仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ドライヴ

2018年11月13日 | ムービー
『ドライヴ(原題Drive)』(2011年/ニコラス・ウィンディング・レフン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ロサンゼルス。昼はシャノン(ブライアン・クランストン)の自動車修理工場で働き、バイトで映画のスタントマンもしているキッド(ライアン・ゴズリング)は、自身の運転で強盗を逃がす裏家業もしていた。ある日、アパートの同階で幼い息子ベニシオ(カーデン・レオシュ)と暮らしている女性アイリーン(キャリー・マリガン)と知り合い、何かと手助けするうちに彼女と親交を深めていった。やがて、服役中だった夫スタンダード・ガブリエル(オスカー・アイザック)が出所したが、刑務所内での用心棒代にと借りた2000ドルの利息が違法に膨れ上がり、出所後すぐに強盗計画への加担を強要されてしまう。キッドはアイリーンとベニシオに危険が及ばないようにとスタンダードの仕事を手伝うことにするのだが・・・」という内容。
キッドはとても寡黙な男。
アイリーンもベニシオもよく喋るほうではないらしく、三人が揃っている場面でもあまり台詞がなくて、ひたすらに笑顔だ。
台詞は少ないものの、週末のドライヴを楽んだ場面では、揃ってアパートに帰り、キッドが抱き抱えたベニシオをベッドに寝かす画像だけで、充分に幸せそうな様子が伝わってきて、三人のそういった様子はまるで本当の家族のようでもあった。
アイリーンはとてもキュートで、運転中のキッドに手を重ねてくるなど少し罪作りな人。
出所後の夫スタンダードと離婚するつもりもないようだった。
可哀想なのはスタンダード。
自分の罪を恥じ、迷惑をかけただろう友人達への埋め合わせや第二の人生をスタートさせるチャンスについて熱く語っていたのに、再び犯罪者に貶められてしまったのだから。
カーチェイスはスピード感に溢れていて圧倒されるシーンが続く。
主人公がとてもクールで、なかなかに面白い作品だった。


トータル・リコール (2012)

2017年07月12日 | ムービー
『トータル・リコール(原題 Total Recall)』(2012年/レン・ワイズマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「21世紀末の世界大戦に大量の化学兵器が投入された結果、地上の大半は居住不可能となり、富裕層はブリテン連邦(UFB/the United Federation of Britain)に住み、貧困層は反対側のオーストラリアのコロニーに居住していた。UFBの代表、コーヘイゲン(ブライアン・クランストン)は、マサイアス(ビル・ナイ)をリーダーとする反UFB組織レジスタンスの洗い出しのために多くのスパイやロボット警官"シンセティック"を投入する。コロニー住人のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、"ザ・フォール"と呼ばれる巨大なエレベーターでUFBに通勤して"シンセティック"の製造に従事してたが、優秀な成績を収めながらもコロニーの住人という理由で昇進もかなわず、連日の悪夢のおかげで眠れない日々も続いていた。そんなうんざりすることが続いていた時、人工の記憶を売るというリコール社のことを知り、興味を持ったクエイドは、友人ハリー(ボキーム・ウッドバイン)に危険だからと反対されながらも、3回も体験したから安全だというマレック(ウィル・ユン・リー)の助言で・・・」という内容。
これは、小説『追憶売ります(We Can Remember It for You Wholesale)』(1966年/フィリップ・K・ディック)が原作で、一度、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『トータル・リコール(原題Total Recall)』(1990年/ポール・バーホーベン監督)として映画化されている。
フィリップ・K・ディック(1928~1982年)の小説は何作品もが映像化されているようで、映画では、ハリソン・フォード主演『ブレードランナー(原題Blade Runner)』(1982年/リドリー・スコット監督/アメリカ)、トム・クルーズ主演『マイノリティ・リポート(原題Minority Report)』(2002年/スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ)、ニコラス・ケイジ主演『ネクスト(原題Next)』(2007年/リー・タマホリ監督/アメリカ)、マット・デイモン主演『アジャストメント(原題The Adjustment Bureau)』(2011年/ジョージ・ノルフィ監督)などは見たことがあるし、とても面白い作品ばかりだった。
(^_^)
この作品は再映画化なので、どうしても前作と比較してしまうのだが、ローリー(ケイト・ベッキンセイル)もメリーナ(ジェシカ・ビール)も前作同様に魅力的な女優さん達で、「2週間よ」という台詞には「おー!!」と妙に嬉しくなった。
製作年度が22年も違うことから、VFXなどの特殊技法については格段に進歩していることもあり、それなりに複雑な演出になっていたが、とても面白く見られた。