栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2017-2018」

配合大喜利「ディオスコリダーを超えろ!エリモトゥデイの今春の配合相手」

2018-01-09 14:51:55 | 配合論

当ブログの名物企画「配合大喜利」、今回はなかなか旬なお題ですよ(・∀・)

繁殖所有者からの依頼により、先日カペラSを快勝し重賞ウイナーとなったディオスコリダーの母エリモトゥデイ、これの今春の配合相手を考えてみよう!という大喜利です



エリモトゥデイ自身はJRAで3戦未勝利、繁殖としてはディオスコリダーのほか、JRA2勝(芝2000~2200m)のテイエムナナヒカリ(父ジャングルポケット)も産んでおり、16年産は父カネヒキリの牡なのでディオスコリダーの全弟にあたります
http://www.jbis.or.jp/horse/0000993748/broodmare/info/

その母レースカムは輸入種牡馬スキャンの全妹にあたり、ダノンスパシーバ(JRA5勝,父フレンチデピュティ)、バアゼルキング(JRA6勝,父ブライアンズタイム)、ピオーネ(JRA5勝,父ブライアンズタイム)などを産んでいます

その母VideoはCaerleonの全妹で、私が一口ピックしたドリームハヤテはCaerleon=Video4×4、今は障害の逃げ馬として頑張ってますが、この全きょうだいクロスはなぜか逃げないと脆いタイプが多い…



エリモトゥデイはIcecapade≒Northern Dancer3×4、Drone≒Foreseer(Turn-toとPrincequilloとPharamondとBull Dog=Sir GallahadとEquipoiseなどが共通)4×3を持ち、ここにアウトブリードのカネヒキリが配されてディオスコリダーが輩出されました(ちなみにカネヒキリの重賞勝ち馬はミツバもロンドンタウンも母は強いクロスを持つ)







Wild AgainはBCクラシックを逃げ切って大穴をあけた馬ですが、ワイルドラッシュの産駒もトランセンド、パーソナルラッシュ、ティアップワイルド、ナイキマドリード、クラーベセクレタ、ドコフクカゼ、ヒラボクワイルドなどなど一本気な先行脚質が多く、母父ワイルドラッシュでみてもオルフィーク、テイコフトウショウ、ダノンチャンスと逃げると強いタイプが多いですね

預託先の前谷牧場さんからは「産駒の体型は幅がなくて背中と脚が長く、成長はゆっくりなのでセリの仕上げが大変です(^ ^;) 気性はかなりキリッとしてます! 種馬より牝系を強く出す感じです」なるほど気性はWild Again、体型はNijinskyを伝えやすい繁殖のようで

去年やったかな、もうタイキシャトルも年なんでこれで後継繁殖とっておく手もあるんちゃいますか、みたいな提案をしたんですが種牡馬リタイアしてしまいました





あとこれからキャロット会報の原稿「新種牡馬ジャスタウェイ考」を書くんですが、日本で最も成功したWild Again持ち、ジャスタウェイとトランセンドはともにトニービンの血も持っていることは付記しておきますかね

というわけでエリモトゥデイ大喜利、名案妙案をお待ちしていますので、なんか思いついたらこのエントリのコメント欄へお寄せください、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

※らいおん先生から見本がきたので掲載します(・∀・)

