栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

11/26,27の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-11-30 19:24:48 | POG

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したクファシル(牡2歳)が土曜阪神5Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

クファシル(牡・父モーリス・母グルヴェイグ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103356/
アンドヴァラナウト(ローズS)、ゴルトベルク(OP)、ヴァナヘイム(京都2歳S-2着)の半弟。母グルヴェイグはマーメイドS(G3)の勝ち馬で、エアグルーヴ牝系から受け継いだ特別な能力を産駒に伝えている。本馬もよほど馬が悪くなければ兄姉級の競走馬となるはず。「モーリス×ディープ」は好成績で、成長力が持ち味。(栗山)

■『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で栗山求が推奨したタスティエーラ(牡2歳)が日曜東京6Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。

タスティエーラ(牡・サトノクラウン・母パルティトゥーラ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103532/
父サトノクラウンは宝塚記念(G1)や香港ヴァーズ(G1・芝2400m)など芝中距離で6つの重賞を制覇した。その全姉ライトニングパールはイギリスの2歳G1勝ち馬。母パルティトゥーラは芝1600mで3勝。3勝クラスまで出世した。2代母フォルテピアノはダートテイストの強いスピード型の配合で、父サトノクラウンは欧州寄りの重厚なタイプなのでバランスが取れている。芝向きの中距離タイプ。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で望田潤が推奨し、『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤と栗山求がダブル推奨したレヴォルタード(牡2歳)が日曜東京4Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父エピファネイア
母バウンスシャッセ(ゼンノロブロイ)
牡 募集価格:8000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
母バウンスシャッセは重賞3勝の一流馬。その母リッチダンサーはムーンクウェイクやコントラチェックなどを産んだクラブ馴染みの名繁殖です。エピファネイアとの配合はサンデーサイレンス4×3、Sadler's Wells=Fairy King4×4を軸とする父母相似配合で、競走能力の高い父母の相似配合ですから、オーソクレースのように信頼度が高い配合といえます。エピファネイア×ゼンノロブロイもシーズンズギフトなどが出て確率の高い組み合わせで、本馬も父のしなやかさ伸びやかさと母父のパワー体質の発現が絶妙で、母母リッチダンサーがマイラー資質なのも配合全体のバランスとしては良好です。ベタでお高いですが、エピファではこれとクルミナルがやはりいいと思います。(望田)

レヴォルタード(牡・父エピファネイア・母バウンスシャッセ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
ムーンクエイクやコントラチェックの甥で、母バウンスシャッセは愛知杯など重賞3勝。エピファネイア×ゼンノロブロイはシーズンズギフトやヴェローナシチーと同じ。本馬はSadler's Wells=Fairy Kingの全きょうだいクロス4×4も光る。競走能力の高い父母の相似配合なので信頼できるだろう。母母リッチダンサーがマイラー資質なのもバランス良好。(望田)

レヴォルタード(牡・父エピファネイア・母バウンスシャッセ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103524/
母バウンスシャッセは中山牝馬S(G3)、フラワーC(G3)、愛知杯(G3)を勝ち、オークス(G1)でも3着と健闘した名牝。その兄弟にはコントラチェック(ターコイズS、フラワーC、オーシャンS)、ムーンクエイク(京王杯スプリングC)がいる。活力あふれるファミリーで、まだまだ大物を送り出せるだろう。「エピファネイア×ゼンノロブロイ」はシーズンズギフト(ニュージーランドT2着)、ヴェローナシチー(京都新聞杯2着)と同じ。Sadler's Wells=Fairy King4×4は好ましい。母と同じく中山コースが得意であれば皐月賞(G1)が狙い。(栗山)

■日曜東京5R1勝クラス ライラスター(一口・栗山)
■日曜東京12RジャパンC2着 シャフリヤール(ディープ・栗山)
■日曜東京12RジャパンC3着 ヴェルトライゼンデ(POG・望田)

1か月ぶりに札幌に舞い戻ってきました
山積みのお仕事を片付けて、12月は何とか平常運行に戻していくぞと気合を入れなおしていたら、種牡馬辞典の割り当てがででーんと送られてきてまた気を失いそうに…

