昨日はフォズトーンのライブを観に赤坂に行って来ました。
率直な感想を書くと、実は前半の時点で体力を使い果たした感があって(笑
後半足が引き攣ってたんですけど、それでも全力で盛り上がって、感動もして・・・もう最高でした。
活動休止前最後のワンマンライブだったんですが、湿っぽさはなく、感慨深さは多少残りつつも
笑顔でしばしのお別れをするような、突き抜けるようなパワフルさとエネルギーに満ち溢れたむしろハッピーなライブに仕上がってたように思います
ここ最近のフォズトーンのライブでよく感じていた歯を食いしばりながらも「俺が俺が」の気持ちで精一杯報われる事に邁進していくような、
聴き手の心に静かに明りを灯すような・・・そういうテイストがめちゃくちゃ心地良くて終始笑顔でいられたライブだったかと。
このライブを観ながら個人的に色々と考えていました。
あまりに単純な視点だけで目の前の物事を捉えて行くと結果的に自分をすり減らすだけでしかなくて
そうじゃなくて、視点は一つでも二つでも三つでも全然構わない、自分が前に進んでいけるような視点をもっと意識するべきだし
この日演奏された数々の楽曲を聴いていて自然とそういう風な思考が自分の頭の中を占めるようになっていて
苦しみながらも這いつくばって進んでいくようなロックンロールの格好良さがステージ上では常に拡がっていました
もっと自らの幸福に自覚的になって、
それを糧に進んでいく事を推奨するような音楽。
本当に素敵だったと思います。
ちなみになんですが、2月1日がツアー初日で竹尾さんしかMCしないっていう異色の(笑)ライブで2月が始まって
そして2月28日がツアーファイナル、とびっきりのエネルギーを聴き手に注入したライブで2月を終えて・・・っていう
正にフォズトーンで始まり、フォズトーンで終わるといった月になってたんですよね
それがちょっと面白かったと同時に、
それ以外にも今年の2月は色々と印象的で心に残るような日やライブも多くてですね
趣味趣向的にはめちゃくちゃ充実してたんじゃないかな、、、と今少し振り返ってしみじみと感じました
あ、日常生活のショボさに関してはスルーの方向で(笑
会場に着くと既に大勢のお客さん、
正直若干の「スシ詰め」感は否めなかったんですが(笑
でもなんかこの日はそれが逆に嬉しいっていうか、ブリッツだしねえ。という感じでした
ちなみにブリッツでフォズトーンを観るのは実は「INNER KINGDOM」ツアーのファイナル以来・・・だったかな
いつの間にか恒例の箱になっていましたが、個人的には久々だったのでワクワクしながら開演を待つ。
初っ端から「口笛男」、「LOVE」、そして「Reach to Mars」という飛ばし気味なセトリに驚きました
この日はアルバムリリースツアーファイナルでしたが同時に活動休止前最後のワンマンでもあったので
初日の千葉とは別モノってくらいガラリとセットリストが変わってました
(それは千葉でしか聴けなかった曲も沢山あった、という事でもあります)
早速心の中にはアストロノート~っていう勇ましいフレーズに元気をもらいつつ、
「レインメーカー」のイントロ、と見せかけて「開きっぱなしの扉か俺は」というトリッキーな構成(笑
ちなみに「レインメーカー」も12月の千葉LOOKでのスリーマンで実は聴いてたりしました
今考えるとある意味再開の時の伏線としてそういう演出をしたのかも(勿論単なる想像ですが)
その「開きっぱなしの扉か俺は」は絶品でした
ペーソス入り混じる歌詞、
演奏ではそれぞれのソロパートをスタイリッシュに演出したりフレキシブルな格好良さがあったなあ、と
続く「Anomaly」もハードロックよろしくギターリフと物憂げな歌詞が相俟って聴いてて気持ち良い一曲になってました
で、前半で体力を使い果たした要因の大体を占めたのが「JUMPING GIRL」でしたね
大ハコで飛び跳ねて、拳突き上げて、我を忘れて踊って・・・それはそれは楽しかったんですが
後先考えずにぴょんぴょんしてたら後々に足を攣る要因と化してしまいまして(笑
でも、そんな風に全力で盛り上がるのも良い経験だし結果的には良かったです
またこの曲の歌詞、
また多数決してる
感動は好きに選ぶよ
これらの歌詞が自分はめちゃくちゃ大好き・・・というか聴いてて自然に感情移入してしまうので
その点でもこの曲が聴けて本当に嬉しかったです
あくまで個人的に、ですが今の世の中多数決とおせっかいの嵐みたいな感覚ですからね(笑
正直このフレーズを久々に生で聴けてちょっと気持ち助けてもらった、みたいなところは確実にありました。
だから全力で、フルパワーで盛り上がりたいって感じたんでしょうね。最高だった!
