仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ブレードランナー / ファイナル・カット

2021年08月14日 | ムービー
『ブレードランナー / ファイナル・カット(原題Blade Runner)』(2007年/リドリー・スコット監督/アメリカ)を見た。
物語は、「2019年。エルドン・タイレル博士(ジョー・ターケル)が社長のタイレル社が開発・製造したアンドロイドの"レプリカント"は、遺伝子技術者と同等の知能を持っていたが、地球外の過酷な環境での奴隷労働に従事していた。誕生から数年後に自我が目覚め、大規模な反乱も起こったことから、ネクサス6型の寿命は4年に設定され、地球上で発見した場合は直ちに解任(処分)されていた。シャトルを奪い、乗員乗客23人を殺害して地球へと侵入した6体のうち、タイレル社に潜入した2体を処分したが、何としてもすべてを処分したいロサンゼルス市警察のハリー・ブライアント警部(M・エメット・ウォルシュ)は・・・」という内容。
特別捜査班ブレード・ランナーは、レプリカントを探し出して処分する"殺し屋"と呼ばれる警察官で、仕事に疲れ引退していたリック・デッカード(ハリソン・フォード)は警部によって強制的に復職させられ、市内に入り込んだレプリカント、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)、プリス・ストラットン(ダリル・ハンナ)、リオン・コワルスキー(ブライオン・ジェームズ)、ゾーラ・サロメ(ジョアンナ・キャシディ)らと命を賭けて "戦う" ことになる。
せっかく引退したデッカードにとってはどうにも有り難くない展開の連続で、レイチェル(ショーン・ヤング)と知り合えたことだけが、唯一救いのようなものだ。
(^_^)
『ブレードランナー(原題Blade Runner)』(1982年/リドリー・スコット監督/アメリカ)には、なんと七つのバージョンが存在するとのこと。
1982年の劇場公開当時は何とも評価が低かったようだが、テレビ放送やビデオレンタルで人気が出て、幾つものバージョンが作られたようだ。
これはとても好きな映画作品で、ビデオテープの時代の数少ないコレクションの一つだった。

今そこにある危機

2018年10月26日 | ムービー
『今そこにある危機(原題Clear and Present Danger)』(1994年/フィリップ・ノイス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「CIA情報担当官のジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は、エドワード・ベネット合衆国大統領(ドナルド・モファット)に、彼の親しい友人のハーディン家がカリブ海の船上で惨殺され、犯人2人がコロンビアの麻薬組織カリ・カルテルの人間であることを報告した。大統領は、"麻薬カルテルはアメリカにとって今そこにある危機だ"と、直ちに対処措置を厳命した。ライアンはガンに倒れた上司のグリーア提督(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の依頼でCIA副長官代行を引き受け、ハーディン事件の背後の捜査に当たったのだが・・・」という内容。
もう一人いるCIA(作戦担当)副長官のロバート・リッター(ヘンリー・ツァーニー)。
コイツが悪い奴で、「あの男はボーイスカウトだ。忠誠心があり清廉潔白。バカ正直な男」と、ジェームズ・カッター大統領補佐官(ハリス・ユーリン)に言うほどにライアンを嫌っている。
おそらくは、大統領補佐官の下で、公表できない汚い仕事を担当し続けている人間なのだろう。
ライアンは、ハーディンが麻薬組織の資金洗浄係であったことを突き止め、その報告を受けたベネット大統領は愕然とし「ハーディンとの関係は否定してください」とカッター大統領補佐官から助言されたのだが、ライアンは逆に「私なら友達かと聞かれたら親友だと。親友かと聞かれたら生涯の友だと答えます。そうすればそれ以上追求されない」と助言する。
後日、事件を嗅ぎ付けたマスコミの質問に、ライアンからの助言を採用したのだから、カッターもベネットも面白くなかったことだろう。
(^_^;)
ただ、ライアンは更なる調査のためにコロンビアのボゴタまで行かされるはめになる。
飛行機から降りてすぐに「早くクルマに乗ってください。撃ち殺されますよ」などと言われる最前線に。
どこにでも、出る釘を打とうとする人間はいるわけだ。