コメント (3)
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第42回ジャパンC回顧~元祖鬼神、タイトな追い比べを割る

2022-11-28 10:41:08 | 血統予想

東京12RジャパンC
◎8.デアリングタクト
○3.ヴェルトライゼンデ
▲14.ダノンベルーガ
△5.グランドグローリー
△9.ユニコーンライオン
×6.ヴェラアズール
×15.シャフリヤール
東京2400という日本競馬を象徴するコースで行われるジャパンCは、日本の芝中距離戦の最高峰に必要なもの、日本の中距離の名馬とはこういうものだということを各国に証明するレースだと思っている。一昨年のJCでアーモンドアイとコントレイルと歴史的な叩き合いをやったデアリングタクトが◎。JC史上に残る圧勝を演じたエピファネイアの代表牝駒。鞍上のマーカンドはムーアばりの鬼神の追いですっかり人気者になった。オールカマーはイン伸び馬場で外を回らされ、エリ女は外伸び馬場で内枠に泣きとチグハグで不完全燃焼なレースがつづくが、つまるところどちらも力負けではない。なのにG1を勝ってないダノンベルーガやヴェラアズールやヴェルトライゼンデより人気がない。
ダノンベルーガは春よりはかなり馬が良くなったがまだ成長途上、完成手前のハーツにはちがいない。ヴェラアズールは今年のメンバーなら人気になるのはわかるが、過去のJC勝ち馬たちに比肩するレベルにはまだ達していないと思う。ヴェルトライゼンデもオールカマーは外を回らされたからノーカン。叩いて出来は絶好に見えるが、半分ドリームジャーニー的な走法だからJCよりは有馬か。シャフリヤールは秋天のパドックでも違和感を感じたが、芝で追った一週前調教の映像もピンとこない。ダービーを勝った頃のようなあのヌメヌメ感が戻ってこない。馬の資質がアルアインと同じようなベクトルに寄ってきているように思えてならない。
外国馬ではグランドグローリー。昨年も日本適性が一番高いのはこれだと書いておいたが、今年も各馬の調教やVTRを見た感想は同じ。昨年ぐらいは走る。ユニコーンライオンは本来大箱向きだし、単騎逃げで後続はノーマークだろう。

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例によってNETKEIBAの全頭解説から1~3着を

ヴェラアズール
アヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオー、ナサニエルの甥で、エルカスティージョのイトコ。母母アドマイヤサンデーは阪神牝馬特別2着。牝祖Madeliaは仏オークス馬。父エイシンフラッシュはダービーと秋天に勝ちオニャンコポンやタマモメイトウなどを輩出。大型で伸びのある体型で、母父クロフネのパワーも受け、戦績どおり大箱ベター坂コースベターの中距離馬。フラッシュ産駒だけに京都大賞典のように外に出したほうが伸びる感じはありそう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



シャフリヤール
アルアインやダノンマジェスティの全弟で、アルナシームの叔父。母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。母父Essence of Dubaiはスーパーダービー(米G2・ダ9F)などに勝った。アルアインよりもディープインパクト的な体質でしなやか俊敏だが、アルアイン同様ベスト距離は2000だろう。昨年のJCは3着。前走秋天ではパドックの気配が絶好調には見えなかった。ここ目標にワンランク上げてこられるかがポイント。(距離○スピード◎底力◎コース◎)



ヴェルトライゼンデ
ワールドプレミアやワールドエースの3/4弟で、欧G1を3勝したManduroの甥。母マンデラは独オークス(独G1・芝2200m)3着で、母方にはドイツ血脈とHyperionのスタミナが強い。しなやかかつ重厚な体質は兄たちと似て、ワールドプレミアのような距離適性や成長曲線になるだろうと予測してきた。オールカマーは仕上がり自体は良かったが、イン伸び馬場で外々を回らされたぶん伸びきれず。地力はG1でも足りるので持続戦になれば浮上。(距離◎スピード○底力◎コース○)



まだマイルCSの回顧も書いてないんですが、レースの記憶が鮮明なうちにJCをサラサラ書いてしまおうと…今日は東京、明日は名古屋でまだまだ多忙なのです…サラサラのスープカレーみたいな回顧です