【ジョーカプチーノ×エリモトゥデイ】
エリモトゥデイは現役時代未勝利ながらも、昨年のカペラステークスを制したディオスコリダーなど2頭のJRA勝ち馬を輩出している優秀な繁殖牝馬。
配合的にはIcecapade≒Northern Dancerの3×4クロスがあるため父方にはノーザンダンサーの濃いクロスが無い方が望ましい。
エリモトゥデイの父ワイルドラッシュは父がHyperionの4×3、母がHyperionの5×6を持つためか、産駒には身体の硬さが伝わやすくダート馬がほとんど。
ワイルドラッシュの代表産駒トランセンドやクリールパッションは母父にHyperionの血が濃いトニービンを持つのが特徴で、Hyperionを増幅した配合となっている。
父ジャングルポケット(その父トニービン)×母エリモトゥデイの組み合わせからはJRAで2勝を挙げたテイエムナナヒカリが生まれていることからも、Hyperionを狙い撃ちした配合は手堅いだろう。
また、エリモトゥデイの母レースカムは種牡馬スキャンの、母母Videoは種牡馬Caeleronの全姉妹にそれぞれあたるため、これらの血と組み合わせるのも面白そうだ。
これらの考察を踏まえると、ジョーカプチーノを付けるのが面白そうだ。
ジョーカプチーノはNHKマイルカップの勝ち馬で、キャリアの後半ではスプリント路線で活躍した快速馬。
種牡馬としても数少ない産駒からニュージーランドトロフィー勝ち馬のジョーストリクトリや端午ステークス勝ち馬のマイネルバールマンを出しており、そのスピードは高い確率で産駒に伝わっている。
配合的にも母母ジョーユーチャリスがHyperionの4・5×5を持ち、さらには母の父フサイチコンコルド経由でCaeleron=Videoの4×3クロスが生じるため、前述の条件を全て満たしている。
ジョーカプチーノの種牡馬としてのポテンシャルの高さ、そしてスプリンターとしての適性の高さがエリモトゥデイとの組み合わせで活きるのではないかという期待を込めてこの配合を推奨する。

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2018年最初は、Storm CatとFirst Rose≒Tom Fool≒Spring Runの話

2018-01-04 11:52:43 | 配合論

あけましておめでとうございます
本年も当ブログをよろしくお願いいたしますm(_ _)m

ハイレベルな2017ファーストシーズンリーディングは、1位ロードカナロア、2位ヘニーヒューズ、3位オルフェーヴルという結果になりましたが(JRAでも総合でも)、これを「パーフェクト種牡馬辞典」「サラブレ」で◎→○→▲でズバリ当てた血統屋がいたらしいです
「カナロア産駒は父より距離適性長めになりそう」「オルフェーヴルは大物一発で3着に追い込んでくる」、ここまで言い当てるとは…と自画自賛から始まる2018年(・∀・)






ロードカナロアは母父Storm Catでヘニーヒューズは父父Storm Cat、この血の芝ダ兼用のマイルのスピードの優秀さは今さら言うに及ばず

Storm Catの配合的なポイントは、Secretariatという最強のBMSを母父に持つこと、北米アウトサイダー血脈の名繁殖Crimson Saintを母母に持つこと、そして4代母First RoseがTom Foolとニアリーなこと(Menow、Bull Dog=Sir Gallahad、Equipoise≒Rowes Budが共通)、主にこの三つですかね











ちなみにこのFirst Roseは、上記のようにSpring Run(Red Godの母)ともかなりニアリーな関係です

昨年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬、つまり欧州2歳牝馬チャンピオンに選出されたHappilyは、Gleneagles(英愛2000ギニー)やMarvellous(愛1000ギニー)の全妹で、Decorated Knight(愛チャンピオンS)とも同血の間柄で、母You'resothrillingはGiant's Causewayの全妹にあたります





こんなベタベタのド良血、G1ぐらい勝って当然やんと言われるかもしれませんが、Northern Dancer3×4、Hopespringseternal≒Terlingua4×3、Hail to Reason5×5、そしてTom Fool≒First Rose≒Spring Runのトリプルニアリークロス6×6・6でもあり、なるほど父母の要所を押さえた配合になってるんですね

GalileoとBlushing Groomといえば産駒が好調なFrankelですが、FrankelにStorm Catをもってくると、Happilyと同じくTom Fool≒First Rose≒Spring Runのトリプルニアリークロスになる

そこで母系にStorm Catを持つFrankel産駒をTARGETで調べてみると、日本ではミスエルテ、モズアスコット、クーファディーヴァ、出走3頭とも勝ち馬で2頭がオープン馬でした



FrankelとStorm Catが出合うとHopespringseternal≒TerlinguaとTom Fool≒Spring Run≒First Roseのニアリークロスになるので、いかついFrankelを日本向きにナスキロ柔くTom Fool軽くする効果はあるだろうし、ソウルスターリングもStorm Catは持たないですがTom FoolとHopespringseternal≒Mill Reefのクロスは持っています

