栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

土曜のレース回顧~降着も出る大渋滞に巻き込まれた馬は…

2012-07-14 16:41:23 | 血統予想

函館11R 函館2歳S
◎5.コナブリュワーズ
○11.ティーハーフ
▲2.アットウィル
△14.ジーブラック
×13.イーサンヘイロー
注16.シーギリヤガール
昨年はアイムユアーズを◎にしたが、フェアリーキング=サドラーズウェルズ≒ヌレイエフ2×4・5の3/4同血クロスが根拠の一つで、マジカルポケット(ヌレイエフ)、ステラリード(サドワーズウェルズ)、フィフスペトル(ヌレイエフ)と、力の要る洋芝だけに短距離戦にしてはヌレイエフ≒サドラーズウェルズの血を持つ馬がよく活躍するレースだ。◎の母アンブロワーズは04年の函館2歳Sに勝ち阪神JFで2着、そこへキングカメハメハが配されてヌレイエフ≒サドラーズウェルズ4×4など密な相似配合になっていて、体型や走りなどはハッキリ母似で、いかにも洋芝や急坂に向いたパワー型スプリンター。今年は間にラベンダー賞がなかっただけにレースを二度使えた点を強調材料とみることは可能だし、前走は叩いた上積みを感じさせる着差以上の完勝で、母娘制覇があっても驚けない材料はそろっている。

新潟12R 3歳上500万下
◎14.ミッキーシャイン
○15.フルアクセル
△3.オメガブレイン
△7.ジョーオリオン
×9.エフティシュタルク
×16.バトルシュリイマン
注18.メイブリーズ
◎はバークレア3×3の牝馬クロスを持つが、体型的には母父ヘクターが強く、また母はナスキロラトロのクロスでもあるから、ストライドを柔らかく伸ばして走るマイラーに出た。距離は1600mがベストだが、東京2000mのスローでトウショウバラードに最後まで食い下がったように直線は長いほうがベター。つまり外回りのマイル戦は条件としてはベストで、ここは頭から狙いたい。

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8R10R12Rを見ての通り今日も函館芝はどちらかといえばイン伸び優勢でしたが、函館2歳は先行3頭がみんなバテてしまい、好位から4角で先頭に並びかけた○ティーハーフも意外に伸びずで、そのため直線ではイン3~4頭ぶんぐらいは大渋滞となり、その渋滞を無理から捌こうとした大作ローガンサファイアは降着、◎コナブリュワーズはスペースゼロで引っ張るだけ、出遅れてその直後にいた▲アットウィルも最内にもぐろうとするも前がカベでズルッと下がってしまい、そこから外に出してまた伸びてはきましたが時すでに遅しで、けっきょく4回りながら外に持ち出した差し馬のワンツー

アットウィルとティーハーフは直線では先頭かそれに近いところにいるだろうと考えていただけに(つまりそこから勝てないにしてもひと脚は使うだろうとみていただけに)、このイン大渋滞はちょっと予測できませんでしたね…

コナブリュワーズは脚はバッチリあったんですけどねえ…ティーハーフがもうちょっとビュンと弾けてくれれば抜けるスペースができたはずですが、ま~ユタカの直後はふつうに考えれば絶好ポジションですからねえ…

他の芝レースの結果をみてもインを狙いにいって渋滞に巻き込まれた岩田や秋山を責める気にはならず、たまたま先行馬が全部バテてしまったこととティーハーフが皆が思ったほど伸びなかったことが不運だったかなあ…と

横津岳は池添が全く外に出して捲る気なしで揉まれた▲ナリタポセイドンはまたも4角でダウン、でも◎バンスタンウォルツは注文どおりの逃げで頑張ってくれました

八雲は4角でもうそのままで3連単~というところを△サクラボールドに割られましたが(^ ^;)、でも勝ち馬も2着馬もシマントガワ先生によくできました~と言われそうな函館記念配合ですな~

開幕週の新潟Aコースは予想通りのグリーンベルトで、五頭連峰は◎ダイワマッジョーレがハイアーゲームのように1800mのスローを好位インベタで押し切り、失敗したのは最終レースで、◎ミッキーシャインとか○フルアクセルとか外枠の差し馬なんてぶった切ってしまって、お約束の北宏の開幕週イン差しから入れば、△ジョーオリオンはぜんぜん拾えるだけにここは失敗したかなあ…と