ユニコーンライオンが予想どおりハナに立つと後続を引きつけるように逃げ、前後半1200mでいうと73.3-70.4、レース上がり34.2は過去10年で2番目の速さで(1位はジェンティルドンナが勝った13年の34.1)、JCにしては上がり特化のレースになったといえるかと

ちなみに過去5年の前後半は以下のとおり
21年74.5-70.2
20年69.4-73.6(キセキ大逃げ)
19年72.5-73.4
18年71.7-68.9
17年72.3-71.4

しかし上がりのケイバで前残りになったわけではなく、今日の高速馬場でこれだけ上がり特化になると外国馬は対応できず、上位人気の日本馬5頭、脚力のある日本馬5頭がそのまま掲示板を占める結果に

このペースですから馬群は一団で直線へ、世界の名手たちがトップクラスの馬に乗ってますからなかなかタイトな追い比べになり、ダノンベルーガが内外から抜かれるときに挟まれる形で後退、デアリングタクトは馬群を割りかけたときに進路を締められて立て直すロスがありました

ヴェラアズールはスタートは一息で最初は15番手ぐらい、そこから1頭ぶんのスペースをジワジワ押し上げ、2角ではもうヴェルトライゼンデの直後につけていたのがさすがで、マーカンドがムーアと似た鬼神追いで人気者になってますが、ムーアは何をやっても一流ですから、世界の一流とはそういうことなんですよね

直線もスペースを探しながら、左右に切り返しながら、でも決して手綱を引っ張ってないし減速もしていないという、今日のヴェラアズールはムーアでなければ勝てなかったかもしれないというぐらいのJC史上に残る名騎乗でした

ついにエイシンフラッシュ産駒がG1を、母父クロフネの牡がG1を勝ったわけですが、エイシンフラッシュの種牡馬成績が高いところで安定しなかったのはドイツ血脈が強いアウトブリードだからで、ヴェラアズールの場合は母ヴェラブランカがNorthern Dancer≒Icecapade4・5×4なのが定型としてほめられます

ヴェラブランカはアヴェンチュラ、トールポピー、フサイチホウオーの半姉妹で、鋭いというより力強いストライドはエイシンフラッシュよりもこの牝系のイメージが強く、トールポピーが斜行せずに馬群を割ってきたというゴール前でした

シャフリヤールは予想コメントにも書いたように、3歳時のあのヌメヌメしたウナギのような皮膚感、サンデー直仔のG1馬がこんな質感が多かったのですが、それがなかなか戻ってこない

おそらくアルアイン的なベクトルに寄ってきたと思われる今、東京でストライド勝負になったらちょっと厳しいのではと疑ってましたが、そういう意味では上がり4Fの勝負になって一番プラスやったのはシャフリヤールやと思いますね

実際直線半ばから一頭だけ違う回転の速さで一気に先頭に立ったんですが、ゴール前では左手前に替えて失速気味で、ゴール直後は4番手に落ちていました

この絶好のペース展開でもヴェラアズールに負けてしまったというのは、タラレバ主観を承知でいうならば、3歳時のウナギのシャフリなら勝ってたんじゃないかとも思いますね

ヴェルトライゼンデとデアリングタクトが好走したことで「インベタオールカマー外差しノーカン説」がますます有力になったといえるし、エリ女で内を走った組の巻き返しも今後あるでしょうね

あのオールカマーもけっきょくのところ、2頭で外を回してマッチレースをやってたわけで、それでデアリングがヴェルトをギリギリ差したわけで、内を走った馬たちとは別のレースをしていたんですよね

今日もスムーズならヴェルトは差していたと思うし、勝ち馬にも並ぶところまでいったと私は思っていますが、まあでもデアリングタクトが終わってないことを証明してくれたのはよかった

外国馬は今年もやっぱりグランドグローリーが最先着でしたが、これを最後に社台ファームで繁殖入り

Alzao=Light of Hopeの全きょうだいクロス3×3をもち、Alzaoといえば名うてのフィリーサイアーでウインドインハーヘアの父でもありますから、繁殖としても非常に楽しみな馬ですね