パトリオット・ゲーム

2018年06月24日 | ムービー
『パトリオット・ゲーム(原題Patriot Games)』(1992年/フィリップ・ノイス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「CIA分析官を辞め、アメリカ海軍兵学校の教官となったジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は、眼科医をしている妻キャシー(アン・アーチャー)と、まだ幼稚園に通っている娘サリー(ソーラ・バーチ)との3人でロンドンに来ていた。講演の仕事を終えて、家族との待ち合わせ場所である都心の広場に着いたライアンは、テロ事件の現場に遭遇してしまう。北アイルランド担当国務長官を務めているイギリス王室のホームズ卿(ジェームズ・フォックス)がショーン・ミラー(ショーン・ビーン)らIRAの分派である過激派グループ達に襲われたのだ。ライアンはショーンから奪った銃で彼の弟を射殺するなどして、ホームズ卿一家を救ったのだが・・・」という内容。
丸腰のライアンがこのテロ事件に関わってしまったのは、持ち前の正義感からだったが、これは危険すぎる行動だった。
ケガだけで済んだのは奇跡と思っていい。
弟を初めてのテロ行為に誘ったショーンは、自分の銃から発射された弾丸でその16歳にもならない弟を死に至らしめてしまった。
裁判に証人として出廷したライアンに、被告のショーンは「無関係なのになぜ手を出した!!」と叫んだが、責めるべきはライアンではなく自分ではないのか。
完全な逆恨みだ。
アイルランドの武装組織による活動は相当に根が深いようで、政府内や警察内にもテロ活動の支援者がいるらしかった。
収監されていたショーンがあっという間に脱走してしまうのも、警察内部の協力者による情報提供が原因。
収監された犯人が脱走して事件への協力者を襲うだなんて、何とも恐ろしい物語だ。
犯罪者心理というものはよく分からないが、"逆恨み"という怒りの気持ちは、相当に強いエネルギー源になるようだ。

トータル・リコール (2012)

2017年07月12日 | ムービー
『トータル・リコール(原題 Total Recall)』(2012年/レン・ワイズマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「21世紀末の世界大戦に大量の化学兵器が投入された結果、地上の大半は居住不可能となり、富裕層はブリテン連邦(UFB/the United Federation of Britain)に住み、貧困層は反対側のオーストラリアのコロニーに居住していた。UFBの代表、コーヘイゲン(ブライアン・クランストン)は、マサイアス(ビル・ナイ)をリーダーとする反UFB組織レジスタンスの洗い出しのために多くのスパイやロボット警官"シンセティック"を投入する。コロニー住人のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、"ザ・フォール"と呼ばれる巨大なエレベーターでUFBに通勤して"シンセティック"の製造に従事してたが、優秀な成績を収めながらもコロニーの住人という理由で昇進もかなわず、連日の悪夢のおかげで眠れない日々も続いていた。そんなうんざりすることが続いていた時、人工の記憶を売るというリコール社のことを知り、興味を持ったクエイドは、友人ハリー(ボキーム・ウッドバイン)に危険だからと反対されながらも、3回も体験したから安全だというマレック(ウィル・ユン・リー)の助言で・・・」という内容。
これは、小説『追憶売ります(We Can Remember It for You Wholesale)』(1966年/フィリップ・K・ディック)が原作で、一度、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『トータル・リコール(原題Total Recall)』(1990年/ポール・バーホーベン監督)として映画化されている。
フィリップ・K・ディック(1928~1982年)の小説は何作品もが映像化されているようで、映画では、ハリソン・フォード主演『ブレードランナー(原題Blade Runner)』(1982年/リドリー・スコット監督/アメリカ)、トム・クルーズ主演『マイノリティ・リポート(原題Minority Report)』(2002年/スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ)、ニコラス・ケイジ主演『ネクスト(原題Next)』(2007年/リー・タマホリ監督/アメリカ)、マット・デイモン主演『アジャストメント(原題The Adjustment Bureau)』(2011年/ジョージ・ノルフィ監督)などは見たことがあるし、とても面白い作品ばかりだった。
(^_^)
この作品は再映画化なので、どうしても前作と比較してしまうのだが、ローリー(ケイト・ベッキンセイル)もメリーナ(ジェシカ・ビール)も前作同様に魅力的な女優さん達で、「2週間よ」という台詞には「おー!!」と妙に嬉しくなった。
製作年度が22年も違うことから、VFXなどの特殊技法については格段に進歩していることもあり、それなりに複雑な演出になっていたが、とても面白く見られた。

