二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

雑草にうもれた小さな国(ポエムNO.2-13)

2013年06月17日 | 俳句・短歌・詩集
雑草をかき分け かき分けしていくともう二度とはもどれない小さな国があってね。ぼくはきみと そこで二十数年暮らしをともにしていた。 朝顔がとてもきれいでね。水色という色が特別あつかいされて尊敬をうけていた だれからも。そんな国で ぼくはきみと暮らしていた。 すでに過去の思い出だけれど いまだって よく覚えている。覚えているとも。リヒテルが弾くピアノの「さすらい人幻想曲」の・・・そうあの幻想曲のワンフレーズみたいに 雨は光の粒となって降りそそいだ。 . . . 本文を読む
コメント

中判カメラの実力

2013年06月16日 | Blog & Photo
なるべく同じ被写体は撮らないよう心がけてはいるが、ついつい撮らされる*´∀`)ノあとでこうして比較検討できるから・・・と考えて。こういう場合の相棒は、これまではPENデジ、E-P3の出番が圧倒的に多かった。レンズは標準ズーム一本だけ。メインはフィルム、デジでおさえを・・・のつもりなのだけれど、撮影枚数は比較にならない。フィルムだと24コマはかなり撮り甲斐のある枚数である。苦労しながらピントを合わせ、露出を選び、考えながら立ち止まってじっくり狙うからだろう。半分は試験走行の気分がある。逆光で撮ってみたり、オーバー気味に撮ってみたりと。 フードがないので、どんなハレーションやゴーストがあらわれるかわからない'`,、('∀`) . . . 本文を読む
コメント

モノクロームな日常

2013年06月14日 | Blog & Photo
選択肢がふえることを、無条件に称える人がいる。わたしは「うん、そうだね」とうなずきたいときと、「使わない機能まで押し売りしやがって」と反発するときと、二つの感情のあいだをゆれ動く(笑)。「TVはもう見ない」というのは、わたしが下した決断である。一生見ないというのではなく、数年はTVを断って生活してみよう・・・なのである。わたしの場合、小学校の4年生だったころまで、わが家にはTVはなかった。「そこまでもどって、身のまわりの光景を見つめ直す」というのが、各アルバムに共通するコンセプトといえばいえるだろう。 . . . 本文を読む
コメント

屋根の上のMikeneko

2013年06月13日 | Blog & Photo
ある路地を曲がったら、古い民家の屋根の上に猫の姿が・・・。「おやおやMikenekoさん、いつそんなところに登ったの?」といいつつ、クルマの中から数枚パチリ!赤い首輪がなかなか粋ですよねぇ。三毛猫というのは、雄じゃなくほとんどが雌かも知れない。E-P3のボディがあばただらけになったので、少しお休みさせ、昨日、今日とフジのX10の出番がまわってきたo(゜∀゜)o 昨日も今日も、空は真っ白、ときおりにわか雨がパラパラと降ってくる。カメラをもって遠出したくなるようなお天気ではなく、出かけたついでに、昨日は高崎、今日は前橋を「チョイ撮り」してみた。 アジサイが咲いていなかったら、とても撮る気にはならなかったが・・・。 . . . 本文を読む
コメント

社会的な風景としての花

2013年06月12日 | Blog & Photo
東松照明の「さくら・桜・サクラ」が1990年、藤原新也の「俗界富士」が2000年。10年のへだたりがあるが、この二冊は、それまで前田真三や竹内敏信の影響を受けながらのほほーんと、ごく素朴に“ネイチャー”や“風景写真”を撮っていたわたしの意識を、少し変えた。そういうインパクトがあった写真集である。しかし、衝撃を受けたからといって、自分の写真がすぐに変わるものではなかろう。1年、2年、あるいはもっと長い時間の中で、確認し、自問自答し、試行錯誤しながら、変化はゆっくりと現われる。ここにあげた3枚は、いずれも「郷土遊覧記」の中の作品。 . . . 本文を読む
コメント