続く「GO WAY GO WAY」もリズミカルなビートで踊るのがとにかく楽しい(笑
この曲の歌詞には、最近ヘビロテ中という事もあり相当感化されてたので定番とは言え聴けてすっごく嬉しかったのでした
この曲では観客の方々も統一感なく思い思いに踊ってる様が逆に素晴らしく感じられますねえ。
拳も何度も突き上げてこれまたすっごく楽しかった一曲。勇気ももらえました。
歌詞に感情移入しながら聴いた物憂げながらも光も感じられる「Cry for the moon」、
そしてこれまたいつ以来だろう、っていう「Black Sheep Dog」も哀愁漂ってて凄く良かったですね
この辺は不安定な心情を歌うパートだったなあと今振り返って思う
懐かしの「ひかり」、
今ツアーではこういうデビュー時期の楽曲もよく披露してましたよね(まあ自分が参加したのは千葉と東京の2か所のみ、ですが 笑)
しみじみと「Stairway to you」、
そして個人的にお気に入りの「Morning Glory」はかなり聴き入ってました
この曲ちょいちょいユニークな箇所が光ってるんで生でそれらを聴けてとても気持ち良かったですね
結構ひねりのあるフレーズが多いので実は今も、これを書いてる最中もこの曲のフレーズが頭の中で鳴ってたり(笑
心に光は挿しているか
特にこのフレーズを生で何度も何度も聴けて本当に良かった。
自覚のない幸福は、正直もったいないなと思うので確かな気付きになり得ましたね。
新譜でも大好きな「風によろしく」、音源以上にストレートに響いていて素敵でした
そしてゲストに星羅さんを加えての「溺れる鯨」、「青い炎」とグッドメロディながらムーディな楽曲が続く
「青い炎」はコーラスも含めて完璧にキまってて新譜でも随一のクオリティだったような
そしてひたすらに陽気で楽しかった「Shangri-La」を色々妄想しながら聴きつつ(笑
個人的にずっと生で聴きたかった「TWILIGHT」も聴けて嬉しかったですね
この曲のBメロはやっぱ最高だなあ、とか思いながらこれまた物凄い快感だった「Stomp the Earth」!
この曲は12月のルック以来でしたが相変わらず地面にスタンプしながら盛り上がるのが最高過ぎて生の実感まで意識出来るような感覚さえありました(個人的に
こういう楽曲はやっぱ大ハコに似合うなあ、と思いつつ次は新譜でも特に大好きな「Gloria」!!
