仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

カウボーイ&エイリアン

2017年05月05日 | ムービー
『カウボーイ&エイリアン(原題Cowboys & Aliens)』(2011年/ジョン・ファヴロー監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1873年のアメリカ合衆国、アリゾナ。倒れていた一人の男が目覚めた。腹部に傷を負っていて、左腕には金属製の不思議な腕輪を付けている。男はジェイク・ロネガン(ダニエル・クレイグ)というが、記憶を失っており、自分が何者なのか分からなかった。通りかかった男達に襲われたものの、逆に3人をあっという間に死傷させて、服と銃、馬を奪い、近くの村へ立ち寄ったのだが・・・」という内容。
村に着いたロネガンは留守宅に入り込み、見つかって銃を向けられる。
当然の成り行きなのだが、そこが牧師の家で助かった。
教会の玄関から入れば銃を突きつけられることはなかったはずだが、裏口から忍び込んでしまっては仕方がない。
視野は広く持たなきゃ駄目だね。
(^_^;)
村はウッドロー・ダラーハイド(ハリソン・フォード)に仕切られている様子で、息子のパーシー(ポール・ダノ)はやりたい放題。
仲間のナット・コロラド(アダム・ビーチ)が静止役かとも思ったものの、そうでもないようで、遂にジョン・タガート保安官(キース・キャラダイン)に逮捕されてしまう。
自分の口利きで保安官になったタガートに息子を逮捕されてしまったのだから、ダラーハイドはたまったものじゃない。
おまけに、1ヶ月前に自分の馬車を襲い金貨を奪った強盗団のリーダー、ロネガンが何食わぬ顔をして目の前に現れたのだから、ダラーハイドの怒りは収まらない。
そして、そこへ突然登場するエイリアンの飛行機によって次々とさらわれていく人々。
より巨大な敵が出現した時、それまでの敵味方が関係なく協力して戦うことができるのか。
エイリアンの目的は地中に埋蔵されている金(Gold)だったが、さらに悪い強盗団を登場させるよりもエイリアンを登場させたほうがインパクトあるよねくらいの発想だったのだろうか。
ロネガンの人物像よりも、インディアンに対しても憎しみの心をむき出しにするダラーハイドの存在感が大きく、彼が隠れた主役だったのかもしれない。
ハリソン・フォードくらいの名のある俳優だと、単なる脇役では出演しないのか。
(^_^)

リトル・ミス・サンシャイン

2010年11月12日 | ムービー
『リトル・ミス・サンシャイン(原題Little Miss Sunshine)』(2006年/ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ヴァリス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「シェリル・フーヴァー(トニ・コレット)は、家族と共にニューメキシコ州に住んでいる。小太りながらもビューティー・クィーンを夢見る娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)が、カリフォルニア州で行われる"リトル・ミス・サンシャイン・コンテスト"に出場できることになり、一家は廃車寸前のマイクロバスで出掛けることになった。著作を出版するために収入の殆どを回している父リチャード(グレッグ・キニア)、沈黙の誓いを立てて一言も言葉を発しない長男ドウェーン(ポール・ダノ)、老人ホームを追い出されたヘロイン中毒の祖父エドウィン(アラン・アーキン)。そして、シェリルの兄フランク(スティーヴ・カレル)は、教え子でもある恋人に失恋し自殺未遂を起こしたばかりのゲイ。家計も人格も破滅寸前である彼等の800マイル(1,287km)を移動する旅が始まり・・・」という内容。
独自の成功論をまくしたてるリチャードが著作の出版を目指して依頼しているエージェントは胡散臭い。
どうもカモにされているようなのだが、気付くのが遅かったようだ。
(^_^;)
前向きな言葉ばかりを使うことを強要するものの実は本人が負け組な、そんな父の話をまったく聞こうとしないドウェーンは、「18歳になるまでずっと眠っていたい」という。
それをたしなめるのが、伯父であるフランクだ。
「プルーストはフランスの小説家で、負け組だった。しかし、苦悩の日々こそが自分を成長させた最良の幸せな日々だったと晩年に言っている。18歳まで眠れるとしたら何も学ばない」
さすが、プルースト研究の第一人者を自負するだけあって良いことを言う。
「やってやってやりまくれ」というエドウィンとは大きな違いだ。
(^_^)
面白かったのか・・・、面白くなかったのか・・・。
黄色いおんぼろバスがあっという間に駆け抜けていった、妙に心に引っかかる作品だ。