栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

Camelotが愛ダービーも勝ったそうで

2012-07-02 17:58:32 | 血統予想

Camelotが愛ダービーも勝ったそうで、配合は前にも触れましたがあまりにも王道でパーフェクトで、MontjeuにKingmamboとデインヒルを入れて、クロスがSadler’s Wells≒Nureyev3×4、参りました、ありがとうございました…というしかないです

愛ダービーは Camelot~栗山求の血統BLOG
http://kuriyama.miesque.com/?eid=319

種牡馬としてもかなり自己主張が強そうで、Kingmamboとデインヒルという、MontjeuやGalileoに対して切り札となっていたカードを二枚とも贅沢に使いきってしまっているだけに、さてここからどこに逃げるか…という難しさは少なからずありそうな

MontjeuとGalileoが成功したのは、High TopとかVal de LoirとかLombardとかEspressoとか、優秀なアウトサイダー血脈が母系に入って配合に適度に遊びがあったから…というのもあるんですよね~

エルコンドルパサーは種牡馬として3世代の産駒しか遺せなかったのは不運でしたが、一つ幸運だったのは、「サンデーサイレンスという、Northern Dancer+Specialに対して逃げ道になりうる血」を父に持つ繁殖が社台にいっぱいいたことで、そこからソングオブウインドとヴァーミリアンという後継を残せたことです

他となるとアロンダイトとかトウカイトリックとかアイルラヴァゲインとか、そういう小さな逃げ道も探せばあるんですが、種牡馬Camelotが強固に主張するであろう「Northern Dancer+Special+La Troienne」に対して切り札となりえるカードとは、エルコンに対するサンデー肌的存在ではないか…ということを予想に追われながら少し考えていました

で、やっぱり逃げ道の一つは、「ナスキロ」じゃないかとも思うんですがね~

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先週の重賞回顧~1/16のミスと、7/8トーセンクラウン

2012-07-02 15:55:22 | 血統予想

福島11R ラジオNIKKEI賞
◎5.オペラダンシング
○4.ヤマニンファラオ
▲16.ビービージャパン
△10.アーデント
△15.メイショウカドマツ
×8.ローレルブレット
注14.ダイワマッジョーレ
ファイナルフォームとサンレイレーザーはナスキロ柔くストライドを伸ばして走るので、小回りコースの4角を回りながら加速していくような脚はない。人気どころに小回り向きの機動力のある馬が少ないだけに、今年は多分に波乱の目がありそうだ。◎は中山記念のトーセンクラウンと「父オペラハウス×母父ダンシングブレーヴ×母母父ヘイロー」までが同じ7/8同血で、「オペラハウス×ダンシングブレーヴ」はメイショウサムソンと同じ。母セイントリープレアはドローン≒ヘイロー3×2で小回り1500~1800mをフワッと先行する馬だったが、息子もそのヘイロー的な無駄のない脚捌きを受け継いで中山1800mをインからスルスルと抜け出した。小回り福島でこの機動力は買いで、東京での凡走は度外視して狙ってみたい。

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毎週毎週馬券を買われている方ならば、馬券なんてもんは本当に断片的な情報や思考だけでも当たるときは当たるし、99%読みどおりでも1%の狂いで見事に外れてしまうこともある…というのは痛感されていることでしょう

「この江田ってさあ~、テレビ出てたネコパンチの人じゃん!私これ買う」
「お、おお…俺も江田が◎なんや、これきたら大金持ちやで~、ワイドにしとき」
「じゃあもう一頭きそうなの教えて」
「そやなあ…ま~安藤さんの馬は3着にはくると思うよ」
「じゃあ4-5買お~♪ 戸崎さんの馬は◎いっぱいついてるけど強いの?」
「…これはちょっと危ないんちゃうかな?ワイドなら安藤さんでいいよ」

「きたあ?5番3着だよね?見て見て当たった~!」
「俺もワイドは獲ったよ、江田えらい!」
「戸崎こないつったじゃん!」
「うーむ…いや戸崎は巧すぎる…」

…あんまり競馬知らん人と馬券買いにいくと、だいたいこんな結末になるもんです(^ ^;)

別掲の「血統クリニック」の通り、今回はファイナルフォーム以外の15頭については概ね正しいジャッジができたと思ってるんですが、いくら最低人気の馬を◎にしてそれが好走しても、1/16のミスが命取りになるのが馬券というやつなのです

今でもファイナルフォームは解説した通り、ナスキロ柔いディープ産駒でトーセンレーヴ=ジョワドヴィーグルやマルセリーナやダノンシャークやマウントシャスタのように内回りより外回りのほうが1~2馬身はパフォーマンスが上がるタイプやと思ってるんですが、アンカツさんの後ろに無理なくつけてずっとブレーキを踏むことなく回ってくることでロスを最小限に止めた戸崎の巧騎乗はもちろんあるにせよ、でもやっぱりストライドが伸びてトップスピードに乗ったのはゴール前100mぐらいで、それでこの完勝ですから馬の力そのものが2馬身以上抜けてました