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日曜のボツ予想~新馬戦はパドックを見て

2022-11-27 10:20:59 | 血統予想

すんません多忙につき日曜のボツ予想も休みですm(_ _)m 来週札幌に戻ったら通常営業になると思うんですけが…新馬戦は面白そうなのでパドック見て何か考えますね

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではジャパンCと京阪杯と白菊賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではジャパンCを予想していますので、日曜もよろしくお願いします


http://yoso.netkeiba.com/?pid=yosoka_profile&id=24&rf=umatop
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土曜のボツ予想~今週もお休みで

2022-11-26 08:48:21 | 血統予想
すいません多忙につき本日のボツ予想はお休みで…マイルCSの回顧も放置したままですが、やっぱり書くからにはちゃんとレースを見直して書きたいので、その時間が全くとれませんでしたm(_ _)m 週明けにJCとまとめてやります…

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では京都2歳Sとカトレア賞と江坂特別を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」では京都2歳Sを予想していますので、今週もよろしくお願いします


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11/19,20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-11-22 17:35:08 | 共有クラブ

すいません相変わらずやることが山積みで、しかも昨日から名古屋~東京と移動してきて、マイルCS回顧もまだ手をつけていない状況ですm(_ _)m というわけで今週も報告のみで…

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2020)』で望田潤と栗山求がダブル推奨し、『望田潤のPOG好配合馬リスト(2021)』で望田潤が推奨したセリフォス(牡3歳)が日曜阪神11RのマイルCS(G1・芝1600m)を勝ちました。

★ジーワンサラブレッドクラブ
父ダイワメジャー
母シーフロント(Le Havre)
牡 募集価格:4000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104462/
母シーフロントはフランスで走り、重賞勝ちこそないもののジャンロマネ賞(仏G1・芝2000m)で4着という成績があります。母の父Le Havreは仏ダービー馬で、アヴニールセルタン、ラクレッソニエール(いずれも仏二冠牝馬)、プールヴィル(フィリーズレビュー)などの父。異系の血で構成されながら日本の高速馬場にも適性があるため、ブルードメアサイアーとして注目の存在です。スイートピーS(L)を勝ったデゼルも母の父がLe Havreでした。本馬の父はダイワメジャー。母方にBlushing Groomを持つ同産駒はメジャーエンブレム、コパノリチャード、ロジチャリスをはじめ多くの活躍馬が誕生しています。母はフランス産馬ですが、アメリカ血統の要素も濃く、高速馬場のスピード勝負にも十分対応可能でしょう。芝向きのマイラーとして期待できます。(栗山)
6/19追記
母シーフロントはベルトランデュブルイユ賞(仏G3・芝1600m)3着。母父Le Havreは仏ダービー馬でプールヴィルの父でデゼルの母父。Halo≒Red Godのニアリークロス3×5・6・6、母父Le HavreがLe FabuleuxやOcarinaやCrepelloを引く中距離本格派ですから、ダイワメジャー黄金配合に認定できます。歩きにしなやかさと重厚さがあり、こういうメジャー産駒はNHKマイル路線で期待していいでしょう。(望田)