ノッティングヒルの恋人

2017年05月20日 | ムービー
『ノッティングヒルの恋人(原題Notting Hill)』(1999年/ロジャー・ミッシェル監督/イギリス)を見た。
物語は、「妻がハリソン・フォード似の男と出て行ってしまったというウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)は、ロンドンの一角、ノッティングヒルで旅行書専門の書店を経営している。ある日、その店にハリウッドのスター女優、アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)が訪れた。本を買ったアナは店を出たが、すぐ後に飲み物を買いに出たウィリアムと街角でぶつかり、オレンジジュースで服を汚してしまう。すぐ近くにあるウィリアムの家で服を着替えるが、店内での万引きしようとした男に対する態度や、一連の誠実な人柄に好感を持ったアナは・・・」という内容。
ウィリアムにはスパイク(リス・エヴァンス)という同居人がいるのだが、
スパイク「このヨーグルト変だぞ」
ウィリアムズ「それはマヨネーズだろ」
スパイク「そうか。それならいい」
そう言いながらスプーンでマヨネーズを食べ続けるおかしな男だ。
しかも、アナから電話があったことを2日間もウィリアムに伝えていなかった。
慌てて滞在先のホテルに連絡を入れたウィリアムだが、スパイクに対してあまりに寛容なのは、彼の器が大きいということなのか・・・。
(^_^;)
ウィリアムの妹・ハニー(エマ・チャンバース)の誕生パーティーで、バーニー(ヒュー・ボネヴィル)らと一緒にマックス(ティム・マッキナリー)とベラ(ジーナ・マッキー)の家に集まった際の、残った1個のブラウニーをめぐる不幸自慢の場面は印象強かった。
その前の場面と合わせて、何か心のよりどころを求めているのではないかと思える少し寂しい雰囲気のアナが描かれていて、とても良い場面だ。
確かこの作品が劇場公開された頃は、ジュリア・ロバーツのファンだったはずで、少し懐かしく思い出したのだった。
(^_^)

カウボーイ&エイリアン

2017年05月05日 | ムービー
『カウボーイ&エイリアン(原題Cowboys & Aliens)』(2011年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1873年のアメリカ合衆国、アリゾナ。倒れていた一人の男が目覚めた。腹部に傷を負っていて、左腕には金属製の不思議な腕輪を付けている。男はジェイク・ロネガン(ダニエル・クレイグ)というが、記憶を失っており、自分が何者なのか分からなかった。通りかかった男達に襲われたものの、逆に3人をあっという間に死傷させて、服と銃、馬を奪い、近くの村へ立ち寄ったのだが・・・」という内容。
村に着いたロネガンは留守宅に入り込み、見つかって銃を向けられる。
当然の成り行きなのだが、そこが牧師の家で助かった。
教会の玄関から入れば銃を突きつけられることはなかったはずだが、裏口から忍び込んでしまっては仕方がない。
視野は広く持たなきゃ駄目だね。
(^_^;)
村はウッドロー・ダラーハイド(ハリソン・フォード)に仕切られている様子で、息子のパーシー(ポール・ダノ)はやりたい放題。
仲間のナット・コロラド(アダム・ビーチ)が静止役かとも思ったものの、そうでもないようで、遂にジョン・タガート保安官(キース・キャラダイン)に逮捕されてしまう。
自分の口利きで保安官になったタガートに息子を逮捕されてしまったのだから、ダラーハイドはたまったものじゃない。
おまけに、1ヶ月前に自分の馬車を襲い金貨を奪った強盗団のリーダー、ロネガンが何食わぬ顔をして目の前に現れたのだから、ダラーハイドの怒りは収まらない。
そして、そこへ突然登場するエイリアンの飛行機によって次々とさらわれていく人々。
より巨大な敵が出現した時、それまでの敵味方が関係なく協力して戦うことができるのか。
エイリアンの目的は地中に埋蔵されている金(Gold)だったが、さらに悪い強盗団を登場させるよりもエイリアンを登場させたほうがインパクトあるよねくらいの発想だったのだろうか。
ロネガンの人物像よりも、インディアンに対しても憎しみの心をむき出しにするダラーハイドの存在感が大きく、彼が隠れた主役だったのかもしれない。
ハリソン・フォードくらいの名のある俳優だと、単なる脇役では出演しないのか。
(^_^)