ちなみにモズアスコットの母父でミスエルテの母母父でもあるヘネシーは、ヘニーヒューズやヨハネスブルグの父でもあり日本で最も成功しているStorm Cat系といえますが、以下のようにFirst Rose≒Tom Fool5×4ですね



昨年の香港の年度代表馬Rapper Dragonも、Storm CatとデインヒルとBlushing Groomを通じるFirst Rose≒Tom Fool≒Spring Runのトリプルニアリークロスです



英ダービーの前売り1人気になっているSaxon Warriorはディープインパクト×Galileo×デインヒル、なるほど欧州仕様のディープという配合ですが、この名種牡馬3頭を通じてAttica≒Tom Foolの継続クロスを持つので、種牡馬になったらStorm Cat~Giant's Causeway牝馬との配合で成功しそうですね



新年早々湿っぽい話で締めたくないんですが、それにしてもメラグラーナとカナロアの仔は見てみたかった…

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サンデーサイレンスの血統表でみる「3/4同血」「1/4異系」「配合的な緊張と緩和」

2018-01-01 00:00:00 | 配合論

このエントリは毎年、年頭に再掲します

コーヒーブレイクさんの質問にお答えしているうちに、「3/4同血」「1/4異系」「ニアリークロス」「緊張と緩和」この4つについての例示がブログのトップに必要だろう…と思ったのでササッとつくりました

この4つを説明するのに最も適材なのは、やはり最も優れた種牡馬でした



サンデーサイレンスの父Haloは
Sun Princess≒Mahmoudの3/4同血クロス4×3
Pharos≒Pharamondのニアリークロス5・5×3
Blue Larkspur4×4
その父Hail to ReasonはPlucky Liegeの牝馬クロス4×4







サンデーサイレンスの母母Mountain FlowerはHyperion3×4で、サンデーサイレンスの母Wishing Wellはアウトブリード(4×4以上の強いクロスを持たない)



まとめると、サンデーサイレンスは

・3種類の強いクロスを持つHaloに、アウトブリードのWishing Wellを配した「緊張→緩和」の配合
・HaloもUnderstandingもHyperionのクロスを持たない(HaloはGainsborough6×5、UnderstandingはGainsboroughのクロスなし、ともにSeleneのクロスなし)ので、Hyperion3×4のMountain Flowerが「1/4異系」になっている
・Mountain Flowerはいわゆる北米血脈を全くと言っていいほど持たない(母系の奥にMan o'Warの顔が見えるだけ)ので、サンデーサイレンスは「3/4北米,1/4Hyperion」という言い方もできる

というわけでサンデーサイレンスの血統表には、「3/4同血」「1/4異系」「優秀な牝馬のクロス」「緊張と緩和」という笠理論の根幹、配合史に書いてあることほとんど全てが織り込まれているわけです

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欧リーディングサイアーに君臨しつづける大種牡馬Galileo…母母AllegrettaがAralia≒Almyra3×2で、このドイツ土着のDark Ronald系の血の凝縮が「1/4異系」となっている







北米血統のスピードの源泉Domino…わずか2世代19頭の産駒を通じて、今も世界中のサラブレッドに絶大な影響を与えている。血統表の3/4でLexington~Bostonの血のクロスを重ね、父父Alarmのところだけはこのラインと無縁の血で構成されている

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「2歳勝ち馬評価」12/28ぶんを更新&雑感

2017-12-31 13:34:30 | 配合論

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」12/28ぶんを2頭更新しました

◆キタサンブラック

キタサンブラックについては「母父バクシンオー問題」ばかりが先行したために、メインクロスのLyphard4×4にあまり触れてこなかったように思うんですが、ハーツクライ、アグネスワールド、レガシーワールド、メジロパーマー、メイショウサムソン、ニッポーテイオー、キンシャサノキセキ、マイネルラヴ、ニホンピロアワーズ、バブルカンパニー牝系のG1馬たち、ホワイトマズル産駒のG1馬たち
ディープインパクトとダンシングブレーヴというオリジナルな爆発力を誇った名馬2頭は別として、上記のように、Lyphardの血を引く大物は概ね4角先頭でベストパフォーマンスを発揮しています