6月の野菜と果物

2013年06月11日 | Blog & Photo
6月なのに、このところ雨が降らない。畑はカラカラ。近隣の農地では麦刈りがすすんでいる。 麦刈りが終わってしばらくすると、つぎには田植えのシーズンがやってくる。6月は農家はやることがいっぱいあって、忙しい。冬、農事がヒマだと6時半には夕食となるが、近ごろ日がのびたので、7時半になっても、夕食にはならない。明るいあいだは、やりたいこと、やるべきことがいくらでもある。こう降水量が少ないと「露地野菜の水くれ」だって大変な作業となる。野菜と果物。・・・といっても、これはけさ、出勤前にCX6でメモした、この時期のわが家のもの。 . . . 本文を読む
コメント

デジタルカメラの経年劣化について

2013年06月10日 | Blog & Photo
今回はちょっとまじめに、デジタルカメラの経年劣化について、短めに書いておこう*´∀`)ノ 昨日愛用しているPEN E-P3のボディに、へんなまだら模様を発見した。なんだろう、これ? わたしの愛機はステンレス(アルミ?)仕上げのシルバーボディ。「あれ! なんだ?」どうやら透明のフィルムが貼ってある。そのフィルムが、経年劣化のため、気泡が入って、部分的に浮いている。クルマのウィンドゥなど、下手な人がフィルムを貼ると、こうなる。わたしはシルバーボディに透明フィルムの被覆があることは気が付かなかった(ρ_・). なんだか見っともないなあ。 . . . 本文を読む
コメント

いまそこにある光をつかまえろ!

2013年06月09日 | Blog & Photo
写真の基本はアベイラブルライト。冒頭の一枚をよく見てほしい。「カメラが好き、写真が好き」という人の多くは、こんな光と出会ったら、きっと有頂天になるだろう。まあ、少なくともわたしはなった(´∀`*)゜ワォ~ こういう光景に遭遇したそのあと何分間かは、しあわせでいられる。 ストロボ光は、年に数回、日中シンクロとして使うだけ。自然光を見極め、それをどんな料理にしあげるのか?観光客はほぼ全員コンデジか、スマホか、古めかしい昔のコンパクトカメラをもって、温泉街にやってくる。わたしは「ライトトーンの出番だ!」と考えて、2枚露出補正とフレーミングをかえて撮影した。 . . . 本文を読む
コメント

子猫とテンちゃんの微妙な関係

2013年06月08日 | Blog & Photo
真っ黒な雄二匹は里親が見つかって、もらわれていったという。 だけど、雌には里親があらわれず、いまだわが家のあちこちをうろついている。テンちゃんが寝そべっているところにもやってきて、怖いもの知らずの騒々しいふるまい。わたしが玄関先に出しておいた籐の編みカゴに入ってふざけているところへやってきたテンちゃん。ちょっと険悪なムードが・・・。「手を出すかな? そうしたら、仲裁に入らないと・・・」そう思いながらカメラをかまえていた。すると、どちらかといえば、平和主義者のわが家のテンちゃん。振り上げたこぶしを下ろしてくれたので内心ホッとした。 . . . 本文を読む
コメント

「東京へゆくな ふるさとを創れ」

2013年06月07日 | Blog & Photo
郷土遊覧記という一連の写真を撮って歩きながら、数日前、あさはこわれやすいがらすだから 東京へゆくな ふるさとを創れということばが、不意に蘇ってきた。ああ、そういう詩があって、二十代の終わりころ、胸をえぐられた経験があった、と。なぜかというと、街歩きしながら「ふるさと」が崩壊し、あるいは消滅しかかっている光景ばかりが眼につくからである。わたしの錯覚だろうか?ふるさとは単に変容しているだけなのかも知れない。それが昭和への恋慕が強い私の眼に「崩壊」「消滅」と映っている?そして、過去のアルバムをふたたび見返す。 . . . 本文を読む
コメント