オペラダンシングを狙った理由についてはコメントどおりですが、以前に下記エントリで書いたことも伏線になっていて、実は出走馬のなかで「父中距離×母マイラーの配合形で小回り向きの先行捲り脚があり、Nureyev経由でFair Trial的粘りも兼備した馬」という条件にピタッとはまる馬は今年は見当たらず、しかしNureyevを(3/4同血の)Sadler's Wellsまで譲ればオペラダンシングが何とか引っかかるのです

母セイントリープレアはダンブレ×Haloですからキングヘイローと同じ配合でDrone≒Halo3×2、現役時代は輸送がダメだったのか全28走中26走を札幌函館の芝で走り、1500~1800mでフワッと先行して穴を出してました

オペラダンシングとトーセンクラウンが7/8同血というのを知ってか知らずか、エダテルが福島にもっていこうと言い出した…という話はレース後に聞いたんですが、雨が福島まできていればもっと面白いことになったかもしれませんね~

ワイド8750円って重賞で獲った馬券じゃあ最高配当かなあ…と思ったらムラマサノヨートーがぜんぜん上でしたが、あっちはキングヘイローの息子ですか(^ ^;)

CBCは終わってみれば8枠の阪急杯1,2着馬のワンツーで、高松宮でサンカルロがロードカナロアを差したのと同じで、雨の中京1200mは1400m寄りのパワーと粘りが要求される舞台なのだ…ということが明らかになりました

「中距離馬×マイラー」が福島1800mを捲るのがラジオNIKKEI賞
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/d8cef7f223428b3750b71b2d528471ef
先週の雑感・中山編~ネコ使いではなく、ダンブレ×Halo使いなのである
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/afc4a15eb619b3bcfa587888db7ca48f

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血統クリニック~ラジオNIKKEI賞

2012-07-02 15:42:46 | 血統予想

競馬総合チャンネルでは「血統クリニック」と題して、メインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜更新)
ラジオNIKKEI賞はこんな感じです

◆母のHalo的機動力で
 オペラダンシングは中山記念のトーセンクラウンと「オペラハウス×ダンシングブレーヴ×Halo」までが同じ7/8同血で、「オペラハウス×ダンシングブレーヴ」はメイショウサムソンと同じ。母セイントリープレアはDrone≒Halo3×2で小回り1500~1800mをフワッと先行するタイプだったが、息子もそのHalo的な無駄のない脚捌きを受け継いで中山1800mをインからスルスルと抜け出した。今年は有力どころにストレッチランナーが多いだけに、この機動力は買いだろう。東京での凡走は度外視して狙ってみたい。

◆ダイワメジャー産駒の機動力
 ヤマニンファラオはヤマニンウイスカーの3/4弟で父がダイワメジャー。Halo≒Red God3×4らしく無駄のない脚捌きで走るので小回りの機動力もあり、ここも好位差しで大崩れは考えにくい。

 ビービージャパンの前走は高速馬場のスロー逃げと恵まれた部分はあったが、小倉のネモフィラS勝ちが強かったように、Nijinsky≒Storm Bird4×4の力強い先行力は小回り向きで、単騎がかなうようなら侮れない部分はある。

 アーデントは弥生賞や京成杯でイン伸び馬場をロスなく立ち回って好走。あの競馬ができればここも上位争いだが、ディープにCaroやMill Reefの斬れが入った柔らかストライドで、どちらかといえば東京や外回り向きだろう。

 メイショウカドマツはCourtly Deeにさかのぼる名牝系で、「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形でもある。父がダイワメジャーで母父がRoberto系だからいかにも小回り向きの先行馬で、上がりのかかる決着に持ち込めればチャンスはある。

 ホーカーテンペストは父Hawk Wingも母父HallingもエクリプスS(英G1・芝約10F)に勝ち馬で、この馬もマイルよりは1800~2000mがベターだ。軽いスピードがちょっと足りないので時計のかかる決着が望み。

 アルキメデスは1800mがピッタリだが、アドマイヤムーン産駒らしいしなやかな身のこなしで、母母がナスキロのクロスでもありどちらかといえば広いコース向き。

 ファイナルフォームの母はラストタイクーン系のマイラーでニュージーランド1000ギニーなどに勝った。母父O'Reillyがナスキロのクロスなので長い直線を斬れで追い込むタイプで、小回りコースは割り引きだ。

 クリールカイザーはオークス馬スマイルトゥモローの甥で、斬れるというより粘り強さや持続力が持ち味。馬場が渋って上がりがかかって欲しい。

 サンレイレーザーはラスカルスズカ×Cozzeneでナスキロ柔く斬れる馬で、中央で勝った時はいずれも◎にしているがそれは外回りだったから。1800mはベストだがこれも小回りが引っかかる。

 タイセイグルーヴィはダンスインザダーク産駒だがノーザンテーストが強く出た体型や東京での追い込みが毎日王冠のチョウサンを思わせる。福島だとちょっと差しづらいかも。

 ロードアクレイムはオークス馬レディパステルの息子で、タイプとしては父と母を足して割ったイメージそのままで、ベストは直線の長い2000~2400mだろう。

 ローレルブレットはKalamounのクロス譲りの緩慢な斬れ味が武器で、小回りを捲るような脚はあまりないか。

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