キタサンもLyphard4×4+ウインドインハーヘアの粘着力持続力こそが最大の武器で、母父にスプリンターの血が入って先行する脚があったからこそ持続力粘着力が100%活きた、という言い方もできるだろうと
サンデーサイレンス×ウインドインハーヘアの中で唯一Lyphardらしくない(Halo≒Sir Ivorらしい)ディープインパクトは、産駒の代でLyphardをクロスしてもあまりLyphardっぽい馬が出ず、それこそバブルカンパニー牝系のディープブリランテ(Lyphard4×5)ぐらいかなG1馬では
おそらく種牡馬キタサンブラックはディープインパクトというよりハーツクライに近いタイプだろうし、ハーツクライがトニービンのナスペリオンを活かした配合で大物を出していることを思えば、キタサンブラック産駒はHaloのクロスはもちろん、バクシンオーの(テスコボーイの)ナスペリオンを狙っていく意識もあっていい
さっき競馬ブック誌の「有力新馬紹介」のグラビアを見ていたらディープインパクト×Medaglia d'Oroが2頭も載ってましたが、キタサンブラックとMedaglia d'Oroなんて面白いと思いますけどね

◆Wild Again

中山4Rが引退レースとなった平野優は、リトルゲルダの半弟アドバンスマルスで逃げて逃げて3着(12人気)
Wild AgainはBCクラシックを逃げ切って大穴をあけた馬で、Wild Againの血を引くとトランセンド、ティアップワイルド、ナイキマドリード、クラーベセクレタ(以上ワイルドラッシュ産駒)、シゲルカガ、サンライズプリンスなど一本気に先行して強い馬がよく出ます



TARGET調べによると、Wild Againを血統表3代目までに持つ馬がダートで逃げたときは、[104-51-42-220]勝率25%連対率37%単回値301複回値170、ダートで逃げた全馬の成績が勝率21%連対率35%単回値200複回値146ですから、やっぱり逃げたときのWild Againは怖い
Wild Againに限らずこのIcecapadeのラインは一本気なスピードをよく伝え、パイロ(母父Wild Again)やケイムホーム(母父Clever Trick)の産駒が新馬戦でいきなり激走したり逃げて穴になるのもWild AgainやClever Trickでだいたい説明できます





平野とのコンビで獲得賞金1位、オープンまで出世したスプリンターのルチャドルアスールは、二ノ宮厩舎所属でケイムホーム産駒らしい逃げ馬でした
平野とのコンビで獲得賞金4位のトキノセレブはワイルドラッシュ産駒で、JRA唯一の勝ち鞍は8人気での逃げ切り(なんか石塚さんがうなってた記憶がある)
そして二ノ宮厩舎が花道に用意したのは母母父Wild Againのアドバンスマルス、最後も平野らしい逃げで穴をあけて鞭を置いた



これが今年最後のブログ更新、一年間お付き合いいただきありがとうございました
来年もまあまあ、こんな感じでぼちぼちいきます
では皆さま良いお年をm(_ _)m

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朝日杯にまつわる血統の話(1)更新

2017-12-15 10:38:48 | 配合論

いくつか付け足したいこと(本文も血統表も)があったので更新しました

朝日杯FSで上位人気に支持されそうなタワーオブロンドンとファストアプローチは、Touch of Greatness≒Sadler's Wellsのニアリークロスを持つ点がひとつ共通します






Northern Dancer、Hail to Reason、Bimelech=Big Hurry、ハイインロー(Forli,Flower Bowl)が共通

Touch of GreatnessはElusive Quality(Gone West系のA級種牡馬)とRossini(ロベールパパン賞)を産んだ優秀な繁殖で、GraustarkやSir Ivorなど母系に入って優秀な血を多く引き、Elusive Qualityはショウナンアデラの、Rossiniはサトノクラウンの母父となったように、母系に入っても極めて優秀な血といえます

この2頭のようにTouch of GreatnessとSadler's Wells(Fairy King)を血統表内に併せ持つ馬は、JRAに22頭が出走し13頭が勝ち馬(勝ち馬率59%)、タワーオブとファストの他にもドーヴァーやブルーストーンなどの上級馬が出ており、Touch of Greatnessを引きSadler's Wells(Fairy Gold)を引かない馬は70頭出走し33頭が勝ち馬(同47%)ですから、このニアリークロスには一定の効果がみられる、と考えていいでしょう