ちなみにダイワマッジョーレもジョーオリオンもダイワメジャー産駒で、母系にナスキロを複数持ち自身はHalo≒Sir Ivorですから配合も似てます

中京は外伸び馬場には違いないですが、Bコースになったぶん、内3,4頭目ぐらいを突いて伸びる馬もいるという感じ

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土曜のボツ予想~ハイアーゲームのように

2012-07-14 10:36:50 | 血統予想

各場の1Rを見たかぎりでいうと、中京芝は相変わらず真ん中より外が伸びますが、ディープにボルキロのタイセイドリームがそれらしく斬れて差し切った一方で、上がりが12.9もかかってLa TroienneとHyperionで固めてガシャガシャ走るラシーマみたいなパワー型が食い下がれる馬場でもある…という
新潟は朝まで少し降ったようでパンパンの良ではない感じですが、まあAコースは半年ぶりなので内のほうがいいかなあ~というゴール前の叩き合い

五頭連峰はステアトゥヘヴンメジロマリアンがハナでしょうが、ダッシュは明らかにメジロが上なので競りにはならずスローと読みます
ローレルブレットは高速上がりのきさらぎ賞でハッキリ鋭さ負けしたように、脚長で外回り向きではあるのですが持続力勝負が希望で、田辺がプリンシパルのイメージでジックリ差してしまうと上がり32秒台では苦しいか
オリエンタルジェイはSeattle Slew4×4にSecretariatも入る柔緩慢ストライドで東京か外回りの1800~2000mがベストですが、それほどビュンと加速する脚はないので好位から流れ込む形なら馬券になるかも…という△
ハーキュリーズはディープ産駒らしい無駄のない脚さばきで走る馬で、母父がAlydarなので少しパワー加速で、母がNasrullahの多いマイラーなので距離的には1800mがベストで、昨年のこのレースも上がり11.2-10.2-11.6を番手抜け出しで2着
ダイワマッジョーレは母母がSir Gaylord3×4で母はBoldnesian≒Sir Ivor3×4で自身はHalo≒Boldnesian≒Sir Ivor3×4・5で、ダイワメジャー産駒にしては柔らかな体質と軽い手先で鋭敏に斬れます
反応が俊敏なので小回りの4角でもスムーズに加速できるのですが、そういう脚質だけに直線長いコースならスローがベターで、ここはそういう俊敏斬れがモノをいう質のレースになるとみて◎
3/4兄のハイアーゲームはHペースのダービーを一気に捲って、キンカメに交わされてからはバタバタになってハーツクライにも差されてしまいましたが、鳴尾勝ちと青葉勝ちがともにスローで、毎日王冠3着もやっぱりスローで、ベストパフォーマンスは外1800mのスローでした
そのイメージを重ね合わせると、32秒台で上がる○を差せる可能性があるのは◎しかいないだろうと

横津岳は揉まれ弱いが能力一番の▲ナリタポセイドンの扱いが問題で、池添が3角までに外に持ち出して捲りにかかれば捲りきれると思いますが、ま~勝てばアッサリの▲扱いで◎はバンスタンウォルツとしました
ロックの産駒にしては胴長でこれは母系(母はダンスインザダークの全妹)が出ているのですが、血統表を逆さまにしてみるとダンスインザダーク×デインヒル×Be My GuestでクロスがGraustark=His Majestyですから、これは夏場に洋芝2600mを連勝して菊に出てくれば血統スズメがピーチク騒ぎそうな血統で、連対したときはいずれも超スローというのもステイヤー寄り資質の現れではないかということで、この距離で楽に逃げられれば

八雲は前走直線カベで追えなかった○シーキングフェイムが母父ブレイヴェストローマンでエリモハリアーを思わせる走りでもう一度狙ってみたいのですが、ここは頭数のわりに先行馬が少ないし、降級の◎サトノシュレンがレース運びが楽ですな~
Danzig的Fair Trial的な掻き込みの強いピッチ走法で小回り2000mの機動力は抜群で、そういう馬を動かす手腕にかけては今岩田がナンバーワンでしょう
ラヴェルソナタはFairy Bridge≒ポッセ3×3のファルブラヴ牡駒ですから東京でズバッと斬れるタイプにも思えず、洋芝も小回り2000mも合っている可能性あり
トレノサルーテや△デュリュクスあたりが3着でひっかかれば…ですかね~

コメント (8)
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