セリフォス(牡・父ダイワメジャー・母シーフロント)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2019104462/
母シーフロントはベルトランデュブルイユ賞(仏G3・芝1600m)3着。母父Le Havreは仏ダービー馬でデゼルの母父。Halo≒Red Godのニアリークロスを重ねつつ、母父がLe FabuleuxやOcarinaやCrepelloを引く中距離本格派というダイワメジャー黄金配合。早々と入厩して乗り込まれているが、メジャーにしては肉付きがガチムチしてないのがいいと思う。NHKマイルまで期待したいマイラー。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で栗山求が推奨したパルクリチュード(牝2歳)が日曜福島6Rの新馬戦(ダ1700m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父Gun Runner
母グローバルビューティ(Global Hunter)
牝 募集価格:2600万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103361/
5月21日と遅生まれなので、現時点で401kgという馬体にはまだ成長の余地があります。とはいえ、父Gun Runnerは平均以下のサイズだったので、これから500kgまで増えることもないでしょう。父はケンタッキーダービー(米G1)で3着となったように、早い時期から頭角を現しましたが、本格化したのは3歳秋以降。ブリーダーズCクラシック(米G1)やペガサスワールドC(米G1)を含め、4歳6月からG1を5連勝し、年度代表馬に選出されました。種牡馬成績も優秀で、初年度産駒がデビューして間もないにもかかわらず、すでにG2勝ち馬を2頭出し、現時点で米2歳種牡馬ランキングの首位を走っています。日本でも外国産馬のグランアプロウソ(といっても母は日本で走ったフィドゥーシアですが)が芝1200mの新馬戦を快勝して1戦1勝です。母グローバルビューティは芝血統で、南米アルゼンチンで芝2000mのG1を勝ちました。2代母Kiwi Girlは、ストラヴィンスキー≒Starlyte Girl1×1といってもいい強度の父母相似配合。したがって、その娘グローバルビューティは繁殖牝馬としてもおもしろい存在です。ダート専用ではなく芝でもそれなりにやれそうです。中距離がベストでしょう。(栗山)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤がダブル推奨したスキルヴィング(牡2歳)が土曜東京2Rの未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父キタサンブラック
母ロスヴァイセ(シンボリクリスエス)
牡 募集価格:3400万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103722/
半兄ヴァーンフリート(父リオンディーズ)につづくピックです。シンボリクリスエスはNorthern Dancerの血を全くもたないので、その娘はキングカメハメハやオルフェーヴルなどNorthern Dancer系の強いクロスをもつ種牡馬との配合で成功しています。Lyphard4×4のキタサンブラックとの配合も方向としては悪くないでしょう。とはいえ、キタサンブラック×シンボリクリスエスだと巨大でややもっさりした中距離馬のイメージもあるのですが、そこは泣く子も黙るソニンク牝系。歩かせるとHaloクロス馬らしい体質や牝系由来の俊敏さも感じさせる身のこなしなのはさすがで、「3/4Northern Dancerクロス」「1/4マイラー」の好中距離馬にまとまった感があります。(望田)

スキルヴィング(牡・父キタサンブラック・母ロスヴァイセ)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103722/
サンデーサイレンス3×4で「3/4Northern Dancerクロス」「1/4シンボリクリスエス」というオーソドックスな好形。キタサンブラック×シンボリクリスエスだともっさり巨大な中距離馬というイメージだが、そこは泣く子も黙るソニンク牝系。Haloクロスらしい体質や、牝系由来の俊敏さを感じさせる身のこなしを見せている。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』で望田潤が推奨したハチメンロッピ(牡2歳)が日曜東京1Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

★ターファイトクラブ(当歳)
父キンシャサノキセキ
母メイショウユウゼン(タイキシャトル)
牡 募集価格:2200万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2001100575/
カッパツハッチの全弟で、関東オークス3着シラヤマヒメの半弟で、ローマンエンパイアの甥。母メイショウユウゼンはCosmah4×4、Nijinsky≒Storm Bird4×3、Round Table5×4と強力な父母相似配合。そこにアウトブリードのキンシャサノキセキをもってきた好配合です。またキンシャサノキセキ×タイキシャトルはJRAに9頭が出走し、モアナ(5勝)、ヴァニラアイス(現役3勝)、アスクジョーダン(現役3勝)など6頭が平地で19勝をあげており、信頼度の高い配合といえます。いかにも芝スピードタイプに完成しそうで実馬も出来もいいですね。(望田)

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2021)』と『POG種牡馬別好配合馬リスト(2022)』で望田潤がダブル推奨したハンベルジャイト(牝2歳)が日曜阪神1Rの未勝利戦(ダ1400m)を勝ち上がりました。

★キャロットクラブ
父ジャスタウェイ
母ココシュニック(クロフネ)
牝 募集価格:2200万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103367/
母ココシュニックはJRA3勝で、ステファノスをはじめJRA出走産駒7頭中6頭が勝ち馬となっている有能な繁殖。そこにジャスタウェイで、IIcecapade4×5など緩い父母相似配合になりました。ポイントは3代母の父Chief's Crownで、ハーツクライ×Chief's Crownはヌーヴォレコルトなどが出た有名なニックスですが、ジャスタウェイ×Chief's CrownもJRAに9頭が出走し、ヴェロックス、マスターフェンサー、ラブミーファイン、ベルヴォーグなど5頭が勝ち馬となっており、トニービンのナスペリオンを活かす配合として依然有力t。ジャスタ産駒らしい長手の体型ですが、母方のパワーも適度に表現されていてあまり緩さがないのがいいですね。わりと早期から動けそうな大箱向きの中距離馬=女ヴェロックスのイメージでピックします。(望田)