ちなみにRaven's Pass(AW10FのBCクラシックと芝マイルのQエリザベス二世S勝ち)の代表産駒Via Ravennaも、母父SingspielなのでTouch of Greatness≒Sadler's Wells3×4で、母系にShirley Heights~Mill Reefの血が入るのも同じ


インプルーデンス賞(仏G3・芝1400m),ロートシルト賞(仏G1・芝1600m)2着

そしてこのことは、種牡馬サトノクラウンが母父として優秀であろうことや、Sadler's Wells=Fairy King持ち牝馬との配合がキラーコンテンツの一つになるであろうことも予測させます

ただし実馬の比較では、いかにもDawn Approachの仔らしいパワー体質とTom Fool的な脚捌きで中山や札幌を捲るファストに対し、タワーのほうは東京でルメールがジックリ差しに回るとなかなかの斬れ味を発揮、これは代々ナスフリート(Mr.Prospector,Verbatim,Fleet Nasrullah,Mill Reef)とナスキロ(Secretariat≒Sir Gaylord,Verbatim,Mill Reef,Hopespringseternal)、ナスペリオン(Mill Reef,Special)の組み合わせを重ね、全体としてMill Reef的な斬れ味を増幅した配合にもなっているからでしょう


Mill Reefはナスキロでもありナスフリートでもありナスペリオンでもある





Raven's Passのもう一頭の代表産駒で、ロイヤルロッジS(英G2・芝8F)に勝ったSteelerは母父がDarshaan~Shirley Heights~Mill Reefのラインなのが共通しますね



Darshaanは仏ダービー馬でMill Reef系でもなかなか日本向きの斬れ味がある血ですが(サニングデール、ダノンシャンティ、オディール、ファインニードル、タイキブライドル、レッドエルディストなどの母系に入る)、何度か書いているように、こういうフレンチなMill ReefやRivermanでジンワリ差させたらフレンチの鉄人が一番達者

「Darshaanを母系に引く馬」騎手ランキング(芝コース,騎乗数20以上)
ルメール[8-3-2-12]連対率44%単回値172複回値108
福永[9-13-3-32]連対率39%単回値97複回値81
横山典[3-4-3-11]連対率33%単回値24複回値79
四位[7-2-3-18]連対率30%単回値163複回値94
岩田[5-3-4-15]連対率30%単回値147複回値99
※ミルコ[4-1-1-8]連対率36%単回値85複回値60
※武豊[7-3-2-24]連対率28%単回値113複回値72

そもそもGone Westの系統は、Gold Digger(ナスフリート)とSecretariat(ナスキロ)にMill Reef(ナスフリート&ナスキロ)を合わせることで、Gone West系のスピードを斬れに転化することで、女傑Zarkava、欧マイル王Ribchester、他にもDarjina(仏1000ギニー、ムーランドロンシャン賞)、Almanzor(仏ダービー、愛チャンピオンS)、Zenda(仏1000ギニー)などなどフランスのマイル~中距離を制してきたという歴史があります





日本で走ったElusive Qualityでみても、ノーブルジュエリーやショウナンアデラの母オールウェイズウィリングなんかも(Mill Reefの代わりにRivermanを使って)やってることは同じですよね





ショウナンアデラの斬れが他のディープインパクト×Gone West系と比較して“濃い”のはRivermanが効いてるからでしょう

というわけで、タワーオブロンドンを一言コメントでいうならば、“Mill Reef斬れするGone West”“Mill Reef斬れするElusive Quality”ですかね

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朝日杯にまつわる血統の話(2)

2017-12-14 14:34:03 | 配合論

ディーマジェスティが皐月賞を勝ったときに、「ディープインパクト×Robertoはアンチニックスのように言われてきたが、不振なのは牝であって、牡の場合はコンスタントにオープン級が出ているし勝ち上がり率も高い」と書きました

母系にRobertoの血を引くディープインパクト産駒は、ディーマジェスティ、ステファノス、アドミラブル、シャイニングレイ、ゼーヴィント、サトノラーゼン、シルバーステートなどなど、賞金ベスト20にランクされるのは牡ばかりで牝はカワキタエンカぐらいかな



