読み返しもしないで、その人物の周辺をとぼとぼ、うろうろ。
近ごろこういういやな病気を発症しているな(ノω`*)
ううん、まいったぜ。
そろそろ元の路線に復帰! ・・・といきたいのだが、どうもまだしばらくかかるようだにゃ。
先日買った文庫本「夏の闇」に、新潮社の“お知らせ”が紛れこんでいた。
ふ~~む。
TOPに掲げた一枚が、いわば内容見本である。
2010年5月31日発売で、定価3360円 . . . 本文を読む
開高健与えられたのは58年。
https://www.youtube.com/watch?v=h2FB-mS9Tbs
この時代の人物としては比較的多くのフィルムを残した。
スコットランド紀行もすばらしい♬
デスクに座っているのに飽きると、世界中へ出かけていった。
いつも“奇蹟”のとなりに彼がいた。
輝かしき58年!
あんな豪勢な絢爛たる笑いで周囲の人びとを巻き込む作家が、ほかにいただろうか(´ . . . 本文を読む
河出書房から出ているMOOKに「開高健 永久保存版」がある。そこに「今よみがえる巨人の全貌」というキャッチコピーが添えられている。
開高さん自身の著書に「ピカソはほんまに天才か」があるが、それにひっかけていえば「開高健はほんまに巨人か」といっても許されるだろう。
かねてから気になっていた開高健さん。サントリーの宣伝部から身を起こし、CMコピーの制作者から一流の小説家になった。同じくサントリーの宣 . . . 本文を読む
(講談社学芸文庫に付された室生犀星の写真よりスキャンさせていただきました)
けふはえびのように悲しい
角やらひげやら
とげやら一杯生やしてゐるが
どれが悲しがつてゐるのか判らない。
ひげにたづねて見れば
おれではないといふ。
尖つたとげに聞いて見たら
わしでもないといふ。
それでは一体誰が悲しがつてゐるのか
誰に聞いてみても
さつぱり判らない。
生きてたたみを這うてゐるえせえび一疋。 . . . 本文を読む
「御宿かわせみ」は現在第3巻「水郷から来た女」をクルーズしているところ。
「湯の宿」は少しおもしろかったけど、ほかはそれほどでもない。あまりに型にはまっているのが多いせいか、読書をしながらスリルがまったく感じられない。
これを書きながら平岩弓枝さんは事件というか、ミステリにすり寄っている。海外作品をしばらく読んでいたせいか、いかにも物足らないなあ(´Д`)
「お茶を濁しているんじゃないの」と、つい . . . 本文を読む
(「御宿かわせみ読本」に付された関係図からコピー)
御宿かわせみは大川端にある。
永代橋の対岸が深川であり、そこに長寿庵というそば屋がある。この時代設定と背景が、本シリーズの成功の秘訣だろう。
全篇を6回も読みなおしたという豪傑がいるようである。わたしの友人の奥さんも、2回読み返し、お気に入りの作品を、また読むといっていた。
「蓬田やすひろさんの挿絵がいいのよ♪」と。
どちらかといえば . . . 本文を読む
平岩弓枝さんが「小説サンデー毎日」で「御宿かわせみ」の連載を開始したのが、1973年(昭和48)である。33話までいったところで雑誌が休刊(廃刊)となったため、「オール讀物」に舞台を移し、1982年4月号から連載が再開された。
文春文庫では「幽霊殺し」からあとが、文藝春秋に変わったのちの作品集のようである。
第34巻「浮かれ黄蝶」の刊行(2006年4月)をもって正編が終了し、「新・御宿かわせみ」 . . . 本文を読む
■仕事人藤枝梅安 三「梅安最合傘」講談社文庫(新装版)
同 四「梅安針供養」 同 (新装版)
ジャック・ヒギンズを読みながら、そうだなあ、日本のハードボイルド小説あたりへ戻ってみようか・・・と思いはじめた。例によって、わたしの“気まぐれ”ですけどね~。
少々我慢して「深夜プラス1」は読み了えたんだけど、どういうわけか気分が飛んでしまうので、本棚をあちこちと探し回った。
探し . . . 本文を読む
ちょっとした気まぐれから、池波正太郎への関心が蘇ってきた(*´ω`)
「鬼平犯科帳」が11-2冊、「剣客商売」と「仕掛人・藤枝梅安」はそれぞれ数冊。今回はまずは梅安から。
その昔、台東区役所の資料館へ出かけたこともあった。文字が大きくなった新版を、気がついたら20冊ばかり買い直していたよん。
どういうわけか、日本のハードボイルドというと、まず、時代小説の池波正太郎を思い出す。
文庫本で、現在5 . . . 本文を読む
大岡昇平といえば、“ケンカ大岡”と呼ばれたほどの文壇有数の論争家である。
湯川豊さんの「大岡昇平の時代」河出書房新社(2019年刊)も、いずれ読もうとかんがえて、ストックしてある。
戦後派作家のなかで、ただお一人を択べといわれたら、わたしは躊躇なく、中原中也の伝記を書いた大岡さんに指を屈する。
そのうえ「野火」は、ドストエフスキーの「死の家の記録」とならび、二度読みしてもまだ読み足りないと思わせて . . . 本文を読む