いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

心神喪失政権。 political power in loss of mind and body

2017-06-29 20:00:15 | 日記
 (1)日本の国防を担う稲田防衛相。昨年の南スーダン派遣PKO現地日報問題で書かれた現地「戦闘」について、現地情報を無視して解釈論に終始して法律上の言う戦闘でないとか禅問答のような訳のわからない発言をして、どうも眼の焦点が合わないような(メガネのせいか)ボーとした表情が印象的だった。

 今度は現在進行中の都議選での自民党候補者の応援で、「自衛隊、防衛省とも連携のある候補者だ。~防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」(報道)とまるで防衛省、自衛隊推薦候補のような応援演説をして、本来文民統制として自衛隊の政治活動、行動を厳しく監理する立場の防衛相が逆に率先して防衛省、自衛隊と一体となって自民党候補者を支援応援するかのような発言をして驚かせている。

 (2)その後、当然のように発言撤回に追い込まれたが、発言、表情からは心神喪失(loss of mind and body)状態が伺えてもはや安倍首相、政府がかばうことなど危険極まりない精神状態であることを示している。そうでなければこういう発言自体を理解できない。

 こういう精神状態の稲田防衛相が日本の国防とりわけ自衛艦が北朝鮮包囲網として米軍空母群と共同行動を展開している朝鮮半島の軍事緊張状況の中で司令塔として責務を遂行できるのか大いに疑問、問題だ。

 (3)安倍首相は8月上旬での内閣改造前倒しを示唆しており、今回の騒動では交代など考えていないようだが、それでいいのだろうか。
 安倍第二次内閣では安倍首相が指名した閣僚の不祥事、不規則発言が相次いでおり、よく安倍内閣、自民党1強時代のおごり、ゆるみとの批判が聞かれるが、安倍首相の人事掌握、判断、決定決断能力の低さ、欠如、まずさが主な原因だ。

 (4)政権運営はもちろん首相の政治理念、思想、信条、手法の同じか近い人材を中心に政権中枢に起用するのは当然のことであるが、これまでの安倍首相の政権運営は安倍首相個人、側近の菅官房長官中心の官邸主導体制で人事戦略は「お友達」といわれる気心の知れた仲間議員中心で、あるいは経験、能力以上に思想、信条が近いだけの人材を起用する姿勢が鮮明であり、それぞれの責任専門分野ではまともに対応、適応できない不始末が続出しているというのが実態だ。

(5)稲田防衛相も安倍首相が考え、思想、信条が自分に近いということで自らスカウトした(報道)ともいわれて、自らの息のかかった側近四天皇として育てたい意向を示しておりおいそれとは途中交代できない事情はあるようだが、すでに心神喪失状態だ。

 安倍内閣自体も心神喪失状態ともいえる。小市民的国民意識(the petite bourgioisie)もさすがに安倍内閣に厳しい反応を示している。

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