ハンベルジャイト(牝・父ジャスタウェイ・母ココシュニック)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020103367/
母ココシュニックはステファノスをはじめ出走産駒7頭中6頭が勝ち馬となっている有能な繁殖。ハーツクライ×Chief's Crownはヌーヴォレコルトなどが出た有名なニックスだが、ジャスタウェイ×Chief's Crownもマスターフェンサーやヴェロックスなどよく走っている。使い出しも早そうで、一口ピックしたときの“女ヴェロックス”のイメージのまま順調にきてます。(望田)

■土曜阪神7R1勝クラス プレミアスマイル(一口・栗山)
■土曜東京11R東京スポーツ杯2歳S2着 ダノンザタイガー(POG・栗山)
■土曜東京11R東京スポーツ杯2歳S3着 ハーツコンチェルト(一口・望田&栗山)
■日曜阪神7R1勝クラス ラクスバラディー(一口&POG・望田)
■日曜福島9R磐梯山特別 マイネルメサイア(一口・栗山)
■日曜阪神9R2勝クラス カラフルキューブ(一口・栗山&POG・望田)
■日曜東京11R霜月S ドライスタウト(一口・望田)

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日曜のボツ予想~青葉賞5着です

2022-11-20 10:01:35 | 血統予想

南部は渋った(昼から降る予報)東京2400ならドゥラメンテ≒セシルブルース1×3のスワーヴエルメ
スルメのくせに相変わらず緩いんですが、去年の青葉賞ではテーオーロイヤルやレッドヴェロシティと僅差の5着ですから、人気になってますがここは決めたい鞍でしょう



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではマイルCSと赤松賞と再度山特別を予想していますので、日曜もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


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土曜のボツ予想~は休みます

2022-11-19 10:11:30 | 血統予想

もともとお仕事山積みのところへウィルテイクチャージ大喜利がバンバン舞い込んできて、まあ忙しいのはありがたいことなのですが、予想のほうはNETKEIBAの有料3つやるのが精一杯でした m(_ _)m
これから競馬観ながら他の仕事しますが、何か閃いたらコメント欄に書きますね



そのダーレージャパンが導入したWill Take Chargeですが、日本でのUnbridled's Songウケを狙った部分も当然あるんでしょうね
イメージとしてはちょい速いダンカーク、日本だとUnbridled's SongのGrand Splendor≒Incantation4×3とデヒアのSecretariatにSir Ivorを合わせる配合が成功しそうで、それといかにも肌に回ってよさげな血ですよね



必殺のRubiano≒Tap Your Heelsでデュードヴァンみたいなの狙う手ももちろんあります

NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」では東京スポーツ杯と秋色SとアンドロメダSを予想していますので、今週もよろしくお願いします(競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」は栗山さんの担当)


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11/12,13の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-11-15 09:24:12 | POG

■土曜阪神11Rデイリー杯2歳S2着 ダノンタッチダウン(POG・望田&栗山)
■土曜東京12R2勝クラス レヴァンジル(POG・望田)
■土曜阪神12R2勝クラス アグリ(POG・望田)
■日曜東京7R1勝クラス ヴァーンフリート(一口・望田&栗山)
■日曜東京9R銀嶺S ゴールドパラディン(一口・栗山)

というわけでこちらも報告のみで…ダノンタッチダウンはデカくて緩くてまだビシッと仕上げてない感じで、あんなアクションの馬が馬群に入ったらマークされて詰まりそうやし、川田は最初から大外から追い込む腹やったと思いますよ
あとウインの二次募集ですが、望田のピックはなしです(栗山ピックはもう少しお待ちを…)

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第47回エリザベス女王杯回顧~父母相似配合、待望のG1制覇