パワー・ゲーム

2017年04月28日 | ムービー
『パワー・ゲーム(原題Paranoia)』(2013年/ロバート・ルケティック監督/アメリカ)を見た。
物語は、「世界的なIT企業ワイアット・モバイル社に勤めているアダム・キャシディ(リアム・ヘムズワース)は入社6年目。27歳になっても初任給のままだった。自分のチームが社長を相手に行うプレゼンで何とかチャンスをつかみたいと思っていたものの、結果を出せないばかりか、ニコラス・ワイアット社長(ゲイリー・オールドマン)を怒らせ、チームもろともクビになってしまった。腹いせに、研究開発費用に持たされていたクレジットカードを使って"クラブ・ライズ"で散在するのだが、その横領はすぐに会社にばれ、刑務所行きか、会社のスパイとなってジョック・ゴダード(ハリソン・フォード)が経営するライバル会社"アイコン社"に潜り込むかの選択を迫られる」という内容。
父・フランク(リチャード・ドレイファス)の医療費のうち4万ドルが保険適用外となったこともあって、弱みを握られているアダムには選択の余地がなかった。
いくつもの監視カメラが隠されている豪華な部屋をあてがわれ、用意された面接に臨む。
はた目にはやり手ビジネスマンだが、実態は奴隷のようなものだ。
誤算だったのは、アダムとクラブ・ライズで知り合い、一晩を過ごしたエマ・ジェニングズ(アンバー・ハード)がアイコン社のマーケティング部長だったこと。
産業スパイとしては、最初から大ピンチだ。
(^。^)
「ビジネスでは誰でも嘘をつく。善悪はない。勝敗だけだ」という台詞があったが、"やるかやられるか"という凄まじい世界の物語だ。
まぁ何にしても、横領は駄目だよ。

逃亡者

2008年04月07日 | ムービー
『逃亡者(原題The Fugitive)』(1993年/アンドリュー・デイヴィス監督/アメリカ)を見た。
「医師リチャード・キンブル(ハリソン・フォード)は、財産目当てに自分の妻を殺したとの容疑で逮捕され、裁判では死刑判決を受けてしまう。そのまま刑務所へ移送される筈だったが、事故に乗じて逃亡し、真犯人を突き止めるべくシカゴへと舞い戻った。そんな彼をジェラード連邦保安官補(トミー・リー・ジョーンズ)が執拗に追い続ける」という内容で、1960年代にヒットしたテレビドラマを映画化したもの。
10年以上も前、レンタルビデオで借りたものの見ないままに返却したことがあり、テレビシーズも見たことが無いので、どんな物語か楽しみだった。
(^o^)
ジェラード連邦保安官補の追跡は執拗で、何度か追い詰められもするのだが、キンブルは諦めずに逃げ続け、そして、逃げるだけではなく捜査の手を掻い潜りながら真犯人にたどり着く手がかりを探し続ける。
ハリソン・フォードが演じた医師キンブルは真面目な人物設定のようだったが、トミー・リー・ジョーンズが演じたジェラード連邦保安官補もひたすら職務に忠実で、職人気質さえ感じる設定だ。
結末に向かってドンドンと話を詰めていく緊迫感の連続なので、飽きることなく見られた面白い作品だった。
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