仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

未知との遭遇 ファイナルカット版

2017年07月15日 | ムービー
『未知との遭遇(原題Close Encounters of the Third Kind)』(1977年/スティーヴン・スピルバーグ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「メキシコの砂塵が吹き荒れるソノラ砂漠。第2次世界大戦中の1945年に行方不明となったローダーデール基地・第19飛行隊の戦闘機が、当時の姿のままに忽然と姿を現し、フランスの研究家、クロード・ラコーム(フランソワ・トリュフォー)らが調査を始めていた。また、アメリカ国内では謎の発光体が各地で目撃され、原因不明の大規模停電も発生していた。発電所に勤めるロイ・ニアリー(リチャード・ドレイファス)は、緊急呼出しで復旧作業に向かう途中、不思議な機械の誤作動を引き起こす飛行物体と遭遇した。幼いバリー・ガイラー(ケイリー・ガフィー)は、誰かが自宅の台所に入り込んで冷蔵庫を漁っている様子を見て後を追い掛ける。そして、母親のジリアン・ガイラー(メリンダ・ディロン)と共に眩いばかりに輝く飛行物体と遭遇し・・・」という内容。
アンディアナポリスの空港に着陸しようとしていた飛行機が、謎の飛行物体と接近遭遇しているとの無線交信を航空管制センター職員と繰り返しているのだが、「UFOとして報告書をあげるか?」と聞く職員に対して、パイロットは「どう報告していいか分からいない」と答える。
この時点ではUFOはまだ映像に出てこないのだが、このパイロットの混乱ぶりで、それがどういう存在なのかが気になってくる。
そして、輝く光を浴びて顔半分がやけどのように日焼けしてしまったロイを見て、ますます気になるのだ。
(^_^)
これは公開当時に随分と話題になった作品で、仁左衛門はこのテーマ曲のEP版レコードをもっていたくらいだ。
(^。^)
その後、何度か再編集されているようで、今回見たのは劇場公開20周年記念の『ファイナルカット版』というバージョンらしい。
それぞれがどう違うかは良く分からないのだが、結末が違うというわけではないのだろう。
まぁそれなりに面白い作品だ。

パワー・ゲーム

2017年04月28日 | ムービー
『パワー・ゲーム(原題Paranoia)』(2013年/ロバート・ルケティック監督/アメリカ)を見た。
物語は、「世界的なIT企業ワイアット・モバイル社に勤めているアダム・キャシディ(リアム・ヘムズワース)は入社6年目。27歳になっても初任給のままだった。自分のチームが社長を相手に行うプレゼンで何とかチャンスをつかみたいと思っていたものの、結果を出せないばかりか、ニコラス・ワイアット社長(ゲイリー・オールドマン)を怒らせ、チームもろともクビになってしまった。腹いせに、研究開発費用に持たされていたクレジットカードを使って"クラブ・ライズ"で散在するのだが、その横領はすぐに会社にばれ、刑務所行きか、会社のスパイとなってジョック・ゴダード(ハリソン・フォード)が経営するライバル会社"アイコン社"に潜り込むかの選択を迫られる」という内容。
父・フランク(リチャード・ドレイファス)の医療費のうち4万ドルが保険適用外となったこともあって、弱みを握られているアダムには選択の余地がなかった。
いくつもの監視カメラが隠されている豪華な部屋をあてがわれ、用意された面接に臨む。
はた目にはやり手ビジネスマンだが、実態は奴隷のようなものだ。
誤算だったのは、アダムとクラブ・ライズで知り合い、一晩を過ごしたエマ・ジェニングズ(アンバー・ハード)がアイコン社のマーケティング部長だったこと。
産業スパイとしては、最初から大ピンチだ。
(^。^)
「ビジネスでは誰でも嘘をつく。善悪はない。勝敗だけだ」という台詞があったが、"やるかやられるか"という凄まじい世界の物語だ。
まぁ何にしても、横領は駄目だよ。

