二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「ギリシャ人の物語」第Ⅲ巻刊行迫る

2017年11月06日 | 塩野七生
朝日新聞に「ギリシャ人の物語」第Ⅲ巻の刊行予告広告が掲載されていた。 今年は12月15日に刊行されるようである。年を越えた1月発売かと思っていたが・・・。 ご高齢の塩野さんにとって、これが最後の長編となる。ご本人がそうおっしゃっている。 第Ⅱ巻を読みおえてまもないわたしにとってはタイムリーなトピック(^^♪ 古代より、英雄といえばアレキサンドロス=アレキサンダーと、相場が決まっていた。かのナポレ . . . 本文を読む
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「ギリシア人の物語 第Ⅱ巻 民主政の成熟と崩壊」 塩野七生(新潮社)レビュー

2017年11月01日 | 塩野七生
いや~おもしろかった、サイコーに堪能しましたね。 年末あるいは来年そうそう第Ⅲ巻の刊行も予定されているので、それまでに読みおえていたかった。あちこち寄り道していたため、遅くなった。第Ⅰ巻はペルシャ戦役、そしてこのⅡ巻はペロポネソス戦争を軸として書かれている。 主人公は前半がペリクレス、後半がアルキビアデスである。 そしてⅢ巻はアレキサンドロスの制覇について書く予定という。以前の著作にましてくり返 . . . 本文を読む
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塩野七生「悪名高き皇帝たち」を再読する

2017年09月28日 | 塩野七生
塩野さんは、きっとわたしのために「ローマ人の物語」全15巻(新潮文庫なら43冊)を書いてくれたのだ!(^^)!  読者にそう思わせたら、著者の勝利。これ以上の褒めことばを、いまは思いつかない。 数巻だけ読むつもりでいたが、結局すべて読み返すことになるだろう。 これらを男性ではなく女性が書いたのだ。 《タキトゥスには、誇り高い人間とはどういうものかがわかっていない》(文庫版第17巻212ページ) . . . 本文を読む
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「パクス・ロマーナ」 ~「政治的人間」へのまなざし

2017年09月24日 | 塩野七生
う~ん眠い・・・いささか寝不足じゃ´Д゜  なぜかというと、昨夜遅くまで「パクス・ロマーナ」を読みふけっていたから。 このおもしろさは別次元♪  途中でやめられなくなった。現在文庫の「下」(第16巻)にさしかかっている。かつても読んでいるが、今回のほうがおもしろいのはなぜだろう?  わたしが年をとったからか。 この主人公アウグストゥスは、稀代の「政治的人間」である。おのれにも、身内(肉親)にも、 . . . 本文を読む
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「ユリウス・カエサル ルビコン以後」を読み返す

2017年09月17日 | 塩野七生
 (文庫版一冊はおよそ250ページに分冊。塩野さんのポリシーが貫かれている) 日本の中世史を塗り変えた人に、網野善彦さんがいる。ひところわたしも、網野さんの主著の何冊かを、夢中になって読んだ。 司馬史観ということばは広く知られている。それと同様に、“網野史観”が取沙汰され、史学の転換点となったという評価がいまでは定着している。 網野さんは地理学、民俗学にも造詣が深く、発想の背後には、地味なフィ . . . 本文を読む
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塩野さんについてマルクス・アウレリウス帝とその周辺を散策

2017年09月03日 | 塩野七生
(単行本でも持っているし、3巻本の文庫もすでにある。これは3冊目) 古代ローマ第16代皇帝、マルクス・アウレリウス(121~180年/在位161~180年)は、ヨーロッパではもっとも人気の高い皇帝だそうである。 カエサルは「ガリア戦記」「内乱記」を後世に残したが、マルクスは「自省録」(本人がつけた名称ではない)を残し、哲人皇帝といえば、59歳でドナウ戦線に陣没した、この皇帝を指す。 ご存知の . . . 本文を読む
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塩野七生「ギリシア人の物語 Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」

2017年02月11日 | 塩野七生
昨夜、仕事帰りに書店へ立ち寄ったら、塩野七生さんの「ギリシア人の物語Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」(新潮社)が新刊コーナーに平積みされていたので、迷わず買って帰った。 第1巻がすばらしかったから、首を長~~くして待ちこがれていた本。2016年12月刊行予定がずれこんだことになる。 重く大きく、お値段もそれなり(3000円+税)。 原武史さんの「大正天皇」(毎日出版文化賞)を読みはじめていたが、並行して . . . 本文を読む
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広島はオバマ大統領をどう迎える?

2016年05月25日 | 塩野七生
新聞を読みながら久しぶりに胸がふるえた。 http://www.asahi.com/articles/ASJ5R3T1VJ5RULZU00Q.html  さすがだな、塩野七生の見識!! 朝日はほとんど相手にされていないことがこの記事からよくわかる。ギャーギャ喚くだけがマスコミの商売じゃないぞ(T_T) 朝日新聞のこのページは、スクラップ帳にファイルすることにした。 塩野さんは、いま「ギリシャ人 . . . 本文を読む
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「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」塩野七生(新潮社)レビュー

2016年02月18日 | 塩野七生
塩野さんの「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」上巻下巻を読了し、やや茫然としている。 傑出した稀代の帝王だった人の生涯を、こういうふうに、ドキュメンタリータッチで読ませてもらったのは、久しぶりであるが、塩野さんにはすでに「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」と「わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡」がある。彼女の人間に対する洞察力は、さらなる成熟を遂げているといっていいだろう。 そして・・ . . . 本文を読む
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「ギリシア人の物語」第1巻 塩野七生著(新潮社)レビュー

2016年02月07日 | 塩野七生
塩野さんの「ギリシア人の物語」を一昨日読みおえたので、印象がうすれないうちに、感想を書いておく。 塩野さんといえば、歴史と文学の双方にまたがるジャンルで大きな仕事をしていて、評価もほぼ定まっている。ご高齢になったいまでも、物書きとしては、最高レベルの水準を維持しているといっていい。ファンも大勢いるから、ベストセラーにはならないまでも、売れゆきは芳しいものがあるだろう。 単行本で全15巻にもおよぶ . . . 本文を読む
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