このセックスバイアスは2歳においてもハッキリ出ていて、牡は朝日杯で本命になりそうなダノンプレミアム(母父Intikhab)をはじめ、ヘンリーバローズ(母父Silver Hawk)やフランツ(母父ブライアンズタイム)など来春が楽しみな素材が出ていますが、牝はここまで10頭がデビューして勝ち上がったのはフィニフティとガールズバンドだけ

あと出走馬の血統表を見ていて気づいたんですが、ダノンプレミアムの母とカシアスの母はデインヒルとZienelle=Polish Precedentを通じてDanzigとBuckpasserをクロスしているのが同じですね



ダノンプレミアムの全兄ロードプレミアムはHabitat的後駆を受け継いで未だに後ろがペランペランで、東京でムーアがグイグイ追っても坂にさしかかるとフワッとしてますが、デインヒル的プリケツを引いた弟は坂のところで後続を一気に突き放してしまった

というわけで、ダノンプレミアムを一言コメントでいうならば、“お利口ミッキーアイル”ですかね

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チャンピオンズC3日前雑感

2017-11-30 11:02:10 | 配合論

社台が導入したドレフォン(BCスプリントなど9戦6勝の北米チャンピオンスプリンター)は、父Gio PontiがRaise a Native4×3で母EltimaasがVice Regent=ヴァイスリーガル4×4で自身は強いクロスなし
母父Ghostzapperはエクリプス賞年度代表馬でDeputy MinisterにWar Relic≒Eight Thirtyの血を重ねており、そこにStorm Cat系ですから、これは「ヘニーキセキやヘニーフレンチをうちでもつくるぞ!」という思惑を感じます(・∀・)







ヘニーヒューズが成功し、ダノンレジェンドは初年度から人気を集め、War Front直仔のアメリカンペイトリオットとザファクターが立てつづけに輸入され、そしてドレフォンの導入、これらは同一線上にある動きといえ、「フジキセキ×Deputy Ministerの次」をにらんだ動きともいえる

こないだの研修では「TapitやWar Frontがリーディング上位に君臨する北米において、Relaunchという血は非常に重要なキーマンである」というような話をしていたんですが、細田さんあたりは内心ニヤニヤしながら聞いていたんやろうなあ…(^ ^;)

チャンピオンズCに出る馬の血統表を改めて見ても、名馬Man o'Warのパワーを最も伝えたのはWar RelicとEight Thirtyであり(Fair PlayとFairy Goldをクロスするニアリーな血)、これにGood Example~Deputy Ministerが絡んで、今でもダートのオープン馬の多くはMan o'Warに支配されているのだ、ということをしみじみ実感できる



アグネスデジタルにStorm CatにDeputy Minister、プリサイスエンドにラシアンルーブル、シニスターミニスターにSquander4×4、ゴールドアリュールにリアルシャダイにHer Honor=Countess Fleet6×6、ゴールドアリュールにフレンチデピュティにCox's Ridge、プリサイスエンドにフジキセキ、カネヒキリにRelaunchにStorm Cat、そして泣く子も黙るフレンチデピュティ×フジキセキ
みんなWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに、偉大なビッグレッドに支配されているといえる

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ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由(2)~代表産駒はNureyevとNijinsky

2017-11-13 02:06:07 | 配合論

これは来週の軽種馬農協青年部の研修用にまとめていたネタなのですが、ハービンジャーの代表産駒(G1連対馬)、ペルシアンナイト、ディアドラ、モズカッチャンの3頭は、いずれも母系にNureyevとNijinskyを持っています







「ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由」でも書いたように、社台グループがハービンジャー導入を決めた理由として、父Dansiliが日本向きのナスペリオン的な斬れをよく伝える、というのが一つあったのだと

だからハービンジャーにNureyev(母Specialがナスペリオン)をもってくることで、ナスペリオン的な斬れを引き出すことができるのだろう…ということもそこで書きました





そして2006年の凱旋門賞、直線先頭に立ったディープインパクトにRail Linkが襲いかかって差し切ったあのレースが、Dansiliに着目する決定打となったであろうことも想像に難くない

社台グループの野望を打ち砕いたナタの斬れ味、それを日本で再現すべく、Dansiliの代表産駒ハービンジャーを導入し、Nureyevの血を引く繁殖に配して、2年目の産駒からペルシアンナイトとディアドラが出た

