は、あまりに難しいです。何を言うのも恥ずかしいです。

しかし石原慎太郎の「太陽の季節」を読んでから何年経ったでしょう・・・・

彼がこれを書いたことには、感無量です。

 


オリーブの小さい実 6月15日

2012年06月16日 | 日記

オリーブの花が終わって、果たして実になるだろうか?と淡い期待はありました。

朝、丁寧に調べたら若い小木の方に思いもかけない実を見つけました。

ゴマ粒程の実でした。ところが夕方観たらマッチ棒の先ほどになっていました。

     この写真がそれです。

大きい鉢のオリーブには花が沢山咲きましたが、実は有りませんでした。

訳解りませんが、ちびオリーブが頑張ったのでしょう・・・・・