のるかそるか

2016年11月14日 | ムービー
『のるかそるか(原題LET IT RIDE)』(1989年/ジョー・ピトカ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ギャンブルで散財し、妻のパム(テリー・ガー)に苦労をかけ続けてきたタクシー運転手のトロッター(リチャード・ドレイファス)は、もう賭け事はしないと誓ったはずだったが、乗客の会話を録音するのが趣味の同僚ルーニー(デイヴィッド・ヨハンセン)から録音テープを聞かされ、"土曜日の競馬のレースでチャリティーという馬が1着になる"という録音を耳にして興奮する。ルーニーはガセネタだと馬鹿にして無関心だったが、トロッターは8連敗中のその馬に50ドルを賭けた。そして、なんとチャリティーは1着となり、トロッターは見事710ドルを獲得したのだった。帰り際、八百長馬券で儲けた礼をするため、競馬場で見かけた(八百長を仕掛けただろうと思われる)男に会いに行ったトロッター。男達は当初脅迫かと警戒していたのだが、安心したのか保険を掛けたのか、別のレースの勝ち馬を教えてくれ、さらには、ジョッキークラブにある自分の席を使わせてくれもしたのだった。そして、今度は700ドルを一点に賭けたトロッターだったが・・・」という内容。
ジョッキークラブという場所はそれなりのお金を払わないと席を確保できないようで、日差しが差し込む明るい雰囲気の中できちんとした身なりの金持ち風の男女がワインなどを飲みながら静かにレースの予想をしていた。
対して、一般の人達は薄暗いビアホールのような店で立ち飲みしながら、わいわいと予想をしている。
何だか殺伐とした雰囲気が映し出される。
しかも、パドックで馬の情報を集めるわけでもなく、働いたことがある会社と馬の名前が同じだとか、誕生日の数字だとか、宝くじでも買うようなノリ。
そこいらを金貸しがうろうろしているし、血液を買い取る施設さえあった。
何とも凄まじい世界だ。
(^_^;)
トロッターはジョッキー・クラブで、いかにもブルジョワ風のデイヴィス夫人(ミッシェル・フィリッブス)や、一流のギャンブラー風のグリーンバーグ(アレン・ガーフィールド)とその恋人ヴィッキー(ジェニファー・ティリー)などと知り合うのだが、何かと大騒ぎする彼は随分と浮いた存在になってしまう。
実はトロッターは最初のレースのために100ドルを用意していたのだが、金欠のルーニーのために50ドルを用立てた。
何かと面倒見のよい男のようだったし、いつものビアホールで顔なじみの連中とわいわいやっているのが楽しかったのだろう。
とはいえ、周囲の連中はトロッターの馬鹿ツキを信用していなかったようではあるが・・・。

アメリカン・グラフィティ

2009年02月02日 | ムービー
『アメリカン・グラフィティ(原題American Graffiti)』(1973年/ジョージ・ルーカス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1962年夏のアメリカ・カリフォルニア州の小さな町。ハイスクールを卒業したカート・ヘンダーソン(リチャード・ドレイファス)とスティーブ・ボレンダー(ロン・ハワード)の2人は、進学のため故郷を後にすることになっているのだが、カートは迷っていた。地元には先輩のビッグ・ジョン・ミルナー(ポール・ル・マット)や後輩のテリー・フィールズ(チャールズ・マーティン・スミス)がいて、楽しくやっているからだ。2人の出発予定の前日、"メルズドライブイン"に集まって来た仲間はいつものようにそれぞれの夜を楽しむのだが・・・」という内容。
全編にわたって当時流行していた曲がBGMに使われている。
これらのヒット曲や、夜通しクルマを流したり遊び続けるシーンの連続は、ジョージ・ルーカス監督の好みの歌や体験等が基になっているとのことだが、ナカナカに面白い。
これを見ている人も昔、登場人物達と同じような若い頃があって、多少は似たようなことをしていたのだろうから、この映画を嫌いに思う人は(おそらく)いないだろう。
胸ポケットのタバコを落とさないように押えながら走ったなぁとも思うし、白いTシャツの袖にタバコを巻き込んでいる奴もいた。
(^_^)
誰にでも若い頃の無茶した記憶や甘酸っぱい思い出があり、この映画では、"ファラオ団"や"白のTバード(サンダーバード)"に乗っていた謎の美女がその象徴とされていたわけだ。
映画はテリーがベスパでドライブインに突っ込むシーンから始まるが、その他、助手席のキャロル(マッケンジー・フィリップス)に水が入った風船が当たったシーン等、NGテイクをそのまま使ったシーンが沢山あるらしく、必ずしも脚本通りではないそのような所もこの映画を面白くさせている要因かもしれない。