今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

迷い猫掲示板

2017年09月14日 | ノラたちの幸せを願って
カブキやコン、それにモドキの姿を見なくなってから2ヶ月近くが経ちました。特にモドキは、あれほど我々スタッフに何かを訴えかけていたのに、対応できなかったことが悔やまれます。もちろんまだ諦めたわけじゃないけど。

ところで最近、コンに関してある進展がありました。ネット上の迷い猫探し掲示板にとっても良く似たニャンコが載っていたのです。いや、"似た"なんてもんじゃない。掲載されている名前は違うけど、あれはまず間違いなくコンです。

              
            コン (またしても再掲ですみません)

GoogleやYahooで「迷い猫掲示板」を検索してみて下さい。
たくさんのサイトが運営されています。地域別なので、自分の近くだけの投稿を見ていればいい。愛猫を探す人はもちろん、飼い主を探す人が投稿できるサイトもあります。別に投稿しなくとも普段からチェックしていれば、不幸なニャンコを救う一助となるかもしれません。

自分も周辺の市町村含めて、近くで迷ったニャンコの情報を"お気に入り"に入れています。先日久々に更新チェックしていたところ、「あれ、こりゃコンだ。」  同じ町内で、写真が似ているだけじゃなく特徴の記述も一致、それに保護者の必死で探している様子もわかりました。ただ、掲載日が昨年でかなり古い。

投稿者の名前は匿名。サイト運営の管理者に問い合わせ、保護者にこちらの連絡先などを送信してもらいました。しかし、保護者さんからの連絡はまだありません。

              
      こんな子ニャンが寒い冬を生きながらえたとは・・(再掲)

迷い猫や保護放棄された猫の数に関して、根拠を示した推定値は見当たらない。
しかしいろいろな推定値(信頼できる機関の公表値)からさらに推計してみると(「ノラたちとの共存を目指して」シリーズ)、ノラの自然繁殖と同じくらいの数が発生しているという実態が見えてきた。

シリーズその3で述べたように愛猫派も嫌猫派も思いは違うが目的は同じで、ノラの数を減らすこと。しかし猫捨て防止にはさらなる法整備が必要で時間がかかる。直ぐにできること、それは迷い猫を減らすことだ。表記のような掲示板が、もっと広まって有効活用されることを願う所以です。

ニャンコの脱走対策としては、日頃からの注意点検とともに標識の装着が不可欠です。また首輪の外れた迷い猫が多いことから、猫の安全も大事だが外れ難い首輪の開発も望まれる。(特にワンタッチ式の首輪は外れやすい。)

              
           モドキ(再掲)この2ヶ月ほど見ていない

ネットに限らず、スーパーの掲示板などで迷い猫の張り紙に心当たりがあったら、迷わずすぐに連絡しよう。もし間違っていたら保護者を落胆させてしまう、と躊躇してしまう人も多いと思います。でも、はっきり言って保護者よりもニャンコの身を案じて下さい。

「ニャン好き恋愛論」で述べたように、Aタイプの保護者には、初めは必死になって探すけど時間とともに代替を考え始める人も少なくない。だからと言って責めるわけにはいかないし、人間社会としては、代替がノラであれば結局同じことだ。つまり、悲劇を背負うのは当のニャンコの方なんです。

また、ニャンコは自由を求めるからと、理解を示すやさしい保護者もいるだろう。かつての自分もそうでした。過去記事「ノラの矜持」や「ノラの本懐」の中で、自由を求めることがニャンコの本分のように書いてきた。でも、自分をあれだけ信頼してくれたシャッポを手離してしまった強い後悔を経験して、その考えは変わりました。いや、正確にはシャッポの失踪直前に書いた「変わるノラ頑張るボラさん」の中で、既に変わっていたのです。

確かにニャンコは自由を求めるけど、彼らは自由と安心安全を天秤にかけたことがない。何故なら彼らの思考には、安心安全とか安定といった概念がないからです。迷い出て捜索を諦められたニャンコは野垂れ死にか、運よく生きながらえてもノラの過酷な運命が待っているだけなのに、彼らにはわからない。彼らには、未来や過去に思いを馳せる思考がないのです。

だから、ニャンコは自由を選んでいるわけじゃなく、自由に固執しているわけでもない。「野生のプライド」が「愛猫として生きる生きがい」に変わることだってできるんです。しかも過去を背負わない分だけ、その変わり身は人間よりもスムーズのようだ。わが家に入って4ヶ月のみうは、これまで見たこともなかった天真爛漫さを見せるようにもなりました。

ニャンコの安心安全は保護者が考えてあげるしかないのです。そしてノラの場合は、やさしい人に出会えるかどうか、それがすべてです。

              
                    (再掲)
              シャッポが失踪してから9ヶ月
             どこかで達者に暮らしているだろうか


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