ご心配頂いている皆様、
お陰さまで昨夜、被災から10日目にして初めて家族と直接電話で話す事が出来ました。
私の家族(両親、兄、兄嫁&3人の姪っ子)は、全員無事で、その上、
なんと兄の自宅と宿屋共に、1階の浸水のみで無事だったとの事。
そのお陰で、家族は全員、自宅で避難生活を送っていることが分かりました。
兄との会話の第一声が、「いやー、大スペクタクルを見ちゃったよ。」
「ははは、ゆうこさん、俺たち死んだと思った?」で、思わず気が抜けました。
さすが、石巻でも有名な変人一家の大黒柱です。
ちなみに、石巻市は地震発生後、なんと20分程で津波が襲ってきたとの事。
うちの兄は津波警報が鳴った後、家族全員を家の前の岩で出来た小さい山
(住吉神社のある小さい公園の中にある4階建て程度の山)に避難させ、
そこにテントを張って、避難生活準備をし、その後、どういう神経なのか、
“警報はガセかも”と思って自分だけ自宅に戻り1階の片付けをしていたそうな。
そうしたら、水が押し寄せ、急いで2階に避難し、ベランダで大スペクタクルを見ていたらしい。
岡田劇場と言われる劇場建物が丸ごと北上川を流れるのは圧巻だったとの事。
母親とも電話で話しましたが、「もう、私なんて山の上で孫達を抱きしめて、
ブルブル震えて見ていたのに、貴女のお兄ちゃん、普通な顔してベランダから
眺めていたわよ。」と、“貴女のお兄ちゃんって・・、その前に貴女の息子でしょう?”と
思わずつっこみを入れたくなるコメントを言っていました。
うちの家族の話だけですと、かなり緊張感&悲壮感に欠けますが、現実に石巻市は壊滅状態。
家屋や津波で流された車の中には未だ回収されない遺体が残っているそうです。
また、海岸付近は水が引いた後、10メートル程土砂で盛り上っており、そこにも多くの遺体があると言われています。
石巻市だけで1万人の死者が出るかと思われます。
写真は石巻の知人が撮った、私の街の現状です。
復興するまでにどれぐらいの期間とお金がかかるのか想像もつきません。
私は遠く離れた安全な場所にいて、家族全員が無事で、そんな幸運はありません。
だからこそ、私は自分で出来る事をしないといけないな、と思っています。
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建築士だった兄は公園に、まずは仮設トイレを作ったそうです。
復興の第一歩かな・・・?
長々とメールすみません。 ユウコ