あれから十年、凱旋門賞のタイトルには未だ手が届きませんが、敗戦から得られたものもいろいろあったのだと、Rail Linkの血統表を見ると改めて思います

ハービンジャーにNureyevとNijinskyを持ってくるというのは、ナスペリオンとNijinskyをクロスすることであり、それはナスペリオン的な斬れ味を発揮できる体質と体躯を得ようとすることであり、それはつまりハービンジャーやDansiliの斬れがHasili由来だという根拠ともなる

ただしモズカッチャンは父(Northern Dancer4・6×4・5)も母(Northern Dancer5・5・7×5・5)もNorthern Dancerのクロスが過多で、だから配合はペルシアンナイトやディアドラほどほめてはきませんでした



ハービンジャーの活躍産駒でみても、重賞連対馬11頭のうち、母がNorthern Dancerのクロスを4×4以上の濃さで持つのはモズカッチャンとアグネスフォルテだけで、こういう配合は基本的には私は推奨しないし、あまり真似するべきでもないだろうとエリザベス女王杯を勝った今でもそう言います

NureyevとNijinskyをもってくるのが黄金配合ならば、その両方を併せ持つキングカメハメハ肌との配合は大成功して不思議ないのですが、ハービンジャー×キングカメハメハはJRAに10頭が出走し勝ち馬は3頭だけ

しかもモズカッチャン以外の2頭は1勝馬で、今のところ成功しているとまではいえず、それはNorthern Dancerクロスが過多になりがちだからでしょう

今日は朝イチでキャロ会報の原稿を入稿(次号は「血は水よりも濃し」拡大版です)、それから荷物をまとめて名古屋入りするので、レース回顧はぷらっとこだまの車内で書くことにします

ハービンジャーとDansiliがナスペリオン的に斬れる理由
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7ee3062dfc82b5ee11f67c822003c635

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配合大喜利「メジロフォーナに合う種牡馬を探せ!」

2017-11-08 22:23:29 | 配合論

今月下旬に胆振軽種馬農協青年部のグループ研修(第4回)があり、今回は栗山さんと私がリクエストされた繁殖牝馬に合うと思われる種牡馬を選んで、ケーススタディ的に配合解説するという時間が設けられることになりました

各牧場さんからいただいたリクエストの中から6頭ずつ担当することになり、昨日送られてきたリストを眺めていたんですが、最も難しくて最も面白そうなのがレイクヴィラさんちのメジロフォーナで、「これ面白そうなので、私のブログで大喜利やっていいですか?」と岩崎義久さんにお聞きしたら快諾していただきました(・∀・)

というわけで、今日から一週間ほど「メジロフォーナに合う種牡馬を探せ!」大喜利を開催いたしますので、何か浮かんだらどしどし書き込んでください(・∀・)よろしくお願いします



本繁殖メジロフォーナはJRA3勝、ここまでの産駒はシゲルドンタク(牡、父タイキシャトル)、ツボミ(牝、父スペシャルウィーク)、メロディーア(牝、父ディープブリランテ)と未勝利に終わっています

ツボミなんかは[0-4-1-2]とあと一歩で勝ちを逃しつづけ、Aureole5×6だけにちょっと馬群を嫌がるところがもどかしかったのですが能力は感じさせてました(1歳はヴィクトワールピサの牝でシルクの募集馬)
http://www.jbis.or.jp/horse/0000887430/

母母メジロチェイサーはメジロライアンやメジロフルマーを産んだ名繁殖牝馬で、メジロ血統でも最も底力を誇ったシェリルの牝系

父ナリタトップロードはテイエムオペラオーのライバルとして活躍した菊花賞馬で、母父フレイズはBCターフの勝ち馬、フレイズの母Zalataiaはディクタスの海外の代表産駒でオークツリー招待やドーヴィル大賞典の勝ち馬





岩崎さんからの情報では
・メジロフォーナは現役時は500キロ超で出走した大型馬で、ノド鳴りを手術したことがある
・産駒は概して成長が遅めで、2歳になっても成長しつづける感がある