歌詞がちょっと飛んでましたが(笑
この曲の歌詞はやっぱ自分に似合っているなというか
そうそう、ポジティブさとネガティブさが同居してるから余計に辛いんだよね・・・って頷きながら聴いてました
だからこそ“報われようぜ”って歌詞がめちゃくちゃグッと来るし、この日も正直堪りませんでした
拳突き上げて、一体感に恍惚を覚えて・・・こういうタイプの音楽を表現しつつあるタイミングでの活動休止は惜しいなあ、と思ったと同時に
でも活動休止前最後のワンマンで思いっ切り盛り上がる事が出来た感覚に嬉しさなんかも覚えちゃったり。
続く「Fortune kiss」は静かにたおやかに盛り上がる感じの楽曲ですが、
いつでも どこにいても
幸せの方角を知っているから
って部分に特に感化されました。やっぱり、安易に嘆く前に感じれる事「も」あるはず・・・です。
ベースの音がデカくて心臓にドクドク来ていた「Message from the front」を「風によろしく」以来に4人だけで演奏し切って本編は終了
ペーソスと、それに対する喜びにまみれていた色々な事を感じて持って帰る事の出来る類のワンマンライブでした。
ありがとうございました。
セットリスト
1.口笛男
2.LOVE
3.Reach to Mars
4.開きっぱなしの扉か俺は
5.Anomaly
6.JUMPING GIRL
7.GO WAY GO WAY
8.Cry for the moon
9.Black Sheep Dog
10.ひかり
11.Stairway to you
12.Morning Glory
13.風によろしく
14.溺れる鯨
15.青い炎
16.Shangri-La
17.TWILIGHT
18.Stomp the Earth
19.Gloria
20.Fortune kiss
21.Message from the front
アンコール
22.音楽
23.茶の花
24.世界の始まりに
ダブルアンコール
25.NAME
26.フラッシュワープ
アンコールの時にはもうヘトヘト状態になってたんですけど(笑
それでも最初の部分をアカペラで歌う演出も良かった「音楽」の情熱にジーンと来たり、
個人的にフォズトーンの中でもトップクラスに大好きな「茶の花」で気分が盛り上がったり、
「世界の始まりに」では大きな声で「ありーがとぉー!!」と歌う明るい音像に逆にグッと来たりして
すっごくキラキラしてて眩しかったなあ。。。と単純に過ぎる感想ですが素直にそんな風に思えました。
こちらこそ、今まで素敵な音楽で自分を何度も良い気分にさせてくれて、ありがとう。
ダブルアンコールでは気高さを高らかに歌う名曲「NAME」、
そして最後の最後は「フラッシュワープ」っていう粋過ぎる、思わず感慨深くなるような選曲でホントに素晴らしかった
しかも以前よりも音源の持つ小気味良い感じを上手く再現出来てるなあ、と如実に進化も感じられたりして
その点でも長年のいちファンとして正直聴けて良かったなあ、と
最後の「笑った~」の部分でやたら目頭が熱くなりましたが、
この曲を最後の最後に持って来るという構成含めて活動休止前最後のワンマンは大成功に終わったんじゃないか、と個人的に思います
この楽曲の歌詞には昔からやたら感情移入してしまうんですが、前述のように今まで生で何度か聴いたどの「フラッシュワープ」よりも心に残った
それがまたすっごく嬉しくて良い糧になっていくような、そんな気が今しています。本当に感謝、ですね。
フォズトーン歴は、実はNHKのラジオでインディーズで一番最初に出した音源の時に初めて知ったくらいなので
長いっちゃあ長い方・・・だとは思います 色々な思い出がライブを含めて強く強くあります
ただ、逆に言えばそのくらい精力的に熱意を持って常に活動して来たバンドって事です
だから、いまいちここでしばらくお別れ~ってイメージが沸きづらくもあるんですが(そういやmarbleの時もそう感じたっけ)
また、いつか再開したら再会出来るように、そして、「レインメーカー」をまた生で聴けるように
頑張って生き続ける、それだけですね。
竹尾さん曰く「また全力で口説く」そうなので
その時を是非心待ちにしながら残された数々の思い出に浸って名曲を聴き続けていたい、と思います。
ちなみにトリプルアンコはなかったんですが、あまりにも長くシンガロング&拍手し続けてたので挨拶には出て来てくれました(笑
セカイイチの岩崎慧さんも来ていて2階席でめっちゃ盛り上がってましたね。また、いつの日かここ赤坂で。
千葉LOOKの店長サイトウさんの寄せ書きを発見。「竹尾のくちびる」って・・・笑