2022-11-15 09:04:21 | 血統予想

阪神11Rエリザベス女王杯
◎3.ピンハイ
○10.スタニングローズ
▲4.デアリングタクト
△13.ウインマリリン
×2.ローザノワール
×5.マジカルラグーン
×12.ルビーカサブランカ
×14.アカイイト
×17.ウインマイティー
今年も阪神内2200で行われるエリザベス女王杯。しかも日曜は雨予報だから、パワーと機動力も求められる女王決定戦になりそうだ。
デアリングタクトは同じ舞台の宝塚で◎にしたように、手前を替えるのは下手でも内回りを捲る小脚自体は使える。インベタ決着で外々を回したオールカマーはノーカンでいいだろう。目標にしていたヴェルトライゼンデはゴール前で差している。
マジカルラグーンは実にしぶとい牝馬だが、血統とレースぶりからは日本の芝で速い脚が使えるタイプには見えない。良なら完消し、重なら買いで。
アカイイト、ウインマイティー、ウインマリリン、ルビーカサブランカにとって阪神内2200はおそらくベストコース。マリリンは出来もオールカマー圧勝時に戻った感があり楽しみだが、ベタ爪で渋った馬場にはあまり良績がない。アカイイトとルビーは後ろから間に合う展開になるかが微妙だし、マイティーは立ち回り勝負の馬だけに内枠がほしかった。ジェラルディーナは繋ぎの長いモーリスだから良馬場向きだろう。
3歳勢ではスタニングローズはここも前受け安定だろうが、ナミュールはアクションが豪快すぎて内回りだと差し届く気がしない。秋華賞も4角で勢いがついて膨れていた。
オークスでこの2頭につづく4着だったピンハイは、春より馬体を増やして出てきた西宮Sが圧巻の差し切り。父のミッキーアイルはメイケイエールやナムラクレアなども出している屈指のフィリーサイアーだ。前走414キロの小柄な牝馬だが、サンデーサイレンス3×4、ヌレイエフ4×4、アリダー5×4でレースぶりはなかなか力強い。特にヌレイエフのクロスを脈絡させるのは、このタックスペイヤーズフォリー牝系のお家芸といえる(アットザシーサイドやアトミックフォースなどで成功)。
母父ジャングルポケットだから中距離でしぶとい脚質で、アリダーのクロスだから内回りで立ち回れるだろうし、ミッキーアイル×ジャングルポケットだから道悪はプラスの血統で、爪の形からも雨はどんどん降ってほしい。前走に引きつづき川田が乗るのも当然頼もしい。いやむしろ秋華賞を除外になったことで、結果的にリーディングジョッキーと続戦で大一番に挑めることになったのだから、この引きの強さにも乗ってみたくなった。

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例によってNETKEIBAの全頭解説より1~3着を再掲

ジェラルディーナ
モアナアネラの半妹で、ドナウブルーやドナアトラエンテやスレイマンの姪で、ドナウデルタのイトコ。母ジェンティルドンナはG1を勝ちまくった名牝でロジャーバローズも近親。サンデー、Lyphard、Danzigなどをクロスする父母相似配合で、父母譲りのパワーと機動力で走りそうだが、体質はわりとディープっぽくてしなやかストライドで走る。このやや玉虫色な脚質が中山外2200にフィットしたようなオールカマー勝ちだった。絶妙なイン差し再び。(距離◎スピード○底力○コース○)



ウインマリリン
ウインマーレライ、マイネヒメル、イペルラーニオの半妹でマイネルマーティンの叔母。母父Fusaichi Pegasusはケンタッキーダービー馬でロードレガリスやプルパレイなどの母父。スクリーンヒーロー産駒でDanzigのクロスはジェネラーレウーノと同じ。札幌記念は久々にこの馬らしいレースで牡馬一線級相手に食い下がった。牝馬ながらパワーと機動力で走るタイプで、阪神内回りは脚質的に合うし、昨年(16着)のようなことはないだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



ライラック
ブラックホール(父ゴールドシップ)の7/8妹で、ミラクルブラッド(父ドリームジャーニー)の同血の妹。母母ブルーリッジリバーは桜花賞2着。ブレイブスマッシュやクォークスターなども近親。オルフェーヴル×キングカメハメハはショウリュウイクゾ、タガノディアマンテ、ホウオウピースフルなどストライドで走るタイプが出やすい。本馬も脚長で兄姉以上にしなやかストライド。紫苑や秋華賞を見ても、やはり内回りは差しにくそうで上がりがかかってほしい。(距離○スピード○底力◎コース○)