サッカーボーイとZalataiaを通じるディクタス3×4ですから、たしかにスタミナに振れた配合というべきで、ノドが鳴らなければもう少し長い距離で活躍したのかなあ…とも
では名案妙案お待ちしておりますm(_ _)m

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ヘニーヒューズの砂のツボ(2)~ヘニーキセキにつづいてヘニーフレンチも

2017-11-08 11:50:24 | 配合論

「Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleの血の強化は、走るダート馬を出すのに必須と思われる。Deputy Ministerやフジキセキの血を引く牝馬との配合は成功するはず」(『パーフェクト種牡馬辞典』ヘニーヒューズの「血統チェック」より)

土曜にらいおん君と「東5新馬は面白い配合のStorm Cat系がいっぱい出てるねえ~」という話をしてたんですが、「ヘニーキセキ」「ヘニーフレンチ」を猛プッシュしてきた私としては、「ヘニーフレンチ」JRA初出走となるマコトモンジョワは(事前に実馬を確認できなくとも)馬券にしてみたかった

東京5R 2歳新馬
◎12.マコトモンジョワ
火曜にヘニーヒューズ×フジキセキのドンフォルティスが北海道2歳優駿を完勝。先週土曜には同じ配合のプロミストリープが新馬を圧勝。3月に発行した『パーフェクト種牡馬辞典』で「ヘニーヒューズ×フジキセキはダートで成功するだろう」と書いてきたが、同じ理由でヘニーヒューズ×フレンチデピュティの組み合わせにも注目している。ちなみにダートで新馬勝ちしたオーヴァーライトは母母がフレンチデピュティの姉だ。ヘニーヒューズ産駒はストライドで走るので東京コースも合っている。



そして5Rのパドックを見ながら「ミスターメロディはStorm Cat系のダート馬として文句のつけようがない配合」とも書いておきました

結果はミスターメロディが「おおおお前はモーニンか!それともアジアエクスプレスか!」という圧巻のレコ勝ち、マコトはゲートをもっさり出て最後方も、直線は追えば追うほど伸びる感じで3着

馬券的にも大勝利やったんですが、ヘニーキセキやヘニーフレンチを馬主生産者にも一口POGでも推してきた私としては、思惑どおり近未来ダート黄金配合になりそうなのがホッとしています





ミスターメロディはStorm Cat×Deputy Minister×In Reality、マコトモンジョワはStorm Cat×Deputy Minister×Affirmed、やってることはドンフォルティスと寸分違わない

地元新冠の村田牧場さんが「全体に柔らかい産駒が多い」と評するヘニーヒューズですが、こないだ三輪さんとヘニーヒューズの話をしたときに、「フレンチデピュティを柔くしたイメージですかね。望田さんふうに言うとフレンチデピュティの甘酢漬け?」

ヘニーヒューズ産駒はここまでJRAのダートで8勝をあげていますが、内訳は京都ダ1400で3勝、福島ダ1150と中京ダ1200と東京ダ1400と阪神ダ1400と札幌ダ1700で1勝ずつ、ヨハネスブルグと同じStorm Cat~ヘネシーのラインなのに夏の2歳戦で思ったほど出脚がよくなかったのは、小回り1200より大箱1400向きのストライドで走るタイプが多いからではないかと

下記エントリ「ヘニーヒューズの砂のツボ」では、女傑Beholder(ヘニーヒューズの北米での代表産駒)の配合についても説明していますが、今年のBCジュヴェナイルターフに勝ったMendelssohnは、そのBoholderやキャッシュコールフューチュリティ(米G1・AW8.5F)のInto Mischiefの弟にあたります

Leslie's Lady(父Tricky Creek)
├Into Mischief(父Harlan's Holiday)
├Beholder(父ヘニーヒューズ)
└Mendelssohn(父Scat Daddy)

このように3頭の父はいずれもStorm Cat系で、このスーパーニックスの根拠も牝祖PatelinがEight Thirty≒War Relic3×3・4であることで説明できますね





門別でドンフォルティスが、デルマーでMendelssohnが、東京でミスターメロディが、Eight Thirty≒War Relic≒Good Exampleが各地でうなりをあげる

ヘニーヒューズの砂のツボ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bcec2c6e21bd250180eb70f6078d45f0

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