すんません相も変わらずやることが週末まで山積みで、今週もライトな回顧ということで…

今年のエリ女はやはり重馬場がキーポイントやったと思うんですが、終わってみれば6~8枠が掲示板を占め、ウインマリリン以外の上位入線は全て4角9番手以降のポジションで、一言でいうと外伸び馬場の外差し決着に

デアリングタクトもピンハイも内枠はしんどかったというレースでしたが、デアリングタクトはインベタ決着のオールカマーでは外枠で外々を回らされ、外差し決着のエリ女では内枠で外に出すタイミングがなく、どうも噛み合わないレースがつづきます

フォトパと調教を見たらウインマリリンがオールカマー当時の出来に復調したと思えたので◎は半分固まってたんですが、雨予報でジェラルディーナともども評価を下げてしまいましたね

つまりこの2頭がワンツーということは、あそこまで外に出せば重巧者でなくとも我慢できるぐらいの馬場だったとみるべきなのか、実際パトロール見てもあそこらへん走ってた馬は脚元がそんなに掘れてないようには見えます

ジェラルディーナは大外枠ナリに一番外をグルッと回ってきて中団から抜け出したという勝利でしたが、ディープインパクトのしなやかさも受けてモーリス産駒としてはストライドで走るタイプなので、ストライドロスなく外々を回ってそれで差せるバイアスになったのは大きかったかと

外を回して差せるバイアスになったというメリットが、道悪になったというデメリットを上回った…という言い方もできるかもですね、勝ち馬の後を追うように追い込んだライラックもオルフェ×キンカメのストライド差しですからね

「薄手でしなやかなディープインパクト肌を、サイズアップしパワーアップできるマイラー資質サイアー」という観点で、ノーザンファームから白羽の矢を立てられたモーリスは、スタッドイン初年度からヴィルシーナ、ジェンティルドンナ、シンハライトといったG1ホースの相手をつとめることになります

その結果モーリス×ディープインパクトの現4歳は、JRAに22頭が出走し12頭が勝ち馬(勝ち馬率54.5%)、ジェラルディーナ、ルークズネスト、トゥーフェイス、ディヴィーナと4頭のオープン馬が出ています

もちろんディープ肌のトップクラスに配された結果ではあるのですが、名牝ジェンティルドンナとの間にG1勝ち馬が出たことには関係者は胸を撫でおろしていることでしょう

ジェラルディーナは440キロでデビューしエリ女勝ちが470キロ、クロノジェネシスが440キロでデビューし4歳の宝塚制覇が464キロ、斉藤崇厩舎は中距離馬をジックリ育てるのが上手いですよね

モーリス×ジェンティルドンナは、サンデーサイレンス4×3、Danzig5×4、Lyphard5×5・5のクロスとなり、そしてダイナアクトレスとSadler's WellsとモガミとBertoliniとリファーズスペシャルがいずれも「Northern DancerとLa Troienne」の組み合わせなのもポイントですかね

いずれにしても強力な父母相似配合で、名競走馬同士の相似配合で出たG1馬、と評すべき血統にはちがいない

この牝系は、牡はロジャーバローズやスレイマンのようにLyphard的粘着力で前で受けて粘るんですが、牝はジェンティルドンナもジェラルディーナも、ドナウブルーもドナウデルタもドナアトラエンテも鋭敏な脚で差しますよね

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日曜のボツ予想~1200で巻き返すアーサー

2022-11-13 10:35:19 | 血統予想

福島2歳は◎イコサン
Princely Giftのクロス(ウインドストース経由)はビッグアーサー産駒の走るパターンで、見るからに父似の短距離体型なので、1200で前がガンガンやり合えばシッカリ差せるだろうと



NETKEIBA「厳選予想 ウマい馬券」ではエリザベス女王杯と福島記念と黄菊賞を、競馬道OnLine「今週のBLOOD穴ライズ!」ではエリザベス女王杯を予想していますので、日曜もよろしくお願いします


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